すでにANAとJALは10月からの燃油サーチャージの値上げが決定しているが、少し遅れてタイ航空も値上げを発表した。
日本-タイ路線は片道180ドルとなる。
日本発券とタイ発券の違いについても触れておく。
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10月1日よりタイ航空の燃油サーチャージ値上げ
9月13日付けでタイ航空より「2022年10月1日以降発券分の燃油特別付加運賃のご案内」と題した発表があった。
日本(東京/名古屋/大阪/福岡/札幌)-バンコク間の燃油サーチャージが10月1日発券分より変更となる。
9月30日発券分まではエコノミー片道140USドルのところ、10月1日発券分より180USドルとなる。
ファースクラス:160ドル⇒200ドル
ビジネスクラス:160ドル⇒200ドル
エコノミークラス:140ドル⇒180ドル
いずれのクラスも40ドルの値上げだ。
これは日本発航空券の日本発バンコク間の燃油サーチャージとなる。つまり片道料金だ。
片道180ドルで、往復だと360ドルとなる。
(あくまで日本発バンコク往復の場合。バンコク発だと異なる計算式の可能性あり。詳細後術)
タイ航空の設定する為替レート次第ではあるが、現在の1ドル=143円というレートを当てはまると、片道25,740円、往復51,480円となる。
ANAの日本-バンコク路線の燃油サーチャージは片道3万円、往復6万円。
JALは、片道29,800円、往復59,600円。
単純計算では、タイ航空のほうがANAとJALよりも8,000円以上安いことになる。
とはいえ、燃油サーチャージだけで往復5万円はかなりの高額。
今年の春先までは往復の総額が5万円程度で購入できていたこと考えると、隔世の感がある。
ANAもJALもタイ航空も、10月1日発券分より燃油サーチャージが値上げとなる。
10月以降のフライトであっても、9月30日までにチケットを購入すれば、現行の燃油サーチャージが適用される。
購入するならば9月30日までに。
なお、LCCであるZIPAIRやエアアジアでは燃油サーチャージは徴収していない。
日本発券とバンコク発券の違い
タイ航空の燃油サーチャージ値上げはあくまで日本発のフライトに適用される。
バンコク発ではどうなっているのか。
9月発券時の日本発バンコク行き往復の燃油サーチャージは、往復で40,140円と表示される。
現行の燃油サーチャージは片道140ドルで往復280ドル。1ドル143円換算すれば、たしかに280ドルは4万円ちょっととなる。
バンコク発日本行きのチケットだと、片道3,140バーツで往復6,280バーツだ。
1バーツ4円で換算しても、約25,000円。
日本発で4万円、バンコク発で25,000円。
バンコク発券にすれば燃油サーチャージが15,000円も安くなるという不可思議なことが起こる。
同じルートを往復するのに、出発地が違うだけでこの差額。
おそらく10月1日以降の発券でも同様の事態になると思われる。
海外発券のほうが航空券が安いというのは昔から旅行者の間では常識といえるが、それにしてもまったく同じフライトなのに燃油サーチャージだけでこんなに差をつけるとは。
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