沈没日記27
昨晩の話。
タイから寒波が抜け出さないようで、パタヤの夜は寒いまま。
特に深夜0時をまわると、どんどん寒くなっていく。
さすがに摂氏20度を下回ると寒く感じる。ときおり吹く突風にあたると、寒さ倍増である。
そんな寒空の下、仲の良いバービア嬢たちと仕事終わりに遊びに行くことにした。
シーシャ大好きのタイ人だ。
パタヤでは、シーシャの提供が表向きは禁止されている。
かなり前にお伝えしたが、ドリンキングストリートでは半ば堂々と提供されている。
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もちろん、それ以前も隠れて販売提供されていた。
が、高い。ドリンキングストリートでは400バーツだという。
元々パタヤのバービア群で営業しているシーシャは、160バーツとか180バーツくらいだった。
倍以上に跳ね上がっている。
お金はないがシーシャ大好きバービア嬢たちは、さらに安く吸える店を探しだそうとする。
よくよく探せば、ブッカオ界隈でも見つかるものだ。
わたしも数軒知っている。
値段もドリンキングストリートやナックルアのディスコに比べれば安い。だいたい250バーツくらいだろうか。
今回もそんな安いシーシャの店へ。
ただし、ここは青空シーシャ屋。
駐車場の一角でこっそり営業しており、吹きさらしもいいところ。
時刻は深夜3時前だ。
正直、寒い。
ビールを持つ手も震えがち。
寒さを見越して、ジーパンと薄手の長袖シャツを着てきたが、それでも寒い。
タイ人に防寒着を借りてしまった。
寒さには慣れているはずの日本人としては情けない。
バービア嬢たちは、おしゃべりしながらシーシャに夢中である。
吸い込むたびに、水パイプからぽこぽこ音がする。
ついで、煙がぷかぷか。
グレープ風味の香りがあたりに広がる。
まあ、わたしはあまりシーシャが好きではないんで、たばこを吸っておく。
それにしても寒い。
あまりにも寒いんで、水パイプに補充するための炭火を起こしている七輪に手を当てる。
ああ、あったかい。
これ最高。
シーシャはいらない。七輪がほしい。
足元にももう一台七輪を用意してもらった。感動的に暖かい。火っていいよね。
寒い日には、焚き火で暖まるもの。
これが人類が長年実践してきた寒さ対策だ。
でも、日本の都心部では、焚き火はもはやほとんど見られなくなった。
タイでは、今でも焚き火が活躍中。
パタヤの大通りでも、待機しているバイタクドライバーたちは、一斗缶で焚き火をして暖を取っている。
その気持ちがよくわかる。
一緒に遊んでいたバービア嬢の一人はチェンマイ出身。
明日から実家へ帰郷するという。
チェンマイは10度を下回っており、隣県のチェンライにある山の上では雪が降っているそうな。
「気をつけてね」と別れの言葉をかけて、シーシャ飲み会はお開きとなった。
ああ、早く、寒波がどこか行ってくれないかな。
ほんと、寒いくていかん。
南国パタヤのイメージが崩れてしまうよ、これでは。
あと数日の我慢だろうけど、風邪ひかないようにしないとね。