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日本帰国情報

日本の水際対策変更、中国からの到着者はサンプル検査に

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日本の水際対策が3月1日より変更される。
昨年末に緊急措置として導入された中国からの到着者に対する検疫強化が緩和となる形だ。
先に結論付けておくと、タイから日本への帰国に関してはこれまでと何ら変わりはない。

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日本の水際対策変更

中国からの入国者・帰国者に対する水際措置の実施方法の変更(その4)(2023年3月1日以降適用)

と題して外務省が本日付けで発表した。

内閣官房からは、水際措置の実施方法の変更について周知している。

3 月 1 日以降、以下の臨時的な措置を講じる。

1.現在実施している「中国(香港・マカオを除く)に渡航歴(7日以内)のあ る入国者の全員及び中国(香港を除く)からの直行旅客便での入国者の全員」 に対する入国時検査に替えて、「中国(香港・マカオを除く)からの直行旅客便での入国者の最大20%程度のサンプル検査」としての入国時検査を実施す ることとする。 これに伴い、マカオからの直行旅客便での入国者に対しては、従来の措置で ある「出国前 72 時間以内に受けた検査の陰性証明書」又は「ワクチンの接種 証明書(3回)」のいずれかの提出を求めることとする。中国(香港・マカオ を除く)からの直行旅客便での入国者に対しては、引き続き、「出国前 72 時 間以内に受けた検査の陰性証明書」の提出を求めることとする。

2.関係する航空会社に対しては、上記1の「陰性証明書」の保持の搭乗前確認を徹底するよう改めて要請しつつ、中国(香港・マカオを含む)からの直行旅客便について、検疫体制等を確認の上、成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港以外の空港への到着を認めるとともに、増便を認めることとする。

わかりづらいので厚労省のサイトから引用して補足しておく。

中国からの入国者への措置は、2月28日まではこうなっている。

中国本土に滞在歴のある人、および中国本土・マカオから直行便で入国する人は、陰性証明書と空港到着時検査が必須となっている。
つまり、中国・マカオを出発する前72時間以内に検査を受けて、陰性証明書を取得しないと、日本行きのフライトに搭乗できない。そして、日本到着時にも空港で全員検査を受けることになる。

先日関空に入国した際も検体採取所と待合スペースが設けられているのを確認した。

3月1日午前0時以降の入国ではこのように変更される。

中国本土からの直行便で入国する人に限定しての措置だ。
陰性証明書は必須のままだが、到着時の空港検査はサンプル検査に切り替える。
マカオからの直行便は対象外となった。また、中国滞在歴の有無も問われなくなった。
あくまで中国本土からの日本への直行便到着者のみが対象となる。

これまでは中国本土からの到着者は有無を言わさずに空港で検査が必須だったが、サンプル検査に変更される。

サンプル検査についても厚労省より説明あり。

最大20%とのことだが、どうやら便ごとに対象を定めるようだ。
検査対象便に搭乗した人は全員検査となる見込み。
空港では検体採取のみ実施し、検査を結果を待たずに、次の手続きへ進めるとのこと。通常の検疫手続きと入国手続きへと進むわけだろう。
検査結果が陽性の場合のみ通知が届く。陰性の場合は通知なし。
ただ、感染症状が出ている場合は、空港で結果を待つ必要があり、もし陽性だったら検疫所の指示に従わないといけない。原則7日間の強制隔離となるはずだ。

ランダム検査は、変異株や陽性率を調べるためのもので、隔離を目的としたものではないのは明らか。

昨年末に開始された中国からの入国者に対する空港検査では、当初は陽性率が10%近かった。
年明けから徐々に下がり始めた。


(厚労省データより)

2月17日から23日の日本の空港検査では、検査実施人数11,104人のうち陽性者は31人。
陽性率は0.28%だ。
これならば、サンプル検査への切り替えは妥当かと思われる。0.28%を検出するために税金使って全員検査するのは非効率だ。
ちなみに、同様の検疫措置を取っていた韓国も3月1日から空港全員検査を取りやめると発表した。

3月1日からは、中国からの到着者の全員検査はなくなるが、事前の陰性証明書取得は義務付けている。
中国の空港で日本行きフライトの搭乗チェックインの際に有効な陰性証明書の提示ができないと、搭乗拒否される。これは今までどおりだ。
中国出発前72時間以内にPCR検査もしくは抗原定量検査を受けないといけない。旅行者が費用負担することになる。

マカオからの入国者は、従来の措置であるワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示を求める。
香港からの入国では臨時の水際措置は取られていなかった。

新しい水際措置では、中国本土滞在歴は不問となる。
中国本土から日本への直行便搭乗者のみが対象だ。
これまでも、中国本土滞在歴があっても、それを黙ったまま香港や第3国経由で日本へのフライトに搭乗すれば、検疫をすり抜けることができた。あまり意味がない措置だったのだろう。

もうひとつの水際措置変更として、中国・香港・マカオからの直行便は、成田・羽田・関空・中部以外にも到着を認め、また増便も認めるというもの。
キャセイパシフィック航空や香港エクスプレス航空は、2月の香港=日本路線の一部増便を取りやめていた。
今回の水際対策緩和によって、おそらくは増便していくものとみられる。

タイからの日本帰国に変更なし

今回の一連の水際対策変更は、中国からの日本入国者に対するものだった。
中国以外の国からの日本入国には何の関係もない。

タイからの日本帰国にも影響はない。

従来の検疫手続きが継続される。

有効なワクチン接種証明書(3回接種)があれば、陰性証明書は不要だ。
ワクチン接種証明書がない人は陰性証明書取得が必須となっている。
空港検査と待機は一切不要だ。

Visit Japan Webの登録は必要となっているが、実際には必須ではない。
でも、Visit Japan Webでファストトラック登録しておいたほうが、検疫はスムーズに進む。スムーズというか、実質ゼロだ。

2023年2月の最新の日本帰国事情はこちらから。

関連記事:日本帰国事情2023年2月:Visit Japan Webで検疫スルー、健康カード配布終了、税関電子申告ゲート増設

Visit Japan Webのファストトラック青色画面をちら見せするだけで、検疫は完全スルーできる。

まとめ

中国からの入国に関する水際措置緩和は決定したが、それ以外の水際対策については緩和や廃止の言及がない。
3月1日以降も現行措置が継続する。
3月中旬にはマスク着用の個人の判断化が実施され、5月8日は5類への引き下げも実施予定だ。
5月8日には現行の検疫はおそらく終了するはずだが、前倒しでなにか大幅な緩和があるかはまだなんとも言えない状況。
3月中旬にはなにか変更がありそうな気もするが、さてどうなることか。

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