タイでは酒類を販売できる時間が規制されている。
午前0時から午前11時と、午後2時から午後5時の間は酒の販売が禁止だ。スーパーやコンビニの酒コーナーは閉鎖されて、販売できなくされる。
また、レストランでもその時間帯の店内でのアルコール提供は原則禁止だ。
国際空港といったごく一部の例外はあるものの、タイ全土で同じルールが適用される。
タイの観光産業や酒類業協会からは、この酒類販売時間の規則を緩めるよう要望が出ている。
タイに遊びに来た外国人観光客がコンビニで酒を買おうとしても拒否される。またはレストランでの食事の際にアルコール提供を断られる。
これは業界にとっては大きな損失となる。
そこで午後2時から午後5時までの販売禁止制限を撤廃してほしいという業界からの要望を政府で検討することになった。
先週には、各省庁からの代表者などが参加した委員会で提案について議論したが、否決された。現行措置を継続すべきであると。
今週になり、酒類政策委員会でも検討された。
が、やはり提案は否決された。
参照:https://www.facebook.com/nbtworld
規制緩和による経済や社会や健康や交通安全への影響に関するデータが不足しており、詳細な調査を実施するための特別委員会の設置を求めることしたとのこと。
昨年12月より、タイの一部観光エリア(バンコク、パタヤ、チェンマイ、プーケット、サムイ島)では娯楽施設の午前4時までの営業が認められるようになった。これらのエリアの分析も特別委員会で実施し、メリットとデメリットを評価していくとしている。
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酒類販売時間と禁酒日
午後2時から午後5時までの酒類販売が認められるような雰囲気も出ていたが、蓋を開けてみると、あっさり拒否された。
当面は現行措置が継続することになる。
スーパーやコンビニで酒が買える時間は今のままだ。
・午前11時から午後2時、午後5時から深夜0時
午後2時から午後5時は引き続き酒が買えない。
スーパーやコンビニでは、酒類を買おうとしてもレジのシステムによって拒否されて販売不可だ。
冷蔵庫からもビールが取り出せないようにしてある。
とはいえ、住宅街の路地中にあるような個人商店では酒を売っていることもある。昼間でも深夜でも普通に買える。本当は駄目だが。
本来のルールでは、酒類販売不可の時間帯では、レストランでのアルコール提供も不可だ。午後2時から5時は、レストランで食事のついでにアルコールを飲むことができない。
でも実際には、パタヤのレストランで酒の提供を断られることはまずありえないだろう。普通に飲める。
深夜0時以降も本来ならレストランでの酒の提供は不可だが、これまた当たり前に提供される。
厳しいのはコンビニやスーパーでの販売だけだ。
少なくともパタヤでは、そこまで大きな影響はない。
でも昼間や深夜にコンビニで気軽に酒が買えないのは、事情をよくしらない外国人観光客にとっては、意味不明に感じるに違いない。
せめて午後2時から午後5時の販売規制だけでも撤廃すればいいのに。
なお、禁酒日(酒類販売禁止日)の規制はもっと厳しい。
丸一日、酒類の販売と提供が禁止される。
次回の禁酒日は、2月24日(土)。マカブーチャと呼ばれる仏日にあたり、24日午前0時から日付がかわる25日まで24時間は酒類販売が禁止だ。
スーパーやコンビニでは24日は完全に購入不可。
25日に日付が変わっても、午前11時までは通常の販売禁止時間帯となり、酒が買えない時間が続く。
バーやクラブなどの娯楽施設は、禁酒日当日は営業自体が不可だ。
前日の23日は24時を持って営業を終了しないといけない。
25日に日付が変わると午前4時までの営業は可能となるが、実際にどれだけの店がオープンするかは不明。
ここ最近のパタヤ流れでは、9割以上の店はわざわざ深夜0時オープンなんてことはせずに、丸々休みにする。
今週の土曜日にパタヤ滞在予定の人は、真っ暗のサタデーナイトを経験することになるだろう。
ホテルの部屋での飲酒自体は問題ない。
でも酒の購入は禁酒日前に済ませておくこと。23日の17時から23時59分までに買っておきましょう。
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