晩飯を求めて、パタヤタイ(サウスパタヤ)をうろうろしていると、見慣れないクイティアオ屋があった。
Mityonというバイク屋が閉店してから、店前のスペースを曲がりして営業している屋台だ。タイではよくあるスタイル。
どうやら、イエンタフォーがメインの屋台のようだ。
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イエンタフォー屋台
イエンタフォーは、紅腐乳を使った独特の麺料理だ。スープの色がピンクをしていて、匂いも特徴的。独特というより、毒々しく映り、敬遠する人もいるかもしれない。
個人的なけっこう好み。
といってもあまり食べる機会がもないので、ひさしぶりに食べてみよう。
メニューはいろいろありそうだけど、イエンタフォー一択だ。
麺の種類は指定できるが、定番のセンヤーイで。平打ちの極太麺。
テーブルが4つくらいあったが、ローカルタイ人でほぼ満席。
ちょうど食べ終わった人がいたので、そこに座らせてもらる。
オーダーしてから6分でイエンタフォーが完成。
こいつはなかなかの迫力ではないか。
具材が丼からはみ出さんばかりの勢いである。
本当に具だくさんだ。
練り物が数種類、血のゼリー、焼き豚、さらにスープの中にはイカも入っている。
イエンタフォーではイカも欠かせない。
スープは、濃いピンク色、いやもう赤色だ。
ぬるいスープではなく、熱々のスープ。
わずかに鼻にかかる紅腐乳の匂いが食欲を増進させる。
白い極太麺がほんのりピンクに染まっていく。
このイエンタフォーはおいしい。
スープと具が本当にいける。
練り物もおいしいし、焼き豚もおいしい。イカは安い部位なんだけど、それでもおいしい。
ぱりぱりのギアオトート(ワンタンの皮を揚げたやつ)が絶妙なアクセントになる。
具とスープ、そしてギアオトートのローテーションだ。
むしろ、麺はおまけとすら感じる。
イエンタフォーは、麺料理ではなくて、スープ料理だな。
まあ、クイティアオでも、麺なしのガオラオでオーダーするタイ人は多い。
日本ではラーメンの麺無しはなかなか考えにくいが、タイでは意外と普通。
ここのイエンタフォーは、別に麺無しでも充分だ。
かといってご飯と合う味でもないので、スープと具だけを味わう感じになりそうだけど。
たっぷりの具材をおいしく完食。
極太麺もなんとか食べきったが、最後の方は苦しかった。
これでお値段60バーツ。
一昔前ならイエンタフォーは40バーツのところが多かったけれど、今は50バーツが普通かちょっと安くいくらい。60バーツは普通からやや高めといった物価水準だ。
これだけたっぷりの具材が入っていて60バーツなら文句なし。
場所は、サウスパタヤ通り沿い。ソイブッカオとの交差点にあるMityon Pattaya前だ。Mityonが閉店してから、店舗前のスペースで営業している。
地図
ソイブッカオを挟んで反対側には有名なカオマンガイ屋台がある。
ここも夕方以降にバイク屋が閉店してから屋台を出す。
イエンタフォー屋の営業時間は聞いていないけれど、カオマンガイ屋と事情は同じだろう。
バイク屋閉店後に屋台を出して、夜遅くまで営業。材料なくなったらおしまい。
その後、何度か通りかかったが、営業しているところを見かけないのが気になる。毎日屋台を出しているわけではなさそう。
もし見かけたら、迷わずイエンタフォーを食べてみてほしい。
紅腐乳のスープは、たしかに見た目は毒々しいかもしれないけれど、実際にはそこまでクセはないし、食べやすいはず。
スープとたっぷりの具材を楽しんでほしい。
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