パタヤにいくつもあるジェントルマンズクラブ(ジェントルマンラウンジ)の中で最も有名なのが、ここキンナリープレイスではなかろうか。
その存在は、もう何年も前から知っていたし、場所もだいたいわかっていた。
英語でもタイ語でもコミュニケーションがとれるので、言葉の問題もない。
障碍は何もない。強いて言えば、パタヤ中心部から遠いだけ。
でも、どうにも足を運ぶ気になれずにいた。
これではいかんと、ようやく重い腰を上げた。
キンナリープレイスの場所はすぐに見つかった。
プラタムナックのソイ4とソイ5の間の路地にある。
バイクがあれば、ウォーキングストリート付近から10分もあれば行ける。
(バイクやソンテウ・徒歩での行き方は、後ほど詳しく説明。)
キンナリープレイス
訪れたのは夕方5時頃。
店の外観は、大きな一軒家。
敷地内外にバイクがたくさん止まっている。
ガードマンが常駐しており、周囲に危険はまったくない。
(カメラ撮影がしにくかったので、正面からの画像はありません。まあ行けばわかります。)
一軒家のドアを開けると、横幅のある廊下となっている。
この両脇に部屋がいくつも並んでいる。どうやら、ここがヤリ部屋のようだ。
この廊下にソファーが置いてあって、女性陣がたむろしていた。
メインは、廊下の先。
二又に分かれているが、どちらから入っても一緒。
さあ、緊張の初キンナリープレイスだ。
薄暗い。
でも館内は広い。
目が慣れないうちは、視界がはっきりしない。
大きなお屋敷のリビングみたいな感じだろうか。
金持ち貴族ではなくて、貧乏貴族の薄暗い屋敷とでも言えばいいのか。
でも、得も言われぬ独特の雰囲気が漂っており、さながら60年代や70年代のハリウッド映画に登場する、やさぐれた酒場を彷彿とさせた。
頭の中では、アニマルズの「朝日のあたる家」が鳴り響いている。
まさに、娼館である。
売春宿である。
実際にキンナリー内で流れているBGMは、サイモン&ガーファンクルの「ミセスロビンソン」だったり、ザ・バンドの「ザ・ウェイト」だったりした。
まあ、似たり寄ったりの選曲で、ここのメイン顧客であるファランたちにとっては、懐メロみたいなものだ。要するにそういう人たちが集まるのが、ここキンナリープレイスである。
基本的にはファランワールドだけど、日本人でも問題なし。
中央に大きなソファー、樽を並べたようなテーブル席が少々、あとはバーカウンターもある。
案内役の給仕もきちんといて、席に案内してくれた。
テーブル席に陣取る。
キンナリープレイスの遊び方
ドリンクは、コーラを注文。60バーツ。
ビールの料金は不明。おそらく80バーツ前後。高くないはずだ。
レディドリンクは、120バーツとのこと。
席についてドリンクを注文すると、すぐに女性からの売り込みがやって来る。
女性陣は、そこかしこに待機しているし、店内をうろうろ巡回していたりする。
黙って座っているだけで、向こうからやって来るんでシャイな人でも大丈夫。
かなり積極的なんで、断るときはきっぱり断りましょう。
軽く会話して、体型チェックなどしつつ、合意したらヤリ部屋へゴー
というのが、基本的な流れ。まあ、ジェントルマンズクラブに限った話ではなくて、ソイ6などと同じですな。クラブ4やエキサイトクラブとも同じ。
部屋代は350バーツ
ショートのチップが1000バーツ
これも、ソイ6やクラブ4と一緒。
ショート1000バーツは、パタヤの鉄板価格です。覚えておきましょう。
肝心の在籍嬢のレベルと人数ですが、まあ、数は多いです。
把握しきれませんが、20人以上は出勤してきていた。
実際に話をした中では、22歳が一番若かった。あとは20代後半がメイン。
たまに目を引く女性もいるが、すでにファランにべったり張り付いている事が多い。
なにせ室内が暗いんで、遠くにいる女性の姿形はどうにもはっきり見えない。
全員が営業をかけに来るわけではないから、じっくり相手の顔を見たい人は、自分から出向いてもいいかも。
部屋の隅にも、大きなソファースペースがあって、レディドリンクをおごったファランは、女性を連れ込んで宴会していた。
ただ、クラブ4やエキサイトクラブのように、このソファースペースでサービスを受けることはできないらしい。あくまで飲むだけ。サービスはヤリ部屋でどうぞと言われた。あと、ベッドのないソファーだけのヤリ部屋もあるそうだ。
わたしは、一人で訪問していたので、だらだらとコーラを飲みながら過ごす。
ひっきりなしに、売り込みがやって来るので退屈はしない。
給仕の男も、あれはどうだこれはどうだと、斡旋しようとする。
でも、どの売り込みも執拗さはない。
すぐに諦めてくれたり、普通に世間話だけでも応じてくれる。
意外と居心地がいいなあ。
のんびり時間をつぶしていると、ショート終わりで女性が現れたりするんで、慌てずに待つのも得策かな。
わたしはコーラ1杯で30分以上、居座ってしまった。
特にお相手したい女性もいなかったので、チェックビン。
明朗会計で心配なし。
なお、曜日によってビュッフェが開催される。
水曜日:ソーセージDAY 200バーツ
土曜日:BBQ DAY 350バーツ
日曜日:ローストとデザート 350バーツ
請求書にはビュッフェ代金が記載されるようだが、食べていないなら支払う必要なし。
(ドリンクをたくさん注文して、一定額に達すると、ビュッフェが無料になるみたい。詳細不明。現地で確認を。)
営業時間は、たぶん昼の1時か2時くらいから深夜0時くらいまでと思われる。
昼下がりのだれきったパタヤの炎天下から、さらにだれきったキンナリープレイスの中に入って、やさぐれた時間を過ごすの一興。
やるやらないは別にして、一度は訪れる価値あり。
いやあ、やさぐれているんだけど、妙に活気もあって、さながら白昼夢を見ているかのようですぜ。
ただし、がんがんにやる気全開で、ゴーゴーバーのように若くてスタイルのいい女性をお求めの方はご遠慮ください。無理です。
キンナリープレイスへの行き方
一番楽なのは、バイクタクシーを利用すること。ブッカオからなら、80バーツから100バーツは請求されそう。
ウォーキングストリート付近からは、60バーツってところだろうか。
キンナリープレイスの所在地は、前述のとおり、プラタムナックのソイ4とソイ5の間だ。
前回の記事で紹介したVIPER BARがソイ5にあるので、距離的には近い。
地図
キンナリーへは、ソイ4からでもソイ5からでも行ける。
レンタルバイクで
レンタルバイクを使って自力で移動するなら、セカンドロードを直進して、プラタムナックの丘を登るのが早い。
途中のワインディングロードには気をつけて。
ビッグブッダ下の変形ロータリー型交差点に到着
ここを直進して、プラタムナックの住宅街のほうへ。
(注意。この画像では見切れているが、左側の道がプラタムナック住宅街行きです。)
あとは、プラタムナックのソイ4ないしソイ5で右折。丘の上から下ってくるなら、手前側がソイ4となる。
ここはプラタムナックのソイ4入り口
ソイ5入り口
ソイ4と5の入り口にはそれぞれファミリーマートあり。
まあ、どっちで曲がっても同じこと。
延々とソイを進んでいくと、Kinnareeの看板が見つかるはずだ。
これはソイ5側の看板
ちょっとわかりづらいけど、茶色い看板がキンナリー。
ソイ4側にも同様の看板あり。
(ただし、現在この周囲はコンド建設や道路工事が行われており、たまに路地に侵入できないことがある。)
ソイ5からキンナリーへ続く路地
この先、左手にキンナリーがある。
到着です。
向かい側には、駐車場もあり。
乗り合いソンテウと徒歩で
バイクタクシーは嫌だ、レンタルバイクも危ない、どうしてもソンテウと徒歩で行きたい。
無理やり行けないことはありません。
まず、ジョムティエン行きの乗り合いソンテウに乗車(乗り場は、ウォーキングストリート近く、セカンドロードとパタヤタイ交差点付近)。
タッパヤー(Thappraya)通りをひたすらジョムティエン方面へ進む。
上掲地図の降車ポイントで、降りる。
道路を渡って、プラタムナックヒルへ入っていく。
ここがプラタムナックのメイン通りで、左側にソイが並んでいる。
あとは、ソイ5まで到着したら左折。
ソイ5内の様子
やや下り坂になっている。このソイをひたすら直進すると、さっきのキンナリーの茶色い看板が見つかるんで、そこで右折すればいい。
グーグルマップで調べたところ、歩行距離は950メートル。所要時間12分と出ました。
まあ、日本人なら歩けない距離ではないですな。
ただ、上り坂と下り坂になっているんで、実際に炎天下で歩くと汗だくになりそうですが。
帰りは逆のルートで戻って、ソンテウを捕まえればセカンドロードを通って、ノースパタヤ方面まで行けます。ソンテウは10バーツです。
せっかくキンナリーまで歩いて来たのなら、ついでにビッグブッダや展望台も観光して帰りましょう。
関連記事:パタヤヒルのビッグブッダ(ワットプラヤイ)と展望台【パタヤ観光スポット】
まあ、昼間の時間つぶしにどうぞ。
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