タイから日本へ帰国する。今回も帰国便に選んだのはタイ・エアアジアXのXJ610便だ。
タイ・エアアジアXの日本行きはスワンナプーム空港のサテライトターミナルで離発着する。
2023年10月末にソフトオープンとなったサテライトターミナルはこれがはじめての利用。
真新しいサテライトターミナルの様子を見るのが楽しみだった。あと、サテライトターミナルにできたばかりのミラクルラウンジを使ってみたい。
目次
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スワンナプーム空港メインターミナルからサテライトターミナルへ
タイ・エアアジアX XJ610便の詳細な搭乗レポートは別途詳しく記事にする。
スケジュールは、14時50分スワンナプーム空港発、22時10分関空着となっている。
XJ610便は昨年10月頃の日本帰国便にも使ったけれど、今回はサテライトターミナルに出発ゲートがある点が大きく異なる。
チェックインは従来のメインターミナルで行う。
セルフチェックインを済ませていれば、有人カウンターで手続きする必要はない。預け荷物もなければ、そのまま保安検査場と出国審査場へ。
サテライトターミナルから出発するフライトであっても、保安検査と出国審査は、これまでどおりにメインターミナルで実施する。
2023年12月15日より、出国審査にかぎり、自動化ゲートが導入されている。日本のパスポートは自動化ゲートが利用可能だ。
従来の有人ブースでの出国審査も受けられる。どうやら、自動化ゲート利用時には出国スタンプが押されないようなので、スタンプが欲しい人は有人ブースを利用したほうが無難かも。
今回はスタンプが欲しいこともあって、有人ブースで出国審査を受けた。よって、自動化ゲートは使ってないのでレポートできず。
スタンプにこだわりのない人は是非とも自動化ゲートを活用しましょう。
この時間帯はさほど混んでいない。
中央にある出国審査場を抜けたところに乳海攪拌の像がある。
この像の向こう側にサテライトターミナル行きシャトル乗り場へ降りるエスカレーターあり。
まず一つ目のエスカレーターを下る。
すると、巨大な踊り場のようになっていて、搭乗券の確認を受ける。
サテライトターミナルから出発するフライト利用者以外はサテライトターミナル行きのシャトルに乗れないそうだ。
ちなみに、この日のサテライトターミナル利用便はこんな感じ。
タイ航空のロンドン行き、スターラックスの台北行き、タイ・エアアジアXの大阪行き、タイ・ベトジェットの汕頭行き、タイ・ベトジェットエアのダナン行き、タイ航空のイスラマバード行き、タイ航空のニューデリー行き。
基本的にタイの航空会社が利用していると聞いていたが、台湾のスターラックスもあったのは意外。
なお、タイ・エアアジアXの成田行きもサテライトターミナル利用とのこと。
シャトルに乗るために、さらにエスカレーターで下りる。
乗り場が地下にあるため、4階からひたすら下りないといけない。
ようやくシャトル乗り場へ。
プラットフォームは2つあり。
到着まで1分との表示。
運行間隔は数分程度らしい。
自動運転のシャトルが到着して、乗り込む。
まっさらの車体が心地良い。
車両の先頭はガラス張りになっていて、線路がよく見える。
わずか2分でサテライトターミナル駅に到着。
ここからまたエスカレーターで3階へ。
エスカレーターからシャトル駅を見下ろす。広いなあ。
おっと、さらにもう一度エスカレーターに乗り換えだ。
ひたすらエスカレーターで上り下りしないといけない。
ようやく、サテライトターミナル3階の出発フロアに到着した。
メインターミナル4階から2度エスカレーターを使い地下に降りて、シャトルに乗ってサテライトターミナルまで移動して、さらにエスカレーターを2度乗ってサテライトターミナル3階まで、という流れ。
出国審査場を抜けてから、サテライトターミナルの出発フロアに到着するまでの所要時間はちょうど10分だった。
搭乗ゲートまではさらに距離があるため、トータルで15分から20分ほどかかると見ておいたがよさそう。
まあ、メインターミナルであっても、コンコースGとか端っこにある搭乗口へは延々と歩いて15分くらいかかったりするので、所要時間に大きな違いはないかも。
なお、日本からのタイ・エアアジアX便もスワンナプーム空港サテライトターミナルに到着する。
到着後は、シャトルを使ってメインターミナルに移動する流れとなる。
メインターミナルに着いたら入国審査場がすぐ近くにあるため、便利といえば言えば便利。
到着時に免税店で買い物したい場合はメインターミナル内で可能だ。
サテライトターミナル内の飲食店や免税店
ようやくやってきたサテライトターミナルだ。
象の親子らしきオブジェ。
案内板。
ゲートは、S101からS128まで。
階別案内。
地下2階:シャトル乗り場
Gフロア:到着(バスゲート)
2階:到着とコネクティングフライト
3階:出発エリア(現在地)
4階:塗りつぶされているが、よく見ると、VATリファンドとなっている。タイ国内での買い物で払った物品税の還付というわけだが、現時点ではVATリファンドはサテライトターミナルではできない。メインターミナル内でVATリファンドを先に受けておくこと。
また、4階にミラクルラウンジがある(後述)。
ここは3階の出発フロア。
広い。そして、すべてが綺麗。
できたてホヤホヤのターミナルはいいよねえ。
待ち合いベンチの数の多さよ。
ソファーとテーブルも多い。
籐で編んだようなソファーもある。
ゆっくり過ごせそうな雰囲気だ。
大きな窓からは、広い駐機場とメインターミナルが見える。
3階では一部店舗がまだ工事中だが、オープン済みの免税店も多い。
普通にショッピングできそう。
むろん、酒もタバコも販売。
メビウスが1カートン860バーツ。昨年後半だったか、値上げしてしまった。
スワンナプーム空港ターミナルビル内は完全禁煙となっている。サテライトターミナルも当然禁煙だ。
制限エリア内に入ってしまうと、もはや喫煙は不可。
最後の一服のタイミングは慎重に。
飲食店は、マクドナルド、バーガーキング、コーヒークラブなど定番ものあり。
他にも数店舗が営業している。
メインターミナルに比べると寂しいものだが、食事が取れないということはない。
どこもがらがらなんで、逆に利用しやすいかも。
コンビニらしき店舗は見かけなかった。
搭乗ゲート付近以外はがらがらだ。
サテライトターミナルから出発する乗客以外は入って来られない。
ゆくゆくはフライト数が増えて、サテライトターミナル内もにぎわうのだろうけど、今はまだがらがらだ。
サテライトターミナル4階のラウンジエリア
事前に調べておき、サテライトターミナルにもMIRACLE LOUNGE(ミラクルラウンジ)がオープンしていることはわかっていた。
ただ、場所がわかりづらいという話だった。
案内図で確認すると、4階にエアポートラウンジがあるとの表記だ。
S111とS118ゲート付近のエスカレーターで4階に上がればいい。
S118近くのエスカレーターに、エアラインラウンジとミラクルラウンジの表示があった。
4階に上がる。が、何もない。
だだっ広い空間があるだけ。
カタール航空とエミレーツ航空の看板があって、工事中のこと。
いずれは航空会社ラウンジができるらしい。
ミラクルラウンジの案内板があった。
矢印に従いひたすら歩く。
4階の先端部分にミラクルラウンジがあった。
S111ゲート付近のエスカレーターで4階へ上がるのが近道だ。
こっちには3階部分にミラクルラウンジの案内板が設置してあるのでわかりやすい。
ミラクルラウンジ
ミラクルラウンジは、プライオリティパスなどの資格があれば入ることができる。
できたばかりのピカピカのラウンジだ。
一部はまだ工事が終えていないが、普通に使える。
広さは、メインターミナルのコンコースDにあるミラクルファーストクラスラウンジに比べると、かなり狭い。
ゆったりと座れるソファーは少なめ。
飲食するテーブルの数は多め。テーブル自体も大きいため、ゆったりと食事するならサテライトターミナルのほうが向いているかも。
各テーブル脇にはコンセントがあって、スマホやPCの充電ができる。
VIPエリアっぽい雰囲気の場所は入れなくしてあった。
ダイニングスペースへ。
やや狭く感じるものの、食事やドリンクの種類は、メインターミナルのミラクルラウンジとほぼ同じ。
ホットミールには、おなじみのローストチキン。あとは、ガパオ、グリーンカレー、スパゲッティなど。
スープもある。
クロワッサンやデニッシュ、サンドイッチ類も揃う。
小さな仮設キッチンがあって、卵料理や麺料理を作ってくれる。
コーヒー、オレンジジュース、アイスクリーム。
冷蔵庫にはソフトドリンク、ワインなど。ケーキもある。
酒類も豊富。
コンコースDのミラクルファーストクラスラウンジと遜色ないラインナップだと思う。
違いは専用の大きな厨房がないこと。
コンコースDではその場でパンも焼いているし、カオマンガイなども調理してくれるが、サテライトターミナルでは簡易的なものだけ。
でもまあ、個人的には料理はこれで充分かな。おいしいクロワッサンもあるし。
サラダ、ローストチキン、パスタ、ガパオ、スープ、パンなど欲張りに盛り合わせ。
ローストチキンとスープが好き。
食後はコーヒー。
マシンで作ったエスプレッソのホットに、ミルクと氷をぶちこんでむりやりアイスエスプレッソにしてみた。
意外といけるな。
シャワールーム
ミラクルラウンジといえば、きれいなシャワーが付いているもの。
サテライトターミナルはどうか。
トイレエリアへ。
一番奥にトイレ。
当然ピカピカだ。
エリアの手前側を曲がると、なにやら水洗スペースが見える。
これがシャワールームなわけないよなあ。
と、それとは別に何も書いていないドアがある。
おそるおそる開けてみると、中はシャワールームとなっていた。わかるか、こんなもの。せめてドアにはSHOWERとでも書いていてほしい。
受付の人に確認したが、シャワールームは勝手に使っていいとのこと。
真新しいシャワールームだ。使った形跡がほとんどない。
シャワーブースには、ボディソープ類が備え付け。
タオルも揃っている。
洗面台にはドライヤーもある。
設備は申し分なし。
フライト前にきれいさっぱりしたい人はミラクルラウンジのシャワーがおすすめだ。
ラウンジは4階の端っこにある。これ以上先に4階部分はない。
ラウンジからコンコースを見下ろしたところ。
XJ610便の搭乗ゲートは、S105だ。
ここからさらに奥に進んだところにある。
ラウンジの作りは完全屋内型ではなく、コンコースに向けてオープンだ。
ラウンジ内でもエアアジアからのアナウンスも聞こえてくる。
搭乗開始予定時刻は14時10分。出発の40分前に開始だ。
そろそろ搭乗が始まるらしい。あと、チェックインでドキュメントチェックを受けていない人は、搭乗口にあるカウンターに来てくれとも繰り返し放送している。
そろそろ搭乗口へ向かうか。
ラウンジ滞在時間は50分しかなかった。あまりゆっくりできず。
あちこち見回っていたので時間を喰ってしまった。
ラウンジでのんびり過ごすならば、早めにサテライトターミナルに来ておき、ラウンジに直行するのがベター。
サテライトターミナル内でオープンしているラウンジは、今のところミラクルラウンジのみだ。
ミラクルラウンジへ行くなら、S111近くのエスカレーターを使いましょう。
まとめ
スワンナプーム空港のサテライトターミナルは、想像以上に大きかった。
メインターミナルは利用者が多くて、少々ゴミゴミしているが、サテライトターミナルは広々としている。がらがら過ぎて寂しいほど。
メインターミナルからの移動は少々面倒くさいが、基本はエスカレーターとシャトルなので足はそれほど疲れない。
サテライトターミナルについてからゲートまではちょっと歩く。
ミラクルラウンジはシャワーもあって便利だ。
サテライトターミナルはいちおうソフトオープン状態とのこと。これから利用するフライトが増えていけば、施設もさらに充実していくだろう。
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