日本入国手続きをスムーズに進めるためのオンラインサービスがVisit Japan Webだ。
水際対策実施中は、MySOSにかわり、Visit Japan Webが検疫手続きとしても利用されていた。
水際対策が撤廃された現在は、検疫手続きはなくなり、外国人の入国手続きと税関電子申告などで使われている。
日本人が帰国する場合は、税関電子申告のみで活用する。
そのVisit Japan Webの偽アプリが登場したから気をつけろと、デジタル大臣とVisit Japan Webが注意喚起している。
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Visit Japan Webを騙る不審なアプリに注意
河野太郎デジタル大臣が9月13日の夜にるツイート(X)した。
Visit Japan Web Infoといった、Visit Japan Webサービスをかたる不審なアプリが見つかっております。
デジタル庁が提供するVisit Japan Webサービスは、アプリは提供していません。
また、クレジットカード情報の入力を求めることはありません。
万が一不審なアプリをダウンロードしてしまった場合は速やかにアンインストールしてください。 なお、デジタル庁が提供するVisit Japan Webサービスは、以下サイトにて提供しています。
•https://vjw.digital.go.jp
•https://vjw-lp.digital.go.jp
ご利用時は、公式なウェブサイトであることをご確認ください。
さらに追記も投稿。
Google Play上に「VISIT JAPAN WEB INFO」という詐欺アプリが登録されていることがわかりました。ただちにGoogle社に削除要請をしておりますが、十分お気をつけください。
Visit Japan Webにはアプリはありません、また、クレジットカード情報の入力を求めることもありません。
⇒https://twitter.com/konotarogomame/status/1701935801930858938
デジタル庁によるVisit Japan Webのページにも注意書きが掲示されるようになっている。
Visit Japan Web Infoといった、Visit Japan Webサービスをかたった不審なアプリが見つかっております
デジタル庁が提供するVisit Japan Webサービスは、アプリは提供していません。
また、クレジットカード情報の入力を求めることはありません
万が一不審なアプリをダウンロードしてしまった場合は速やかにアンインストールしてください2023年9月19日に多要素認証機能をリリース予定です。エラーが発生した場合には、キャッシュクリアして再度ログインしてください
定期的な端末の最新化やウィルスチェック、ログインパスワード変更等の一般的なセキュリティ対策をお願いします
⇒https://vjw-lp.digital.go.jp/ja/
Visit Japan Web Infoなるアプリを名指しで非難し、Googleに削除するよう求めている。
なかなか強硬な姿勢で良きかな。
Visit Japan Web Infoというアプリは、事前の入国申請手続きが必要な国ではよくあるタイプの代理業者みたいなものだろう。
アメリカならESTAの本家サイトを装いクレジットカード情報を入力させて金を取る。フィリピンなら、eTravelの詐欺っぽいサイトといった感じ。
そういえば、フィリピンのeTravelなんかは、日本語環境でGoogle検索すると代行業者がトップに表示されたままだ。
フィリピンeTravel公式申請とうたっているが、本来は無料の申請を代行することで手数料を得ようとしている。あくまで代行業者扱いで詐欺ではないということなのだろけど、日本語サイトだから引っかかる人はいそう。
今回問題視されたVisit Japan Web Infoなるアプリは、外国人旅行者目当てで作られたものだと思う。
間違って登録してクレジットカード情報を入力してしまうとあとが大変そうだ。
Visit Japan Webは日本政府が行っているサービスで、料金がかかることもなければ、クレジットカード番号を入力することもない。
また、河野大臣が言うように、Visit Japan Webにはアプリはない。
あくまでWEB上でのオンラインサービスだ。
スマホで登録した場合はスマホのホーム画面にVisit Japan Webのマークが入ったアイコンを表示させられるようになっているが、これはあくまでショートカットキー扱いで、決してアプリではない。
Visit Japan Webの認証は、9月19日からセキリュティ強化が実施されるとのこと。
そもそもVisit Japan Webは必要か?
そもそもVisit Japan Webの登録は必要なのか?
これは過去何度も取り上げてきた。
外国人入国者であれ、日本人帰国者であれ、Visit Japan Webの登録は完全な任意だ。
やりたい人だけがやればいい。
外国人入国者だと、入国に必要な情報登録が事前にできるので、イミグレーションでの入国手続きがスムーズに進むというメリットがある。
日本人は帰国時には自動化ゲートでパスポートをかざすだけなので、Visit Japan Webの入国情報登録はそもそも不要だ。
日本人帰国者でVisit Japan Webが有用となるケースは、税関申告だけとなる。
事前にVisit Japan Webで税関電子申告をしておくと、QRコードが発行され、税関自動ゲートが使えるようになる。
紙の税関申告書を記入して、有人の税関ブースに並んで、紙を提出して税関職員とやりとりするという流れをスルーできる。
Visit Japan Webで税関電子申告のQRコードを作っておけば、従来の紙での税関申告のどちらかを選択できるわけで、実際に税関に到着した際には、どちらか空いているレーンを選べばいいことになる。
日本人にとってのVisit Japan Webのメリットはそれだけだ。
とはいえ、税関電子申告は意外と便利。
Visit Japan Webの最初の登録は少し面倒だが、2回目の帰国以降は情報が残っており、すごく簡単だ。
税関電子申告も日本到着の飛行機を降りてから、入管へ進む間にさくさくっと登録できてしまうほど。
税関電子申告を使ってみたい人は、Visit Japan Webは登録しておくほうがいいとは思う。
登録が面倒だし、詐欺アプリみたいなのが怖いから、Visit Japan Webは触らぬ神になんとやらで忌避したい人は、完全スルーしてしまってもかまわない。
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