タイ観光のスローガンといえば、Amazing Thailandが真っ先に思い浮かぶ人は多いはず。
2022年にタイ観光スポーツ省が掲げる新しい観光プロモーション計画は"Amazing Thailand New Chapter"というテーマとなった。
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Amazing Thailand New Chapterと入国料徴収
タイ政府報道官によれば、アメージングタイランドニューチャプターは、1月より新しいセールスポイントを開始し、4月より外国人観光客から入国料(Entry Fee)を徴収するという。
4月1日開始予定の入国料は300バーツ。タイに到着する外国人観光客から徴収するが、料金は航空運賃に含まれるとのこと。陸路入国時の徴収方法は検討中。
入国料は、観光アトラクションの開発と、観光客の事故や死亡保険に使用される。保険金の上限は死亡の場合は100万バーツ(遺族が受け取り)、医療費は50万バーツ。
観光スポーツ賞の予測では、今年の外国人観光客は500万から1500万人で、収入は1.3兆から1.8兆バーツ。
欧米からの観光客がメインの場合だと500万人、インドから観光客が来れば700万人に上昇。今年後半に中国政府が自国民の海外旅行を許可した場合は900万人に増加。ミャンマー、ラオス、マレーシアとの国境を再開した場合は、合計で1,500万人に達する可能性があるとしている。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2246355/thailand-to-launch-new-chapter-of-tourism
タイ入国料については、ここ2年ほど何度か話題にのぼっていた。
モデルとしたのが日本の国際観光旅客税(出国税1000円)で、300バーツという料金設定も日本にならったという。
パンデミックにより入国料導入が先送りになっていたが、どうやら今年の4月から開始となるようだ。
徴収方法は航空券購入時にチケットに切り込むとのこと。タイへ向かう航空券は自動的に300バーツ(約1000円)高くなる。日本を出発するフライトにも1000円の出国税がかかるため、合計2000円。
日本の出国税は国籍問わず、一般的旅行者すべてが徴収対象となる。
今回のタイの発表では、タイ入国料は外国人観光客が対象だという。そのまま解釈すればタイ国籍者は対象外となる。
実際にどのように運用されるかは不明だ。
今年タイを訪れる観光客の予測が最大で1,500万人。ということは、入国料は最大で45億バーツという計算になる。
なお、パンデミック前の2019年の観光客は3,990万人だった。
2021年11月のタイ開国から2ヶ月間のタイ空路入国者は、約42万人。
昨年末にTest&Go(隔離免除入国)の新規申請を停止しており、今年1月1日から1月11日までの入国者は88,675人にとどまっている。
この状況が続くようならば、2022年の観光客1,500万人ははるかに険しい目標と言わざるをえない。
4月1日より本当に入国料徴収が始まるとして、それと同じタイミングでTest&Goが再開してほしい。
今年こそは、アメージングタイランドの新章が始まり、長く続くことを期待したい。
急に開国したと思いきや、また突然鎖国したり、ころころと変更するアメージングだけはもう御免だ。
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