12月16日以降のタイ入国要件について、12月15日に官報掲載となり正式決定した。
空路でのタイ隔離免除入国(Test & Go)についてはこれまでと同じ要件での継続となる。日本からは隔離無しでタイ入国が可能だ。
タイ入国に関して、大きな緩和が一つある。ノンカイ陸路国境をオープンし、ラオスから隔離免除でタイ入国が可能となる。12月24日開始だ。
そして来年1月1日にはラオス側の国境も開放され、日本を含め観光客受け入れを再開する。タイとラオスが陸路で隔離無しで往来できるようになる。
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ノンカイ陸路国境12月24日にTest & Go開始
官報掲載により、ノンカイ国境でのラオスからのTest & Goでの隔離無しタイ入国が正式決定となった。
開始は12月24日。
CCSAでも正式に告知を出している。
ノンカイは初の陸路国境観光パイロットエリアとなる。観光パイロットエリアは、いわゆるサンドボックスと同じこと。
観光客に向けて開放されたエリアだ。
これまでは、外国からのサンドボックスならびにTest & Go利用は空路に限定されていた。12月16日からは海路でも利用可能となった。
さらには12月24日にはノンカイで陸路利用が可能となる。Test & Goでの隔離免除入国が認められる。
CCSAによれば、これは来年1月1日のラオスとの往来再開に合わせたものだという。1月1日にはラオス側も国境をオープンする。
これにより、ラオスからの観光客を歓迎し、経済の交流をふやすとCCSA。
まずはノンカイから始め、ノンカイをモデルとして、次は、ムクダハン、ナコンパノム、ウボンラチャタニのラオスとの国境をオープンする予定だという。
ラオスからノンカイ国境を通ってタイに入国する際には、Test &Go制度が利用できる。
細かい部分は調整中のようだが、ノンカイでのTest & Go入国は、空路での入国と同様の措置が取られる見込みだ。
タイランドパスにて入国許可を取得する必要がある。そのためには、ワクチン接種証明書、5万ドル以上の医療保険加入、1泊待機用の宿泊施設の予約、到着時のPCR検査代、チェックポイントから宿泊施設への移動手段の事前予約が必要。
また、出発前72時間以内の陰性証明書も必要だ。
12月16日からTest &Go入国時の1泊待機施設は、AQ/SHA++以外にも、OQが認められるようになった。
OQというのは組織隔離検疫のことで、おもに隣国からの出稼ぎ労働者がタイ入国の際に受入企業が用意した集団隔離施設として利用するようだ。
これによりラオスからの出稼ぎ労働者が正規かつ安価にタイに入国できるようになるはずだ。
5万ドルの医療保険については、タイの社会保険加入者は免除される。
タイランドパス申請状況を見てみたが、まだノンカイはリストに追加されていない。
24日開始に向けて最終調整に入っているもよう。
詳しくは後述するが、いきなり日本からラオスを経由してタイへ陸路入国しようとする日本旅行者はまずいないと思われるが、ラオス在住日本人はタイへ行きやすくなる。
ラオスは1月1日観光客受け入れ再開
ラオス政府は、2022年1月1日より外国人観光客の受け入れ再開を正式に発表した。
観光再開は3つの段階で実施。
2022年1月から3月、4月から6月、7月以降の3フェーズ。
第1フェーズでは、ラオスへの観光旅行が許される国を限定。
中国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、日本、フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、スペイン、イタリア、アメリカ、カナダ、オーストラリア。
最初は「ラオストラベルグリーンゾーンプラン」の下で認可されたツアー会社手配によるグループツアーに限られるとのこと。
入国要件
・到着14日前までに完全なワクチン接種を終えていること
・5万ドル以上の補償額のある医療保険加入
・72時間以内のPCR陰性証明書
到着前に、専用アプリをダウンロードして、情報を登録しておく必要がある。ワクチン接種証明書と陰性証明書のアップロードも必要。
到着時に検査され、陰性結果が出るまでは、ホテルで24時間隔離される。
タイが実施しているタイランドパスでの登録と隔離免除入国制度とほぼ同じ内容となっている。
タイのサンドボックスと同じように、観光客が訪問できるエリアは限定される。
ラオスでは、グリーントラベルゾーンとグリーントラベルトレイルと呼ばれるエリア内を旅行できる。
観光再開フェーズ1で観光客に開放されるグリーントラベルゾーンは、ビエンチャン、ルアンパバーン、バンビエンの3都県。
あと、グリーントラベルトレイルとして、ウドムサイなど5県も認可を受ける予定。
フェーズ2では、グリーントラベルゾーンを3都県から9県へ拡大していく。
第1フェーズでオープンとなる国境ポイントは、ビエンチャンのワッタイ国際空港での空路入国と、ビエンチャン・ノンカイの陸路入国。
第2フェーズでは、ルアンナムターにある中国との国境や、ターケークやサワンナケートの国境もオープンする予定。
観光再開は決定したが、ビザ発給要件についてはまだ明らかになっていないとのことだ。
参照:https://laotiantimes.com/2021/12/17/laos-announces-travel-conditions-for-2022-reopening/
日本からラオスへの観光旅行がいよいよ再開となる。
実際の運用方法についてはこれから決定していくだろうが、タイのTest & Goとほぼ同じシステムで、ラオスへの隔離無し入国が実現しそうだ。
ツアー参加限定ということなので、個人手配旅行がどうなるかは不透明。航空券の手配などは自分で行い、ラオス到着後に現地の認証ツアー会社を使えばいいのか、このあたりは不明。
タイとラオスの陸路往来
今年12月24日にはタイ側の国境がオープンとなり、ラオスからの隔離無し入国が実現する。
来年1月1日からのラオス観光再開第1フェーズでは、ビエンチャン・ノンカイ国境がオープンとなる。
つまり、来年1月1日以降は、外国人であってもタイとラオスの陸路往来が復活することになる。
どちらも似たような隔離無し入国システムを採用している。
タイランドパスの条件はそこまで厳しいものではないが、いろいろ金もかかるし手間もかかる。ラオスの入国要件もほぼ同じ。
現実的にはそうそう気軽に陸路で往復できるものではないだろう。
主に国境付近に住む人たちや、タイへ出稼ぎに行くラオス人とその帰省に使われることになりそうだ。
でも、ついにタイとラオスの陸路国境が正式に再開されることは大きな進展だ。
日本からのラオス・タイ旅行
日本はラオス観光再開対象国に入っており、タイのTest & Go対象国でもある。
日本からラオスへ旅行して、その後、陸路でタイに入国することもルール上は可能となる。どちらも隔離無し(検査結果判明までに実質1泊待機)で入国できる。
また、タイに隔離無しで入国してから、陸路でラオスへ抜けることもできるようになる。
ラオス旅行がツアー限定となっているので、ラオス入国に関しては実際の運用次第だが、周遊旅行の可能性が広がる。
日本が水際対策を強化しており、オミクロン株の見通しがまだ不透明な状況下での周遊旅行はなにかとリスクが大きい。いきなり実行するような日本人旅行者はほとんどいないとは思う。
でも来年以降の海外旅行本格再開に向けて、大きなステップとなる。
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