以前から検討されていた300バーツのタイ入国税の導入は先送りになりそうだ。
またタイランドパスの撤廃は7月1日に実行される見込みだ。
来週金曜日のCCSA本会議にて提案される。
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タイ入国税導入延期へ
タイに入国する外国人旅行者から300バーツを徴収しようというのがタイ入国税(Entry Fee)だ。
タイ人ならびにタイでのワークパーミット保持者は免除されるという話だった。
本来ならばとっくに徴収開始となっているはずだったが、延期に次ぐ延期となっている。
ピパット観光スポーツ省大臣の発言では、導入はさらに延期となるという。
今年の第4四半期(10月-12月)もしくは来年第1四半期(1月-3月)には、空路で到着する外国人観光客から徴収開始となる可能性がある。
陸路と海路でのタイ入国者については、まだ検討中。
通常陸路で入国する旅行者の滞在期間は、空路入国者と比較すると短いため、同じ額を徴収するのは不公平だとしている。また徴収方法についても検討が必要。
調査と検討の結果を内閣に送り、承認を受けて、官報に掲載。その後90日後に実施という流れとなる。
たしかにタイへ陸路入国するのは近隣諸国から短期旅行者が多い。旅行というより、用事のためにちょっと隣町まで行くという感覚だ。
そのたびに300バーツを徴収されていてはたまらない。隣町に行くのに毎回1000円なんて払っていられない。
空路では航空券に切り込めばいいが、陸路では現地徴収となる。このあたりの調整にまだ時間がかかるということだ。
あと、せっかく開国して外国人観光客を呼び込もうというのに、300バーツとはいえ、別途負担が増えるのを嫌悪する外国人は少なくない。
そんな金を取られるくらいだったら他の国へ行くぞと。
こういった悪感情を刺激しない意味でも入国税導入を延期する。
タイランドパス廃止提案
ピパット大臣は、6月17日(金曜日)に開催されるCCSA会議にて、タイランドパスの完全撤廃を提案するという。
外国人観光客がより便利にタイを訪れやすくするため、7月1日よりタイランドパスの事前登録を不要とするよう要請。
6月1日からはタイ人のタイランドパス登録は不要となったが、外国人はなおも登録が必要。ワクチン接種証明書と医療保険加入書をアップロードしなくてはいけない。
ピパット大臣によれば、タイランドパス登録が撤廃されれば、外国人観光客のタイ入国は容易となり、医療保険加入義務もなくなる。
これが実施されれば、特に近隣諸国からの観光客が集まってくるだろうと。
TAT(タイ国政府観光庁)では、観光事業者と会合を開き、入国制限の緩和方法について話し合いを持つ。
タイランドパスの廃止、マスク着用義務解除、出入国カードのTM6の廃止などについて意見を交換するという。
これらの提案もCCSAに送られて検討される。
参照:https://www.nationthailand.com/in-focus/40016472
CCSA本会議は来週金曜日
本日6月9日のCCSA会見は無し。
先週の告知通り、今月から隔週木曜日開催となる。
次回の会見は来週木曜日となるが、CCSA本会議が開催される場合は会議後の会見となる。
どうやらCCSA本会議は来週金曜日の開催となるようだ。
よって、会見も来週金曜日となるだろう。
現在見込まれているCCSA本会議検討内容
・タイランドパスの撤廃
・マスク着用義務撤廃
・娯楽施設営業時間の午後2時までの延長
主にこの3つとなろう。
他にも、ゾーニングの変更、規制措置のさらなる緩和、エンディング化宣言の前倒し、非常事態宣言の早期終了なども考えられる。
今のところ濃厚なのは、7月1日のタイランドパス終了だ。
あくまで提案段階ではあるが、承認される可能性は高いと思われる。
ピパット大臣の言うとおりならば、医療保険加入義務もなくなる。
現行のタイランドパス登録は少しも難しいことはないが、医療保険加入がわずかにネックといえる。
クレジットカード付帯海外旅行保険で問題ないとはいえ、取り寄せるのに時間がかかる。少しの手間だが、これがなくなるのは大きい。
タイランドパスがなくなればタイへ旅行しようと考えている人は多い。
ぜひともタイランドパス終了は実現してほしい。
娯楽施設営業時間延長は、バンコク都知事も後押ししており、そのうち実施はされるのは間違いない。
ただ、状況評価に2,3週間かかるとのことなので、6月中の実施は難しいかもしれない。
屋外でのマスク着用義務解除は、プーケットで一度実施されたが、2日後に撤回された経緯がある。
ただ、これは近々実施される見込み。6月中もありうる。
タイはほぼ全面開国しており、国内の事業もフルオープン状態だ。それでも制限はまだ残っている。
あともうひと押しの状況だ。
どうやら来週のCCSA本会議で多くのことが決定しそう。
タイの完全オープンまであと一息だ。
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