昨年のタイ開国以来、スワンナプーム空港の混雑ぶりがひどくなっている。
急激な需要回復に加えて、地上スタッフ不足もあって、出入国とも時間がかかる状況だ。
チェックイン、保安検査場、入国審査場、預け荷物受け取りなどで混乱している。
時間帯によってはスムーズだが、混んでいるタイミングだと大変だ。
ソンクラーンの大型休暇時にはさらなる混雑が予想されている。
スワンナプーム空港や航空会社では待ち時間短縮策を講じている。
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タイ航空のKIOSKセルフチェックイン
以前からタイ航空はKIOSKによるセルフチェックインを呼びかけている。
これは、スワンナプーム空港の出発フロアに多数配置されたKIOSK端末を使ってセルフチェックインするものだ。
チェックインカウンターに並ぶことなく、チェックイン手続きをして、搭乗券を受け取ることができる。
KIOSKによるセルフチェックインは出発12時間前より可能。
セルフバックドロップも利用できる。
一部路線をのぞき、すべての国際線で利用可能となっている。
対象外
・フィリピン
・インドネシア
・バングラデシュ
・パキスタン
・サウジアラビア
ただし、目的地の国によっては、必要な渡航書類の確認が必要なケースがある。
また、車いすなど特別な介助が必要な場合、特別な座席を希望する場合、オーバーサイズ荷物がある場合は、チェックインカウンターのスタッフに申し出ること。
日本行きフライトでもKIOSKによるセルフチェックインとセルフバゲージドロップが可能だ。
昨年11月の様子。
関連記事:長蛇の列にさらば、スワンナプーム空港でのタイ航空チェックインはKIOSKで待ち時間ゼロに
KIOSKでセルフチェックインして搭乗券を発行。預け荷物用のタグも発行され、荷物をセルフドロップする。手続きはこれで完了。チェックインカウンターに立ち寄ることなく、そのまま保安検査場と出国審査場を抜けて、搭乗口へ行くことができる。
チェックインカウンターでも搭乗口でも書類確認は実施されなかった。
ただし、4月5日以降、日本の検疫の流れが変更になった。
日本到着時には、Visit Japan Webの確認や、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の確認は実施されない。
出発国の空港でのチェックイン時に書類確認を徹底させることになった。
よって、タイ航空でも、チェックインカウンターないし搭乗口での書類確認を求められるかもしれない。
もしも、KIOSKでセルフチェックインが不可と表示された場合は、素直にチェックインカウンターに並ぶしかない。
また、5月7日までは必ずワクチン接種証明書あるいは陰性証明書は用意しておくこと。
どのタイミングで提示を求められるかはわからない。
証明書が提示できなければ、日本行きフライトの搭乗を拒否される。
ANAとJALとエアアジアもセルフチェックイン
スワンナプーム空港でのセルフチェックインはタイ航空だけではない。
他の航空会社でも実施している。
スワンナプーム空港からの発表。2023年4月8日時点の情報となる。
スワンナプーム空港では、23の航空会社がセルフチェックインの使用を許可している。
Common Use Self Service(CUSS)と呼ぶ。
1.エアアジア
2.エアアジアX
3. エールフランス
4. 全日本空輸
5. オーストリア航空
6. バンコク・エアウェイズ
7.キャセイパシフィック航空
8. チャイナ エアライン
9. エジプト航空
10. エルアルイスラエル航空
11.エバー航空
12.フィンエアー
13. 日本航空
14. KLMオランダ航空
15. ルフトハンザ
16. マレーシア航空
17. フィリピン航空
18. カタール航空
19.スターラックス航空
20. タイ航空
21. タイ スマイル航空
22.ターキッシュ エアラインズ
23.ベトジェットエア
今年2月時点では22社だったものが23社に増えた。
ANAとJALも含まれている。
ただ、本当にKIOSKでのセルフチェックインが使えるのかは未確認。
もしセルフチェックイン可能であれば、KIOSKで搭乗券が発行され、預け荷物がない場合は、そのまま搭乗口へ向かうことができる。
ただし、前述のように、日本行きフライトでは、チェックイン時にワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の確認が必須となっている。
かりにセルフチェックインで搭乗券が発行されても、最終的には搭乗口で書類確認されることになるはずだ。
KIOSKでのセルフチェックインが不可と表示されれば、これまた素直にチェックインカウンターで手続きする必要あり。
エアアジアとエアアジアXもセルフチェックインの対象だ。
タイ・エアアジアXの成田/関空行きで利用できることになる。
エアアジアは、KIOSKだけでなく、アプリでのモバイルチェックイン/WEBチェックインが可能だ。スマホのアプリでEボーディングスクールを提示すれば、そのまま搭乗口へ向かうことができる。紙の搭乗券すら不要だ。
日本行きフライトだと、搭乗口でワクチン接種証明書or陰性証明書の書類確認を受ける。
実際の利用レポート
関連記事:大混雑のスワンナプーム空港、エアアジアはWEBチェックインしておけば待ち時間ゼロで搭乗可能
セルフバゲージドロップ
また、セルフチェックインに加えて、セルフサービスバゲージドロップが可能な航空会社は7社。
Common Use Bag Drop(CUBD)と呼ぶ。
KIOSKで預け荷物のタグを発行して、荷物にタグをつけて、自分でバゲージドロップのカウンターで荷物を預ける形だ。
1.エアアジア
2.エアアジアX
3. エールフランス
4. バンコク・エアウェイズ
5. KLMオランダ航空
6. タイ航空
7. タイ スマイル航空
タイ航空とエアアジアは含まれている。
ANAとJALは入っていないため、たとえKIOSKでセルフチェックインして搭乗券が発行されても、預け荷物がある場合は、チェックインカウンターもしくはバゲージドロップ専用のカウンターに並ぶ必要がある。
ANAとJALにバゲージドロップ専用のカウンターがあるかは不明。
タイ航空とエアアジアはセルフバゲージドロップ専用カウンターに行けばいい。
セルフバゲージドロップ専用カウンターは基本的に無人での手続き(実際には空港スタッフが補助してくれるようだが)。
バゲージドロップ専用カウンターというのは、チェックイン手続き自体は完了している状態で、荷物預けのみを行う有人のカウンター。
エアアジアやタイ航空には用意されているはず。
少しややこしいので、まとめておく。
タイ航空:KIOSKでセルフチェックインとセルフバゲージドロップ可
エアアジア:モバイルチェックインならびにKIOSKでのセルフチェックインとセルフバゲージドロップ可
ANAとJAL:KIOSKでのセルフチェックイン可だが、セルフバゲージドロップ不可。バゲージドロップ専用カウンターがあれば、そちらへ。
どのような手続きであれ、5月7日までは日本入国のためには、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書は必須だ。
紙媒体でもスマホのスクショでもいいので、必ず証明書は常に携行しておくこと。
日本行きフライトで完全自由にセルフチェックインができるようになるのは、5月8日以降となりそうだ。5月7日までは検疫が続く。
空港には3時間前到着を
このところずっと言われているが、スワンナプーム空港の国際線出発時には、出発3時間前に空港に到着しておくこと。
国内線が2時間前、国際線が3時間前だ。
ドンムアン空港でも同様の注意喚起が出ている。
事前のモバイルチェックインやKIOSKでのセルフチェックインにより、長蛇の列に並ぶ必要はなくなるものの、空港が混雑していることには変わりがない。
特にスワンナプーム空港での出国時の保安検査場は混雑しがちだ。
臨時の保安検査場も増設されているものの、タイミングによっては、保安検査場と出国審査で1時間かかることもあるようだ。
ソンクラーン期間中にかぎらず、スワンナプーム空港出国時には余裕をもってどうぞ。
パンデミック前の常識であった出国2時間前空港到着は今は通用しない。乗り遅れなきよう。
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