タイから日本への帰国フライトは、タイ・エアアジアXを選択した。
1月上旬のハイシーズンとしては比較的安い価格で出ていた。
バンコク・スワンナプーム空港でのエアアジアのチェックインと搭乗方法について詳しくみておこう。
基本的にはチェックインの待ち時間はゼロにできる。列に並ぶ必要はない。サテライトターミナルでの搭乗もスムーズだ。
目次
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エアアジアのチケット購入
帰国便はタイ・エアアジアXのXJ610便だ。バンコク発関空行き。
昨年末にチケットを購入した。
エアアジアのホームページで検索すると、25,398円。
トリップドットコムでは、まったく同じフライトが23,380円。差額は約2,000円。
エアアジアで購入するとクレジットカード決済手数料が別途必要となる。トリップドットコムでは決済手数料無し。
よって、トリップドットコムで購入したほうがトータルで3,000円近く安くなる。むろんトリップドットコムで購入する。この差額は大きい。
受託手荷物は無しで、機内食や座席指定もしない。
トリップドットコムで購入を進めると、追加で座席指定ができるようになっている。3,210円より。
座席指定をしないと、実際に座る席はランダムで決められる。窓際になるのか、通路側になるのか、それとも真ん中の席になるのかは運次第。
さらには、割引クーポンとオプションの選択の画面に。これはトリップドットコムのサービスだ。
このところトリップドットコムばかり使っており、いつの間にかダイヤモンド会員になっていた。ダイヤモンド会員になると、VIPラウンジ利用が無料となる特典あり。
スワンナプーム空港のミラクルファーストクラスラウンジが無料で利用できる。4,160円相当。
トリップドットコムはこれまで10回近く航空券を購入しているが、気づけばダイヤモンド会員になっていた。
年2回のVIPラウンジ無料パスがもらえるのは大きなメリットだと思う。
出発する空港のラウンジが利用できるが、空港によってラウンジのレベルは異なる。関空出発だと、クレジットカードラウンジしか利用できない。あまりにももったいないので特典を使うならば、スワンナプーム空港がおすすめ。
トリップドットコムでチケット発券後に、航空会社の予約番号が送られてくる。
この予約番号があれば、エアアジアのホームページやアプリにて、追加の受託手荷物や座席指定などもできる。
WEBチェックイン、モバイルチェックインも可能だ。
エアアジアのホームページで直接購入する場合と同じこと。
タイ・エアアジアXのチェックインと搭乗券の種類
タイ・エアアジアX XJ610便
14時50分スワンナプーム空港発、22時10分関空着のスケジュール
2023年10月末より、タイ・エアアジアXの日本行きフライトはスワンナプーム空港のサテライトターミナルより出発する。関空行きも成田行きもサテライトターミナル利用だ。
チェックインは従来のメインターミナルで行う。保安検査も出国審査もメインターミナルで実施。
スワンナプーム空港でタイ・エアアジアXのフライトを利用する際には、チェックイン方法が4つあり、さらに搭乗券の種類も4つある。
チェックイン方法
・事前のWEBチェックイン
・事前のモバイルチェックイン
・空港のKIOSKでのセルフチェックイン
・空港の有人カウンターでのチェックイン
WEBチェックインとモバイルチェックイン
WEBチェックインとモバイルチェックインは、WEBサイト上で行うかスマホのアプリで行うかの違いだけ。
エアアジアのホームページでWEBチェックインすると、エアアジアのアプリにも反映されるため、実質的には同じことだ。
エアアジアのホームページでもアプリでも、予約番号と名字を入力すると、チェックインができる。トリップドットコムで予約していても問題なし。
WEBチェックインに進むと、自動的に振り当てられた座席番号がわかる。
今回はラッキーなことに窓際の席だった。
もし座席変更したい場合は、有料で変更可能だ。支払いはクレジットカードで。
WEBチェックインを終えると、PDFで搭乗券を印刷できるようになる。これはそのまま搭乗券として使用可能だ。
モバイルチェックインすると、Eボーディングパスがされるようになる。WEBチェックイン後には、エアアジアのアプリにも反映されるため、Eボーディングパスの表示が可能となる。
このEボーディングパスも、そのまま使用できる。ただし、スクリーンショットは不可と言われるため、保安検査場入り口や出国審査場や免税店ではその度にアプリを立ち上げて、Eボーディングパスを表示させる必要あり。
紙の搭乗券があったほうが便利なので、KIOSKで搭乗券だけを発行するほうがいい。
また、後述するように、WEBチェックインのPDF搭乗券もEボーディングパスも、最終的にはエアアジア側が発行する厚紙タイプの搭乗券が必要となる。
KIOSKのセルフチェックイン
スワンナプーム空港のチェックインカウンターのエリアには、セルフチェックイン用のKIOSK端末が大量に並んでいる。
タイ航空をはじめとした航空会社では、このKIOSKを使ってセルフチェックインが可能だ。
タイ・エアアジアXは、セルフチェックインに対応している。
案内板の黄色い列がセルフチェックインの有無と場所を表している。
14時50分発の羽田行きタイ航空ならば、セルフチェックインはDとEとHとJで可能。
同じく大阪行きのタイ・エアアジアXであれば、BからGに置いてあるKIOSKでセルフチェックインができる。
何も書いていないフライトはセルフチェックイン不可ということになる。
エアアジアのカウンターの前にKIOSKは多く配置。
画面には、エアアジアのロゴが表示されており、セルフチェックイン可能であることを示している。
使い方は簡単だ。
QRコードを読ませるか、予約番号を入力すれば、チェックインすることができる。
いろいろと注意書きは出てくるが、進めていくと、チェックインが終わり、搭乗券が発行される。
また、WEBチェックインとモバイルチェックインが済んでいる場合は、搭乗券の発行だけでも可能。予約番号を入力すれば、あっという間に搭乗券を発行してくれる。
預け荷物がない場合は、KIOSKで発行された搭乗券を持って、そのまま保安検査と出国審査へ向かえばいい。
チェックインでの待ち時間は完全にゼロだ。
KIOSKでの操作はものの1,2分で終わる。
WEBチェックイン、モバイルチェックイン、セルフチェックインにしろ、受託手荷物がある場合は、バゲージドロップ専用のカウンターへ行くことになる。
これは、XJ610便のバゲージドロップ用のカウンターだ。
誰も並んでおらず、待ち時間ゼロで行ける。
ここでは、バゲージドロップとドキュメントチェックを行っている。
ドキュメントチェックとは、パスポートの確認のこと。
チェックインカウンターでドキュメントチェックを実施していない場合は、最終的に搭乗口にあるカウンターでパスポートのチェックがあり、厚紙タイプの搭乗券を渡されることになる。
このバゲージドロップとドキュメントチェックのカウンターに立ち寄ると、厚紙タイプの搭乗券を発行してもらえる。
WEBチェックイン済みであっても、このカウンターで先にドキュメントチェックを済ませておくのもありだろう。この場合は、KIOSKでの紙の搭乗券は不要となるため、わざわざ印刷する必要はない。
この有人カウンターでドキュメントチェックを受ける際には、機内持ち込み手荷物の重量をチェックされる可能性あり。
機内持ち込み手荷物は7kgまでだ。
KIOSKで発行した搭乗券でそのまま搭乗口へ向かう場合は有人チェックインカウンターをスルーできるので、重量チェックは受けない。ただし、最終的な搭乗口であらためて荷物重量が実施されることもあるので要注意。
また、カウンターでお願いすれば、座席変更を無料で受け付けてくれることもある。窓際や通路側といった大雑把な変更だけとなるが、座席に余裕があれば変更してくれる。満席フライトだと無理なこともあるが。
なお、タイ・エアアジアXもセルフバゲージドロップ対応となっているが、関空行きのチェックインカウンターの一番奥にセルフバゲージドロップ専用カウンターらしき黄色い表示が見える。でも実際には未確認のため、本当に利用できるかは不明。
セルフバゲージドロップが利用できるならば、KIOSKでセルフチェックインすると、預け荷物のタグが発行されるので、自分で荷物にタグを巻き付けて、セルフバゲージドロップに荷物を預けることになる。有人のバゲージドロップカウンターへ行く必要はない。
有人カウンターでのチェックイン
時刻は12時30分。出発の2時間20分前。
チェックインの締切は、出発時間の45分前となっている。
関空行きのエアアジアのチェックインカウンターはそこそこの列ができていた。30人から40人待ちってところ。
WEBチェックインもモバイルチェックインもKIOSKセルフチェックインもしないならば、この列に並ばないといけない。
通常の有人チェックインカウンターでは、パスポートを提示するだけでいい。予約番号は基本的に不要だ。ごくたまに予約番号を教えてほしいと言われることもあるので、一応は用意しておこう。
預け荷物があるならその場で預けることができる。
機内持ち込み手荷物だけの場合は、重量チェックを受けることになる。
WEBとかモバイルとかKIOSKとか難しいことはよくわらかない、カウンターの人に全部やってほしいという人は列に並ぶしかない。
個人的には完全に無駄な時間だと思うけれど、まだまだそういう人はたくさんいる。
列に並んでいる人の中にはタイ人のツアー参加者も多いように見えた。
旅行代理店でまとめて航空券を手配した場合は、個々の予約番号の割り当てがないため、WEBチェックインやセルフチェックインができないことがある。
そういう場合は一般のチェックインカウンターで手続きするしかない。
個人で航空券を購入した人は、セルフチェックインを活用しましょう。
長蛇の列と待ち時間ゼロとではあまりにも差が大きい。
搭乗券は4種類
細かくややこしい話となっているが、実はシンプル。
チェックイン方法が4種類あるため、搭乗券も全部で4種類となっている。
1.WEBチェックイン後に発行されるPDFを印刷した搭乗券
2.モバイルチェックイン後にスマホアプリに表示されるEボーディングパス
3.セルフチェックインで発行したぺらぺらの感熱紙搭乗券
4.カウンターで発行した厚紙タイプの搭乗券
1から3は、預け荷物がなければ、チェックカウンターに立ち寄らずに、そのまま出国審査場へ進み、搭乗口まで行くことができる。
ただし、ドキュメントチェックが未完了の状態だ。
最終的には、搭乗ゲート脇にあるカウンターで、パスポートの確認を受けて、厚紙タイプの搭乗券を渡されることになる。
チェックインカウンターですべて手続きした場合は、その搭乗券のままで搭乗できる。
個人的にはいつもエアアジアなどのLCCを利用する際は、預け荷物も座席指定もしない。
チェックインのおすすめの方法はこんな感じだ。
事前にWEBチェックインないしモバイルチェックインをする。この時点で座席番号が判明しているので確認しておく。
・もし座席番号の位置が自分好みであれば、空港のKIOSKで搭乗券を発行してしまい、そのまま搭乗口へ向かう。
・真ん中の座席だったりと不本意な位置だったら、WEBチェックイン済みないしドキュメントチェックのカウンターへ立ち寄って、座席変更をお願いしてみる。座席変更が無理だったとしても、ドキュメントチェックと搭乗券を発行してもらい、搭乗口へ向かう。
この2パターンのどちらかだ。
いずれも待ち時間はほとんど発生しない。
セルフチェックイン利用だけなら本当に待ち時間はゼロでいける。
サテライトターミナル搭乗口へ
タイ・エアアジアXの日本行きフライトはサテライトターミナルを利用する。
メインターミナルで保安検査と出国審査を受けてから、サテライトターミナルへ移動することになる。
詳細な移動方法やサテライトターミナルの様子はすでに詳細な記事にしておいた。
関連記事:スワンナプーム空港のサテライトターミナルとミラクルラウンジ利用レポート
シャトルバスに乗って移動するだけなので簡単だ。
サテライトターミナルはだだっ広いけれど、人が少なくて快適だ。
今回のXJ610便の搭乗口はS105。
サテライトターミナルのけっこう奥のほうにある。
けっこう時間がかかる。
メインターミナルの出国審査場を抜けてから、サテライトターミナルの搭乗口まではトータル20分くらいかかると見ておいたほういいだろう。
サテライトターミナルにも免税店やレストランやミラクルラウンジがあるため、さっさとサテライトのほうへ移動しておいたほうが無難かも。
ゆっくりと時間を潰すことはできる。
搭乗
14時15分、すでに搭乗に並ぶ列ができている。
まず、搭乗口脇にあるカウンターで、ドキュメントチェックを受ける。
KIOSKで発行した搭乗券とパスポートを渡すだけだ。すると、厚紙タイプの搭乗券に引き換えてくれる。何も会話はいらない。
もしもチェックインカウンターでパスポートチェック済みであれば、こっちの搭乗口カウンターに立ち寄る必要はない。
本日搭乗のエアアジアの機体。
ボーディングブリッジはけっこう長め。
最後のトイレに立ち寄っておく。
節約派御用達の給水器が置いてある。空のペットボトルか水筒を持ち込んでおけば、無料で飲水ゲット。機内でも安心だ。
搭乗ゲートで再度パスポートと搭乗券の確認があった。
機内持ち込み手荷物の重量チェックはなかった。毎回とはかぎらないけれど、今回は一度も重量チェックに遭遇せずに済んだ。
次に、自動化ゲートがあって、搭乗券のバーコードをかざすと、自動改札のようにゲートがパカッと開くシステムだ。
スワンナプーム空港のエアアジアでははじめて見たかも。
いろいろと自動化が進んでいる。
エスカレーターで下りてからボーディングブリッジへ。
こんな構造ははじめて。
14時46分、機内へ。
機材は、エアバスA330-300。
LCCとしては大きな機体で、通路は2つあるタイプ。
シートは、3×3×3の配列だ。
スタンダードシートのほか、プレミアムフラットベッドソートも備わっている。
フルフラットになるシートで、価格は大変お高い。
搭乗後でもシート変更できるが、プレミアムフラットベッドは7,000バーツとなっております。
今回はいたって普通のスタンダードシートの窓側席。
シートピッチはそこそこあって、特に窮屈だとは感じない。横幅が狭いのはしょうがない。
スタンダードシートの搭乗率は9割以上。空席はほとんどない。中央列もほぼ埋まっている。
おそらく、前方のクワイエットゾーンには空きがあるはずだ。シート自体はスタンダードと変わらないけれど、静かなエリアでゆっくりしたい人は、クワイエットゾーンがおすすめ。搭乗後に変更したい場合は追加で600バーツ払えば移動できる。
窓の外の景色。
サテライトターミナルの駐機場は広々としている。
そうそう、安全のしおりはちゃんと読んでおこう。
離着陸時にはもっとも事故が起きやすい。
非常口の場所を確認しておくべし。
離陸
15時3分、プッシュバック開始。
対面に見えるのがメインターミナルだ。
タキシングではタイ航空の機体と並走。
15時16分、離陸。
眼下にスワンナプーム空港のターミナルビルがよく見える。
いい眺めだ。
安定飛行に入り、シートベルト着用サインが消える。
機内サービスが始まるが、食事やドリンクはすべて有料となる。
何もオーダーせず、ひたすら時間つぶしの開始。
事前にダウンロードしていたPrime Videoを視聴。さらには、アプリ版のドラゴンクエストⅢをダウンロードしておいたので、暇つぶしアイテムには事欠かない。
文庫本も持ち込んでいるが、ドラクエとビデオで充分すぎるほど。
雲の上でドラクエもいいものだ。
気づけば、外は暗くなっており、眼下には街の明かりが見える。
日本上空だ。
関空はもうすぐ。
緊張の着陸の瞬間が近づく。
日本時間の21時59分、無事にランディング。
パイロットさんに感謝。
スワンナプームを離陸してから関空に到着するまでの所要時間は、4時間43分だった。
あっという間のフライトだった。この季節は西から東へのフライトは早い。
ゆっくり慎重にタキシングして、ターミナルビルへ移動。ボーディングブリッジとドッキングして、降機がはじまる。
非常口の前ではCAさんがスタンバイしている。
以前は何も思わなかったけれど、これも安全確保のための重要な立ち位置なんだろうね。
22時17分、降機。
あとは入国手続きと税関を通過して、無事に日本帰国を果たす。
まとめ
タイ・エアアジアXのチェックインと搭乗は本当に簡単になっている。
今回のチェックインから搭乗の流れはこうなった。
事前にWEBチェックイン⇒KIOSKで搭乗券発行⇒保安検査と出国審査⇒サテライトターミナルの搭乗口⇒ドキュメントチェックして搭乗券を再度発行⇒搭乗
この流れでスワンナプーム空港のエアアジアを利用すれば、基本的にチェックインと搭乗の待ち時間はほぼ発生しない。
預け荷物があってもバゲージドロップ専用のカウンターはがらがらのことが多い。待ち時間はほぼゼロ。
XJ610便の使用機材は大きくて、席もそこそこ快適だ。
バンコクから関空までほぼストレスフリーで帰国することできた。
タイ・エアアジアX、いいもんです。
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