2023年7月のアンヘレス旅行シリーズ。
滞在3日目の夜の様子をお伝えする。
前回:アンヘレス・プリメタの現状チェック:韓国バー壊滅、ファランバー復活、フェニックスホテル復活?
プリメタ地区の現状視察を終えて、フィールドアベニューに戻ってきた。
アンヘレス滞在3日目にして最後の夜となる。
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アンヘレスでたこ焼き
950コンドテルの下、JJスーパーマートの表側にたこ焼き屋台ができている。
アンヘレス到着時に見つけて、気になっていた。
ちょうど営業していたので、さっそくオーダーしてみよう。
CLASSICとPREMIUMの2種類あり。
なんだか豪華そうなのでレミアムにしておく。
タコビッツ入りで4個65ペソだ。約160円。
ちなみに、Premiumのフィリピン人の英語発音は、プリミュウムと聞こえる。
注文を受けてから鉄板で焼き始める。
たった4個のために鉄板に火を入れるのは大変だな。
10分ほど待ったところで完成。大量にソースやらマヨネーズやら鰹節をかけてくれる。これがプレミアムなのか。
意外といける。
外はかりかりにはなっていないが、中はとろとろ。
タコビッツ、つまりタコの小さな身もちゃんと入っている。
ソースも日本のたこ焼きソースの味に近い。
タイのローカル屋台のたこ焼きよりいいかも。
日系カフェであるZAIPANGでは、たこ焼き8個120ペソで売っているもよう。
次にアンヘレスを訪れる機会があれば食べ比べてみたい。
最後のジョリビー
アンヘレス最後の晩餐は、お約束のジョリビーへ。
アンヘレスでの食事は、ファーストフードにはじまり、ときにファラン飯と日本食を混ぜて、ファーストフードで締める。
フライドチキンとご飯とフライドポテトとドリンクのセットをオーダー。138ペソ(約350円)。
担当した店員がどうにも注意散漫な感じ。
お金を渡すが、釣り銭の用意をする前に厨房に行ってしまい、戻ってきたら釣り銭を渡そうとしない。要求するとやっとお釣りがもらえた。
フライドポテトはあとで持っていくからと番号札をもらう。
先にフライドチキンとご飯と紅茶を。
すぐにポテトが来ると思いきや、まったく来ない。
番号札はずっとテーブルに置かれたまま。
チキンを先に食べてしまう。
このフライドチキンはおいしい。ついついリピートしてしまうほどおいしい。文句はない。
が、ポテトが来ない。
待てど暮らせどポテトがやって来ない。
何度か店員に声をかけ、最終的に責任者らしきしっかりした男性スタッフが話に来た。
2度ほど繰り返して、やっとポテトが運ばれてきた。
20分以上かかった。
レシートももらっていないと告げたが、これはとうとう持ってこなかった。
まあよくあることなんだろうけど、なんだかもうジョリビーに来るなと言われたような気分。
ジョリビーは卒業かなあ。
フライドチキンは本当においしいのだけれど。
虚しい気分のウォーキングストリート
ジョリビーポテト事件でちょっとだけ嫌な気分になり、ウォーキングストリートへ。
これが今回最後のウォーキングストリートとなる。
ウォーキングストリートのマッカーサーハイウェイ側のゲートには、MABUHAYと書いてある。
マブハイとは、フィリピン語で「ようこそ」とか「乾杯!」とかそんな意味。
でも歓迎されている気分になれず。
相変わらずちょっと薄暗くて、活気のないウォーキングストリートだ。
バーが集中しているエリアは明るさが増す。
パタヤのウォーキングストリートから看板が撤去されたが、アンヘレスのウォーキングストリートにはもともとせり出しタイプの看板はない。
まあ、同じウォーキングストリートでも、パタヤとアンヘレスでは規模が違うので単純には比較できないけれど、派手な看板がないという点では同じ。
やはりどこか寂しい。
アンヘレスでは呼び込みの声がすごくおとなしいので、活気はとぼしい。
たまに呼び込みがあっても、オッパーと呼ばれるしね。
どうにも気分が乗らない。
どうしてアンヘレスに来てしまうのだろうかとウォーキングストリートを歩くたびに思ってしまう。
素直に楽しめないのに何故にアンヘレスなのか。
まずはアンヘレスの現状がどうなっているのかという単純な興味からだ。アンヘレスに初めて来たのが2009年頃だったような思う。以降、定期的に訪れている。でも昔ほどは楽しめない。それなのにまた来てしまう。
今では取材目的という理由も大きくなった。ネタとしては訪れないわけにはいかない。
かつてはパタヤと双璧をなすとまで言われたほどのアンヘレスのウォーキングストリートだ。継続的な取材対象として欠かせないという打算があり、アンヘレスに来ることになる。
パタヤとアンヘレスとでは比べるべくもない。
どう考えてもパタヤのほうが上だ。規模が違いすぎる。
また、現在のアンヘレスのウォーキングストリートはすっかり韓国人街に変わってしまった。
10数年前にも韓国人はそれなりにいたが、メイン層というわけでもなかった。
ファランと日本人が大半だったように思う。
パタヤにも韓国人は増えたが、それ以上に他の国からの旅行者が集まっており、そこまで韓国人が目立つ存在ではない。
それにしても、アンヘレスは不思議だ。
昨年8月に、約4年ぶりにアンヘレスを訪問した時は、最初はテンションが上がった。でも街を見て回ると、やはり薄暗い街と韓国人ばかりの状況にテンションが下がっていった。
ウォーキングストリートを歩くたびに虚しさを感じた。
それでもまた今年も戻ってきた。
そして、またもウォーキングストリートで虚しさを感じる。
うーん、そろそろアンヘレスはもういいかな。
特にウォーキングストリートは来なくてもいいかも。
これがアンヘレスの最後かな。
バカで陽気な破壊力ある日本語
と、意味もなく考えながら、ウォーキングストリートを2回往復し、どの店に入ることもなく、ウォーキングストリートのゲートをくぐって外に出た。
フィールズアベニューをホテルに向けて歩く。
ここにもバーが並ぶ。
SOYAの近くにあるのがACEというバーを通りかかる。
昔は別の店名だったような気もするが、わりと雰囲気が好きで何度か通っていた。
店頭で呼び込みを受ける。
オッパーとは呼ばれない。こちらのことをすぐに日本人だと理解している。
表にいたママさんに手を引っ張られて、店内へ。
店内はがらがらで客はゼロ。
待機中のダンサーがわららわと迫ってくる。
さあ選べとママさん。
みんなアンティルモーニングオッケーでマリボーだと、英語とタガログ語を交えて勧めてくる。
追い打ちをかけるように、ダンサーは「◯ン〇〇タベルー」と売り込みに熱心だ。
おお、ひさびさにその日本語ワードを聞いたような気がする。
かつては、行く先々で言われて辟易したものだが、今となっては、すごくうれしい。
今回のアンヘレス滞在で、はじめてまともな日本語を聞いたかもしれない。
いやまあ、まともじゃないけれど、日本語には違いない。
みんなからは「◯◯チ◯タベルー」の大合唱である。
虚しい気分がぱっと晴れていった。
なんと破壊力のある言葉であることか。
フィリピンでは英語で普通に会話できるし、別に日本語なんてこれっぽっちも求めていない。必要ない。
でも、虚しい気分のところに、最上級のおバカで陽気な日本語を聞くと、嬉しさのあまり泣きそうになってしまう。
うん、最後の最後にその言葉が聞けて満足だ。
ま、食べたくなるような相手はいなかったんだけどね。
ごめんよ~と言いながら、すがりつく腕をふりほどいて、店を後にした。
こうしてアンヘレス最後の夜は終了。
よし。
もうアンヘレスはおしまいでいいかと本気で思っていたが、来年もまた来てみよう。
たぶん、楽しめると思うんだ。
アンヘレスの魅力はつくづく不思議なのである。
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