庶民の台所といえば、市場(タラート)。
パタヤの中心部では、パタヤタイのワットチャイモンコン向かい側やブッカオ市場など、観光地だけあって、それほど数は多くないが、市場はある。
食材や惣菜を安く買ったり、ぶっかけ飯で安くすませるにはブッカオ常設市場は欠かせない存在だ。
今日も今日とて、昼飯は何にしようかと、ブッカオ常設市場へお買い物。
お持ち帰りが前提なので、冷めてもそこそこおいしいものがいいな。
でも、ちょっと変わったものも食べてみたい。
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ししゃもフライ
ふらふらと歩いていると、目に止まったのがこちら。
名前を聞くと、「プラーカイ」。
プラーが、魚。
カイは、卵のことだろうか。
そうすると卵魚となる。
つまり、子持ちししゃもだ。
正統派ししゃもフライ。
ジョムティエンあたりのビーチ沿いでは、この手のシーフードフライものは目にする。ビーチでは、エビフライもよく売りに来ている(炎天下で持ち歩いているんで食あたりには要注意)。が、内陸部の市場ではどちらかというと少なめ。
たまに、パタヤのバービア群にもシーフード系のフライを売る行商人が現れる。小さな皿に盛られたフライが3種類で100バーツと、わりと高い値段設定なんで、買うことはないけれど。
市場のししゃもフライは、1個5バーツ。
ちょっと身が小さいような気もするが、まあ、安いよね。
4つ購入。20バーツ。
甘いチリソースがついてくる。
タイでは、シーフードフライものには、このソースをかけるのが定番。エビフライでもこのソース。
ししゃもフライは、そのままでも食べやすい。
日本で食べるししゃもフライと一緒の味。もちろん、卵入り。
が、やっぱり身は小さかった。身のしまりも悪い。
まあ、日本でもそうだが、本来の本ししゃもではないはず。何か、他の代用魚でしょうね。
1個5バーツなんで、ちょっとしたおかずにはいいかなというレベルであった。
タイでも、ししゃもは焼いて食べるんだろうか。
日本食レストランへ行けば置いているだろうけど、ローカル市場では見かけないような気がする。
豚の舌と豚の耳
同じ屋台で、ししゃもフライの横には、こんなものが。
「ホームー」と自分の耳を触りながら店員さんが教えてくれた。
なるほど、豚の耳か。ひらひらしている大きなやつが、豚の耳なわけね。
ホーで耳となるが、このホーの発音がわたしには非常に難しく感じる。ホーゥとかフォーウみたいな感じ。
豚の耳焼きは、屋台で食べたことがある。
筋というか軟骨が多くて、かなりコリコリした食感。臭みはない。ご飯のおかずというより、酒のアテ用かな。
日本でも沖縄料理でミミガーを食べたこともある。
今回はパス。
耳の隣には、こんなものも。
ちょっとグロい。
「リンムーだよ」と店員さん。
リン=舌
ムー=豚
豚のタンか。
よく見ると、豚の舌が根本からまるごとディスプレイしてある。はじめて見たかも。スーパーでは舌の部分だけはよく売っているけど。
量り売りとなっており、100gで35バーツ。日本円で約115円。
(ちなみに、豚の耳のほうは100gで45バーツ、移動屋台のものは50バーツ。)
100gお買い上げ。
量はこれくらいになる。
辛めのタレ(ナムチム)がついてくる。
豚の舌は、かなり厚めに切ってあり、きちんと火は通っているものの、焼き加減は甘め。
食べてみると、歯ごたえがあって、そこそこおいしい。
が、やはりちょっと臭みがある。
タレをつけて食べると、臭みがなくなり、タンのうまみとタレの辛みが絡まって、さらにおいしくなった。
これだけ食べて100円ちょっとなんで、けっこう安いんじゃないでしょうかね。おすすめの一品です。
せっかく豚のタンを食べるなら、薄くスライスして炭火で焼いて、レモン汁で食べたいとも思うけど。
ノースパタヤにある焼肉屋「コークン」なら、豚のタンや牛のタンも食べられるかも。わたしは入ったことがないけれど、友人の話ではおいしいとか。
どうでもいい蛇足。
舌はタイ語で「リン ลิ้น」
ちなみに、猿のことも「リン ลิง」。カタカナ表記だと同じだが、声調や末子音が違う。
文脈で判断はつくが、単語だけで聞いた場合、わたしには聞き分け不可能。
猿の舌は、「リンリン ลิ้นลิง」となる。
カオニャオ10Bも足して、本日の買い出しは65バーツ。いちおう、二人分なんでまずまず安上がりかな。
やっぱり、ローカル市場で買い物すると、いろんな味が安い値段で楽しめる。
長期滞在となってくると、いかに料理のバリエーションを増やすかが課題となってくるんで、市場には助けられますね、ほんとに。
短期滞在や初心者の人でも、簡単に買い食いできるんで、ぜひローカル市場には足を運んでほしい。
なお、今回購入した屋台は、こちら。
屋根付きの食堂エリアの向かい側あたり。写真の真ん中あたりの屋台(ブルーシートがかかっているところの手前側)。
ぶらぶら歩いていると、豚の舌と耳が目に入るはずなんで、すぐに見つかります。
(必ずしも毎日同じ場所で営業しているとは限らないけど。)
豚の舌と耳は味見させてくれました。
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