タイ再開国と規制緩和が発表されたのが1月20日のこと。
1月21日には、閉鎖されていたツリータウンが再開した。
盛り上がりつつあるパタヤである。
では、パタヤの夜の花形というべきウォーキングストリートはどうなのか。
ウォーキングストリート
入ってすぐのウォーキングストリートは相変わらず暗いまま。
駐車車両は多いが、歩行者はわずか。
キングシーフードあたりでようやく明るくなってくる。
寂しいかぎりだ。
もう少し進むと、ネオンサインが増える。
おっと、あれはPalaceの明かりではないのか。
Palace Snack & Lounge
ついにパレスが営業再開した。
電光掲示板に表示される店名が、PALACE Snack & Loungeとなっている。
ゴーゴーではない。軽食とラウンジの店だ。
娯楽施設の営業再開はいまだ厳禁となっている。でもレストランに業態変更して県から認可されれば営業可能というアクロバチックな論理によって、堂々と営業を再開を果たした。
いや、心機一転、スナックラウンジとして生まれ変わったというべきだ。
試しに入ってみることにした。
入り口ではATK検査の結果を要求された。
念の為持っていたATK検査結果を見せると入店可能だった。持っていない人はその場でATK検査キットを購入できる。
入ってびっくり。
すっかり雰囲気が変わっている。
スナックラウンジのために大幅に改築したようだ。
以前は中央に長細いステージが設置されていたが、すべて撤去。
丸型のお立ち台が4,5個並ぶだけ。
壁沿いのソファー席はすべて新調したか、最低でもソファーの布地は新しくしてある。
照明は明るめ。
かつてのパレスの面影はかなり薄れた。
これがニューパレスだ。
お立ち台があろうとも、ここはスナックラウンジであって、ダンスはご法度。
席に座って酒を飲み、ラウンジスタッフが接客してくれるという建前になっている。
瓶ビール160バーツ、コーラ110バーツ。
接客してくれるラウンジスタッフにドリンクを進呈することもできる。通称レディードリンクで170バーツ。
おっと、食べ物メニューがある。
フレンチフライが110バーツ。
誰が頼むねん。
マクドナルドでセットメニューがオーダーできるぞ。
日本ではSサイズしかないマックポテトもタイなら普通にMとLが買える。
さて、店内。
ラウンジスタッフ嬢は、ざっと15人から20人ほど。
思ったよりも多く揃っている。
もはや昔のパレスのスタッフなどまったく覚えていない。
ぱっと目を引くレベルのラウンジ嬢が2,3人いた。
人気ありそう。
今までパタヤのどこに隠れていたんだ。
場末のバービアばかりで飲んでいる身としては、なんだか華やか過ぎて、明るい店内と相まって、目がくらくらしそうだ。
店内は禁煙となった。
昔のパレスといえば、中韓の客で大混雑して、くわえタバコの客がうろうろし、場内がもくもくしていたものだが、今は澄み切ったもの。
玄関は開けっ放しだ。
それにしてもこの雰囲気は落ち着かない。
ステージで誰も踊らず、店内は明るく、向かい側に座っている客ともろに相対する形だ。
ダンスをやっていれば、ぼーっと眺めならば、ビールをちびちび舐めるという地蔵スタイルで過ごすこともできようが、ラウンジだといかんともしがたい手持ち無沙汰感だ。
日本のキャバクラやラウンジに一人で入って、一人でソファー席に座って、黙って瓶ビールを飲むようなもの。
なにが楽しいねん。
誰かラウンジ嬢を呼び、170バーツのレディードリンクをおごって、横につけないと何も始まらない。
自分のビールとレディードリンクで合計330バーツ。1000円オーバーか。予算オーバーだな。
かつてのパレスでよく見かけたテキーラパーティをやる客もいるようで、そういう遊び方は今でもできる。
そこまでいけばダンスなんてもう関係ない。
自分のまわりはレディだらけでどっちみちステージは見えない。
あとは、目当てのラウンジ嬢がいれば、しっぽりと一緒に飲んで、そのあとのことを相談することもできよう。
バーファインの額は聞いていない。ペイバーできるはずだが詳細不明。
現在は午後9時閉店なので、閉店後に待ち合わせするのが常套手段ではあるが。
1月24日からは午後11時閉店となる。
それでも真夜中前の閉店だ。
ウォーキングストリートで再開、いやなんちゃってレストランとして営業を開始したのは、タントラ、ピンナップ、そしてパレスとなる。
娯楽施設としての再開はまだまだ先の話となるだろう。
タントラもピンナップもパレスと同じで、ダンス禁止のラウンジ接客スタイルだ。
今はこれが限界。
楽しみ方は人それぞれだが、個人的にはこのスタイルはなかなかしんどいものがある。
でも、なんとか再開してがんばっていこうという心意気は感じる。
24日からは営業時間延長、そして来月からはTest&Go再開によりタイはまた開国し、サンドボックスによりパタヤはまた開放される。
一気に大量の短期観光客がやってくるはずもないが、ウォーキングストリートの復活に短期観光客は欠かせない。
なんちゃってゴーゴーでいいという人は、ぜひパタヤのウォーキングストリートへ。
正直、レベルは悪くないです、はい。