パタヤ市がパタヤビーチの景観美化をすすめる再開発工事を実施すると発表した。
現在のパタヤビーチの様子
すでに砂浜拡大工事を終了しており、昔に比べるとすごく広くてきれいになっている。
7月下旬のものだが、動画を見ても、ビーチが広々として整っているのは明白。
遊歩道も一部では工事を進めており、以前に比べると歩きやすくなった。
さて、パタヤビーチの全長は4kmある。
今回の再開発では、ノースパタヤからウォーキングストリートまでのビーチの景観を整えるとのこと。
植木を増やすなど景観の改良化とともに、遊歩道の再舗装、駐車場設置、トイレの設置などを実施する。
工事着工は10月、完成は年内を予定している。
予算は1億6000千万バーツ。
この景観再開発によって、多くの国内タイ人旅行者を誘致したい狙いがある。
タイは実質鎖国状態にあり、観光目的のタイ入国は不可となっている。
外国人旅行者が80%を占めるパタヤ経済は壊滅的な打撃をこうむっており、タイ国内旅行者だけが頼りの状況。
パタヤ市としても、このまま鎖国が続くようなら、観光戦略を変える必要性に迫られており、なんとかしてローカルタイ人にパタヤを訪れてもらう状況にあるというわけだ。
バンコクから車で2~3時間ほどで訪問可能なパタヤは、タイ人にとっては手軽なビーチリゾートではある。
ただ、雰囲気的にタイ人のローカル旅行者はパタヤビーチよりもバンセーンなどを好む傾向がある。
ビーチのそばに駐車できることも影響しているようだ。
たしかにパタヤビーチ周辺は駐車が難しい。
パンデミック下の一時期では、パタヤビーチロード上のビーチ沿いに駐車が可能となっていた。
5月頃の様子(ただしビーチの利用は禁止されていたが)
8月現在ではビーチロードのビーチ沿いは基本駐車禁止となっている。
これから再開発され、駐車が可能となれば、より多くのタイ人が集まりやすくなるだろう。
ビーチロードといえば、以前は大型観光バスから中国人団体客がわらわらと降りてきて道を塞いでいたものだが、現在は完全に途絶えた。
外国人観光客がゼロとなり、ビーチロードそのものが閑散としている。
かつては頻繁に起きていた渋滞も解消。すいすいと走れる状況だ。
駐車スペースを新設したところで、それほど大きな影響はなさそう。
いずれにせよ、ビーチ周辺がきれいになるのはいいこと。
パタヤビーチがどのように生まれ変わるのか見ものではあるが、年内に工事が終わるかも見もの。予定通りに進むとは思えない。
少なくとも今年いっぱい工事が続くということは、今年中の外国人観光客のパタヤ訪問再開はないとパタヤ当局は見ているということなのかもしれない。
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