2022年12月に就航となったPeach航空による関空-バンコク路線。
先月の4月には、バンコクから関空へのフライトを利用した。
関連記事:Peach航空でバンコクから関空へ日本帰国、水際対策撤廃でさくさくと
今回は、関空からバンコクへのフライトを利用してタイへ行く。
Peachは関空第2ターミナルを使用する。
関空第2ターミナルの様子からチェックイン、フライト、タイ入国までをレポート。
目次
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ピーチ航空MM091は関空第2ターミナル出発
搭乗するのは、PeachのMM091便。
関空発19時50分、バンコク・スワンナプーム空港着23時55分予定となっている。
関空は第2ターミナルを利用する。日本の水際措置が厳しかった頃は、出発が第2ターミナルで到着が第1ターミナルとなっていたが、現在は出発到着ともに第2ターミナルとなった。
関空リムジンバスは、すべてのバスではないけれど、多くは第2ターミナルにも行く。
第2ターミナルを利用するならリムジンバスが便利だ。
今回は第1ターミナルの様子を見たかったこともあり、わざわざ第1ターミナルで下車した。
第1ターミナルの様子はこちらで。
関連記事:関空第1ターミナルの様子、すき家が復活へ
第1ターミナルの見学を終えたのが午後2時半頃。
Peachの国際線チェックイン開始は2時間前から3時間のあいだ。
今回のバンコク行き便だと、手続き開始は5時50分とのことだ。
まだまだ時間が余っている。
第2ターミナルで時間を潰すのは大変そうなので、第1ターミナル向かい側にあるエアロプラザへ行くことに。
エアロプラザ内のラウンジとなか卯
エアロプラザ内には、コンビニ、ラウンジ、レストランなどがある。
また、第2ターミナル行きのシャトルバスもエアロプラザのすぐ近くから出発する。
リムジンバスで直接第2ターミナルに向かう時をのぞいて、エアロプラザを経由することになる。
まず、NODOKAというラウンジへ。
ここはクレジットカードラウンジを兼ねており、ゴールドカードがあれば2時間まで無料で利用可能だ。
ちなみに、第2ターミナルにラウンジはない。NODOKAが最後のラウンジチャンスだ。
マンガ喫茶のような個室やオープン席のほか、キャンプ場のようなエリアもあって、ここは自由に寝転がることができる。
ちょっとした仮眠に使える。搭乗時間に遅れないようにしよう。
ソフトドリンク飲み放題。Wi-Fi無料。
シャワーもあるが有料。
2時間たっぷりPC作業しておく。
無料時間が終了したのでラウンジを出る。
次に食事だ。
第1ターミナル内のすき家は今年10月再開予定だが、それまでは格安で食べられる食事どころがない。
エアロプラザ内のなか卯がおすすめ。
ここは24時間営業。
午後4時半という中途半端な時間帯のためか、店内はがらがら。
牛すき丼という新商品をいただく。並盛530円。
KIX-ITMカードを提示すると、無料でコーヒーが付く。
すき焼きみたいな感じの丼ですな。大きなちくわぶがいい感じ。
ほどよく腹は膨れる。
これから搭乗するPeachはLCCなので機内食は有料となる。
コスパを考えると、なか卯で食べておくのがベター。
なか卯の近くには喫煙所がある。
無料でもらったアイスコーヒーを持って、タバコとカフェインを。
なお、第2ターミナル内には、コンビニがない。昔はあったけれど、撤退してしまった。
よって、エアロプラザ内のローソンがラストコンビニとなる。
第2ターミナルではパンや弁当すら買えない。
できればエアロプラザ内のコンビニで買物しておくこと。
第2ターミナルへのシャトルバス
第1ターミナルから第2ターミナルへは、無料のシャトルバスで移動可能だ。
エアロプラザ内からバス乗り場へ行く。
エスカレーターを降りて、乗り場へ。
バスは5~7分間隔で運行されている。
第2ターミナルまでの所要時間は5分くらい。
意外と揺れるので要注意。
国際線出発口までは歩いてすぐだ。
第2ターミナル国際線出発フロア
まずチェジュ航空のチェックインカウンターがある。
その向こうにピーチだ。
ピーチの国際線チェックインはスケジュールが決められている。
バンコク行きのMM091は、17時50分開始だ。
それまでは何もできない。
現在17時5分。
ソウル行き便だけ手続きをしている。
すでにバンコク行きフライトのチェックイン手続き順番待ちの列ができていた。
さすがに並ぶ気にならず、奥にスペースにあった作業スペースでPCを開く。コンセントもあって使いやすい。
なお、ターミナル内では無料のWi-Fiあり。
チェックインと機内持ち込み荷物と座席指定
ここでピーチの国際線チェックインについておさらい。
ピーチでは、WEBチェックインの類はやっていない。
関空でもスワンナプーム空港でも同じだ。
優先チェックインのサービスもない。
全員が列に並んで順番にチェックインを行う。
WEBチェックインは不可だが、預け荷物の追加や座席指定はネット上で可能だ。
預け荷物追加が出発1時間前まで、座席指定が3時間前まで。
機内持ち込み可能な荷物は、合計2個で7kgまで。
もし、チェックイン時に預け荷物を追加すると、1個目20kgまでの荷物が8,500円。
航空券購入後にネット上で追加した場合は6,900円。航空券購入時にオプション追加した場合は5,500円。
荷物が多いならば、航空券購入時に預け荷物を追加しておくのが一番安上がりだ。
ピーチのカウンター近くには、このようなスケールを設置してある。
機内持ち込み荷物のサイズと大きさを測ることができる。あくまで目安ということだが、とりあえずクリアしておかないとあとあと面倒になりかねない。
毎度おなじみの旅の相棒キャビンゼロ44は、重量5.95kgで余裕クリア。水入りペットボトルも込みの重量なので、実際は5.5kgくらいだと思う。
関連記事:LCC向け最強バッグのキャビンゼロ44L、7年使い倒してもまだまだいける
また、座席指定は出発3時間前までにしておくこと。
これも航空券購入時に座席指定しておくのがベターだ。
航空券購入時ならば座席指定は1,790円で、あとでネット上で指定すると2,530円に値上がりする。当日チェックインカウンターでの指定だと3,290円。
17時50分となり、ようやくチェックイン手続きが開始された。
長蛇の列ができていた。
これだったら先に並んでおけばよかった。
チェックインは基本的に自動チェックイン機で行う。
有人カウンターは預け荷物がある場合や、別途座席指定を必要な場合のみ使う。もしくは、自動チェックインに必要なQRコードがない場合だ。
航空券購入時に登録メールアドレス宛にQRコード付きの旅程表が送られてきているはず。または、Peachのサイトにログインすれば、QRコードの表示ができる。
QRコードがなくても、予約番号でも自動チェックインは可能となっている。
いずれもわからない場合は、自動チェックイン機が使えないので、直接有人カウンターへ行くしかない。
長蛇の列だったが、自動チェックイン機の数が多いので、さくさくと進む。
15分ほどで順番となった。
自動チェックイン機にQRコード、パスポートを読み取らせる。
機内持ち込み手荷物の注意書きがあって、次に搭乗券発行。
スーパーのレシートのような搭乗券がぺらぺらと印刷される。
これにてチェックインは完了だ。
航空会社によっては、帰国便ないし第三国へのフライトなどタイを出国する航空券の提示を求められることがあるが、Peachは自動チェックインのため、なんの確認もない。
片道チケットでの渡航が容易だ。タイ入国時に出国航空券の提示を求められる可能性はゼロではないが、日本人はほぼ大丈夫だろう。
預け荷物がない場合は、このまま保安検査場と出国手続きへ向かえばいい。自動チェックインは楽でいい。
スワンナプーム空港でのPeachのチェックインでも導入してほしい。
さて、改めて搭乗券を確認。
今回は事前の座席指定をしていない。この場合は自動的に席が割り当てられる。運が良ければ、窓側の席になるはずだ。が、希望も虚しく、3席並びの真ん中の席になっていた。
自動チェックイン機の案内をしていた担当者に、座席変更が可能が質問してみた。
スワンナプーム空港のPeachでは無料で変更してもらえたが関空では無理なのかと。
無料でも座席変更が可能なケースもあるとの答えだった。
わざわざカウンターに確認しに行ってくれた。Peachは親切だなあ。
が、この日のフライトはほぼ満席状態で、もはや無料の座席変更は不可能と言われた。有料ならば変更可能な席はあるそうだ。
それ以上は詳しく聞いていないが、おそらくは最前列といった特別に高い席だけが残っているのだと思う。
というわけで、満席フライトでの真ん中の席が決定。
つらそう。
Peach搭乗予定の人は、航空券購入時に座席指定しておくことを推奨。
特に窓際に座りたい人はなおさらだ。
いや、LCCで真ん中の席はつらいよ。
保安検査場と出国手続き
第2ターミナル国際線フロアは小さい。
チェックインカウンターのすぐ隣が出発口といった感じだ。
なお、途中には喫煙所あり。
制限エリア内にも喫煙所はあるので、無理に急いで一服する必要はないが。
保安検査場はそれほど混んでいない。待ち時間5,6分。
2レーンしか空いていなかったが、さくっと通過可能だ。
PCやスマホは取り出す必要なし。まとめてX線検査できる。
出国手続きは、自動化ゲートでほぼ待ち時間なし。
早い。
制限エリア内
18時36分に制限エリアに入る。
懐かしいなあ。
随分と昔にPeachの香港行きフライトで利用して以来だ。
搭乗口までは免税品販売エリアを通過していく導線となっている。
タバコや酒など販売あり。
自分用に黒霧島を購入。750mlで1650円。
うーん、安くはないな。でもしょうがない。
Peachは、Gate Aを使う。
ソウル行きも、バンコク行きもまだ準備中だ。
前述のとおり、第2ターミナルにはコンビニがない。
国際線搭乗口付近には、薬局や食堂がある。
薬局ではお菓子やドリンク類の販売あり。自動販売機もあるため、ドリンク購入は問題ない。
食堂は、大阪ゴチ食堂。
カツカレーが税込み1,400円、お好み焼きが1,000円。
空港なんでしょうがないが、ちょっと高い。
カフェレストランもある。
ブレンドコーヒーが460円。鶏そぼろどんぶりが850円など。
喫煙所は出国審査場を出てすぐ右手の奥に隠れるようにして存在。
中は意外と広いが。
待機するベンチ類は意外と多い。
このようなソファーにような席もあって、のんびり待つことができる。
奥にはPC作業用のテーブルもある。
搭乗開始が遅れるとの放送があり、またもPC作業で時間を潰す。
搭乗
午後7時30分過ぎ、ようやくゲートがオープン。搭乗開始となった。
LCC専用ターミナルにつき、長い廊下を歩いて、自力で飛行機まで向かう。
Peachのバンコク行きは90番ゲートだ。
ソウル行きと間違わないように。
案内に従いひたすら廊下を歩く。
間違ったゲートに進んでしまい、戻っていく人の姿もあった。
歩いている人がすべて同じゲートに行くとは限らないので要注意だ。
ゲート前でパスポートと搭乗券の最終チェックがあった。
ゲートをくぐると、駐機場に出る。
さらに歩いて飛行機へ。
この雰囲気、けっこう好き。
午後7時48分、タラップを上がる。
3席×3席のよくあるシート配列。
機材は、A321LRだ。
LR(ロングレンジ)だけに従来よりも長距離の飛行が可能となっている。
シートピッチにも余裕がある。
普通に足が伸ばせるほど広い。
また、前の座席の下にはUSBポートが設置してある。離陸して安定飛行に入ってから利用可能になるので、着席直後は電気が通っていない。早まって挿しても充電できないのであしからず。
事前に聞いていたとおりに機内はほぼ満席だ。搭乗率100%近い。
人気だねえ。
両隣にはもちろん人が座っている。
いくらシートピッチが広くても、さすがに満席状態での真ん中の席はしんどい。
我慢するしかあるまい。
出発
もともとの出発予定は19時50分だった。
搭乗が遅れたこともあり、出発もディレイ。
20時34分にようやく離陸となった。
Peachでは、離陸時にも機内の照明を暗くしない。窓は開けても閉めてもどちらでもいいらしい。
安定飛行に入ってからは、機内サービスの開始だ。
意外と飲み物やお菓子を注文する人が多かった。
機内のWi-Fiを使ってオーダー可能。
Wi-Fiはあくまで機内サービス専用のため、ネット接続などはできない。
Peachが用意した動画などは視聴できる。
また、フライトマップの表示あり。
レガシーキャリアでは当たり前だけど、LCCでは地味に便利な機能だ。
バンコクに到着するまでは、事前にダウンロードしておいたPrime Videoの映画を鑑賞しておく。
なぜかスティーブン・セガールがマイブームとなっていて、『沈黙の戦艦』を見る。
次いで、『シン・ウルトラマン』を。ゼットンがああいう形で登場するとはね。
とか考えているうちに、ちょっと眠たくなってきた。
日本時間ではすでに深夜0時過ぎだ。
この日は用事のため普段よりもかなり早起きしていた。睡眠時間は3時間ほどしかない。
さすがに眠たくなってきた。
うつらうつらするものの、真ん中の席ではちゃんと眠れない。
やはり有料で窓側の席にすべきだった。
日本時間で午前1時42分(タイ時間午後11時42分)、あと少しで最終着陸態勢に入るとのアナウンスが流れる。
タイ時間の0時6分、無事にスワンナプーム空港に着陸した。
到着予定は23時55分だったので、11分のディレイということになる。
フライト所要時間は、5時間32分だった。かなり飛ばしたみたい。
タイ入国
降機したのは、0時19分。
ボーディングブリッジを通って、ターミナルビル内へ。
イミグレーションまではわりと遠いゲートだ。
さくさくと進むべし。
イミグレーションの待ち時間が表示してあった。
2つあるパスポートコントロールだが、どちらも18分待ち。
韓国や香港からのフライトと同時間帯に到着したようで、イミグレーションは少し混み合っている。
それでも長蛇の列というほどではない。
最近のスワンナプーム空港のイミグレの進みは早い。
入国審査を終えると、バゲージクレームへ。
預け荷物はないが、税関を抜ける前に、免税店に立ち寄る。
タバコを購入しておきた。同じ銘柄でも日本の免税店よりもタイの空港のほうが安い。
あとは税関をノーチェックでスルーして、到着ロビーに出る。
時刻はすでに0時45分頃。
猛ダッシュでここまで来たが、それくらい時間がかかる。
ここからさらにバンコク市内やパタヤへ移動するわけで、なかなか大変な時間帯だ。
深夜着のスワンナプーム空港での詳しい情報は次回の記事とする。
さすがに疲れた。
続き⇒深夜0時着のスワンナプーム空港で両替、タクシー、バンコク・パタヤへの移動方法は?
感想とアドバイス
今回の航空券はプロモーションで安く購入できた。預け荷物なし座席指定なしで15,620円だった。別途決済手数料がかかり支払い総額は16,260円。
この価格で関空からタイへ行けるのは大変ありがたい。
関空第2ターミナルは営業している店が少なく、特にコンビニがないのが不便。ラウンジもない。
でもPeachのチェックインは自動でできるため、さほど時間がかからない。わざわざ2時間以上前に来て、列に並ぶ必要はないと思う。1時間半前で充分だ。
Peachのフライト自体はまったく問題ないと思う。シートピッチが広めなので快適に座れる。
前回のバンコク発関空行きは、まさに深夜便だったが、窓側の席だったのでより快適だった。
が、今回は真ん中の座席で、ちょっと苦しかった。これはレガシーキャリアでも同じだろう。タイ航空でも真ん中の席になると、やっぱりしんどいものだがある。
事前の座席指定は必要だと痛感させられた。窓側ないし通路側に座りたい人は航空券購入時に座席指定もしておきましょう。
あと、日本を午後8時ころに出発するのは中途半端だ。バンコク到着が真夜中になってしまう。日本時間では深夜2時だ。
搭乗中は中途半端に眠たくなってしまうし、スワンナプーム空港からの移動も面倒だ。
もう少し早い時間帯のフライトにしてほしい。
LCCで関空からバンコクへ行くなら、エアアジアの早朝便を使うほうがよさそう。朝早いのはしんどいがスケジュールには余裕がでる。帰国便はPeachの深夜便がいい。
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