1月7日のCCSA本会議後に、タイ入国に関する新しい規制措置が発表された。
Test&Goは一時停止のままだが、サンドボックスはプーケット以外にも拡大される。
1月11日からは新しい入国規制が施行となる。
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Test&Goは無期限停止
12月22日より新規申請が停止されたTest&Go(隔離免除)によるタイ入国は、当初、1月4日に見直すことになっていた。
結局は1月7日のCCSA本会議にて、停止の延長が決定となった。
1月末までの停止を延長という話も出ていたが、今回の発表では期限は設定されていない。
実質、無期限の再開延期となる。
ただ、1月末に再度見直しを行うようではある。
気になるのが、すでにTest&Goで承認済みのタイランドパスを持っている旅行者の入国期限についてだ。
今回のCCSA本会議後のタイ語版会見では、タイムリミットは1月15日と指定していた。
1月15日入国分までの承認済みタイランドパスでは、指定された条件でそのまま入国できるとしている。
1月15日がデッドラインだ。
ただし、タイ語版に続いて開催された英語版の会見では、デッドラインに関して言及はなかった。
- For the Test and Go scheme, the registration under this scheme is still being suspended until further notice. However, those who have already received QR code can still travel to Thailand as scheduled under test and go measures. The CCSA will constantly adapt the measures as necessary including consider the time limitation for approved travelers under test and go scheme and we will inform you as soon as there are further updates.
という発言になっている。
Test&Goは追って通知があるまで停止。しかし、すでにQRコードを受け取っている人たちはスケジュールどおりにTest&Goでタイに入国できる。
CCSAでは、Test&Goスキームで承認済み旅行者へタイムリミットの考慮も含め必要に応じて規制を常時調整していく。新たな情報更新があればすみやかにお伝えする。
1月15日がデッドラインとする具体的な発言はなかった。
その後、CCSA英語版会見を担当した外務省報道官より追加説明があった。
承認済みタイランドパスは少なくとも1月15日まではそのまま入国できる。1月16日以降はまだ決定しておらず、状況に応じて判断されるとのことだ。
外務省見解としてはこれが正解のようだ。
1月16日以降のTest&Go承認タイランドパスを持っている人は、慌ててキャンセルしないほうがいいかもしれない。ただし、本当に1月16日からは無効となる可能性も充分ある。
なお、Test&Goおよびサンドボックスのタイランドパス承認済み件数をCCSAは発表している。
1月7日から15日に承認済みのTest&Goは、34,801件。
1月16日から31日では、16,364件。
旅行をキャンセルする人が多いようで、実際の利用者は30%ほどになる見込みとのこと。
よって、1月16日からTest&Go入国不可となると、影響を受けるのは約4,900人となる。
2月以降の日程で承認済みのタイランドパスの件数は不明だが、それほど数は多くなさそう。
サンドボックス拡大
昨年12月22日より、プーケット以外のサンドボックスの新規申請は停止していた。
現行ルールでは、サンドボックスの利用はプーケットに限定される。
本日のCCSA本会議にて、サンドボックスの拡大が承認された。
新しくサンドボックスの加わるのは、スラタニー(サムイ島、タオ島、パンガン島)、パンガー(全県)、クラビ(全県)。
プーケットに観光客が集中して、プーケットのキャパシティオーバーを防ぐ目的もあるとのこと。
CCSA英語版会見では、ニューサンドボックスと呼んでおり、開始は1月11日。
なお、タイ開国計画第3フェーズにおけるブルーゾーン追加(ターク、サケオ、ムクダハン、ブンカーン、ナコンパノム、ウボンラチャタニ)は延期となった。
サンドボックス利用ルールについては、特に変更がないようだ。
空路のみ利用可能で、空港から目的エリアまではシールドルート(封鎖ルート)で移動する。サンドボックスエリアに7日間滞在し、2回のPCR検査を受ける。事前のSHA+ホテル予約も必須。
エリア内に7日間滞在し、2回目の検査で陰性であれば、エリアから外に出てタイ国内を自由に旅行できるようになる。
プーケット、クラビ、パンガーの場合はプーケット空港利用。
サムイ島、タオ島、パンガン島の場合はサムイ空港利用となる。
以前実施されていたサンドボックス7+7エクステンションのような制度が導入されるかは不明。
アフリカ諸国からの入国制限撤廃
タイは昨年11月末にアフリカ南部8カ国からのタイ入国を全面禁止にしていた。
この禁止措置は1月11日に解除となる。
また、その他のアフリカ諸国からのタイ入国では14日間強制隔離としていたが、これも解除。
アフリカ諸国への制限解除は、アメリカやイギリスなどで実施しており、それに倣った形となる。
ちなみに日本の水際対策では、アフリカ11カ国からの入国にかぎり強制隔離10日間を義務付けている。
アフリカ諸国への制限を解除したことにより、1月11日からは、全世界からの旅行者が同じ条件で入国することになる。
Test&Goは対象国が限られているが、隔離あり入国とサンドボックスには対象国制限はない。
よって日本からでもアフリカからでも同じ条件でのタイ入国となる。
サンドボックスあるいは隔離あり入国のどちらかだ。
隔離ありの入国(空路)では、ワクチン接種済みであれば隔離期間は7日間、非ワクチン接種ならば隔離期間は10日間となる。
まとめ
思ったよりも入国制限は厳しくならなかった。
Test&Goの再開延期は当然想定内だったが、あとは緩和と言える内容となったのは少し意外だった。
アフリカからの入国禁止措置は解除、サンドボックスはプーケット以外に拡大。
とはいえ、日本からの一般的旅行者にとっては、Test&Goがなければタイ旅行は厳しいままだ。
プーケットやサムイのサンドボックスを利用する人は限られるだろう。
それでもサンドボックスを利用すれば、AQホテルでの7日間強制隔離は免除されるのは大きなメリット。
日本に比べれば、タイはまだまだ観光客受け入れ体制を取っている。
感染状況の見通しがつけば、Test&Go再開も見えてくる。
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