9月1日からタイは全国的に規制緩和が実施される。特にダークレッドゾーンとよばれるエリアでは大幅な規制緩和となる。
パタヤのあるチョンブリ県も規制緩和が発表された。
関連記事:チョンブリ・パタヤの規制緩和内容:店内飲食、散髪屋、マッサージ、ビーチも再開に
命令は発出されたものの、実際の運用がどうなるかは蓋を開けてみないことにはわらかない。
パタヤの街の様子をざっと見てきた。
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目次
パタヤビーチ
バンコクにはないチョンブリ独自の規制緩和がビーチの開放だ。
これまでチョンブリ県内にあるビーチの利用は禁止されていた。
9月1日からは再開が許可された。
少し雲は出ているが、炎天下のパタヤビーチロードである。
車はそこそこ走っているし、道路右端に駐車している車も多い。
パタヤビーチはきちんと再開していた。
ビーチチェアとパラソルが並んでいる。
利用禁止の看板は撤去作業中だった。
すべてのビーチチェアが再開しているわけではなく、まだ営業再開していない業者も多い。
チェアの利用者も少なめ。
まだ再開初日で、平日のど真ん中ともあって、遊びに来る客はあまりいないようだ。様子見といったところだろうか。
ビーチでの飲食は可能だが、アルコールは禁止。
ビーチなど公共の場に集っての宴会行為も引き続き禁止となっている。
先日の集中豪雨によって、パタヤビーチの砂浜が大きく削り取られた。
改修工事はできておらず、一部はこのような惨状のままだ。
それでも侵食した砂浜のすぐ横でビーチチェアが普通に営業している。
なお、ビーチはパタヤカンからセントラルフェスティバルにかけてが一番にぎやか。
南側へ行くにつれ寂しくなっていく。
ビアガーデンとウォーキングストリート
ウォーキングストリート入り口近くのPattaya Beer Gardenはクローズのまま。
ウォーキングストリートゲート前では大規模な工事の真っ最中だ。
電線類地中化工事だと思われる。
ウォーキングストリート内は何もない。
ガンジャカフェだけはずっと営業しているが、あとはすべて壊滅状態のまま。
レストランもすべてクローズだ。
ウォーキングストリートの復活はナイトライフ再開と海外からの短期旅行者の来訪を待つ必要がある。
ラン島行きバリハイ埠頭
ラン島行きフェリーが出るバリハイ埠頭付近でも工事中。
封鎖されていたラン島は9月1日に再開となった。
バリハイ埠頭からのラン島行きフェリーも通常運行を再開。
1日3往復している。
ラン島訪問にワクチン接種証明書などは不要。身分証明書の提示は求められるので、外国人はパスポートを携行のこと。
バンコクとバリハイ埠頭を結ぶロットゥー乗り場はまだ閉鎖されたままだった。
9月1日より県をまたぐ長距離移動も解禁となった。
これまでも実際には禁止されていなかったが、制限がより緩くなる。
パタヤとバンコクを結ぶバスは運行再開された。
パタヤ-エカマイ間の路線で、1日3便となる。
スタッフはワクチン接種済みとのことだ。客へのワクチン接種証明書の提示は不要のようだ。
パタヤ-モーチット路線は引き続き運休となる。
スイミングプールとフィットネスジム
ビーチや公園は再開した。
運動施設も再開が許可されるが、コンドミニアムにあるスイミングプールとフィットネスジムの再開があやふやな状態だった。
今住んでいるコンドミニアムでは、スイミングプールは通常通り再開していた。ただし午後8時まで。
フィットネスジムは制限付きで再開していた。利用人数制限がかけられていた。エアコンは利用禁止だそうな。
運動施設の再開は、屋外もしくは通気の良い屋内運動施設との規定がされていた。なるほど、それでエアコン禁止なわけか。
ただ、プールとジムの再開は各コンドミニアムの管理会社次第だと思われる。
中には無制限でオープンするところもあろうし、全面禁止のところもあるだろう。
また、情報によれば、チョンブリのゴルフ場も営業再開しているところもあるようだ。
マッサージ屋と散髪屋再開
マッサージ屋はフットマッサージのみでの営業再開が許可された。
美容室や理髪店はカットとセットのみサービス提供可能とされている。
また、店内で順番を待つのは禁止されている。
ソイブッカオ北端にあるマッサージ屋や散髪屋は、すべてではないが、営業再開していた。
ソイブッカオ沿いの他店も同様。半数以上のマッサージ屋と理髪店が再開しているようだ。
ソイハニーやソイチャイヤプーンのマッサージ屋も営業再開。
というか、閉鎖命令が出ている最中であっても店先に暇そうな従業員がたむろしていたし、マッサージ屋によっては店先でマスクやお菓子なんかを販売していて、ある種の出会いの場を設けていた。
ソイハニーとソイチャイヤプーンにまともなマッサージを求める人はほとんどいないだろうから、実質的にあまり変わりがないとも言えるのだが。
パタヤカン沿いにあるマッサージ屋も営業再開。
まだまだ客は少ないようで、飛び込みで入店しても大丈夫。
よほどの人気店や人気マッサージ師でもないかぎり事前予約は不要だろう。
ビーチロード沿いとセカンドロード沿いのマッサージ屋は数えるほどしか営業再開していなかった。
セントラルフェスティバル
ショッピングモールの再開も許可された。
映画館やゲームコーナーは禁止だが、大部分の店舗は営業可能となる。
レストランの店内飲食も再開された。
センタンに出入りする人や車が少し増えているように見えた。
ただ、実際にはまだ入館しておらず、どれだけの店がどのように再開しているかは未確認。
店内飲食再開にあたっての客側へのワクチン接種証明書と陰性証明書の提示は実施されていないのは確かだ。
政府命令による強制義務化は実施されていない。
各事業所での努力目標といったところ。
ターミナル21パタヤの様子も気になるので、そのうち訪問してみるつもり。
ソイ7壊滅、ソイ8のセイラーバーレストラン再開
ソイ7内は相変わらずの壊滅状態。
マッサージ屋が2軒だけ営業再開していた。
バービアをレストランに改造した店が一軒だけ営業。
あとはすべてクローズ。
ちなみに、ソイ7のビーチロード側入り口にあるバービアは盗難事件があったばかり。夜の見張りで寝ていた従業員のスマホなどが盗まれた。
ソイ8では、セイラーバーレストランが無事に営業再開していた。
むろん、店内飲食も可能だ。よかったよかった。
セイラーバー以外のソイ8内店舗はすべて閉店。何もやっていない。
レストラン店内飲食再開とクローズ店
ソイブッカオ沿いにある洋食レストランは軒並み店内飲食を再開していた。
むろん、ワクチン接種証明書の提示などは不要だ。
店内でのアルコール提供は禁止となっている。消費もだめなので持ち込みで飲むこともできない。
すべてのレストランや食堂が営業再開でてきるわけではない。
ブッカオ名無し食堂はこのところずっと閉じたまま。
まだ営業再開できずにいる。
セカンドロードにあるKiss Foodも営業再開していない。
サードロードのステーキガオライは一時閉店で、9月3日再開予定。
ステーキガオライの横にあったイサーン料理食堂のティーラーブセーブは別の店に変わっている。
LKメトロ
LKメトロはロックダウン中から変わりなし。
キルケニーとi-roversとMintは以前から持ち帰りのみで営業を続けており、9月1日からは店内飲食が可能となった。
バーは引き続き閉鎖命令が出ており、営業再開しようがない。
両替レート
9月1日午後のTTカレンシーのレート。
1万円=2905バーツ
ついこの前まで3000越えていたのに、急激なバーツ高。
せっかく規制緩和してパタヤが再開しつつあるのに、このレートではやる気が削がれる。
タイ経済はやばいはずなのにバーツは強い。
円とバーツの関係は、バーツだけの問題じゃないけれど、せめて3000以上はほしい。
ナイトライフ再開こそがパタヤ再開
政府発表の規制緩和の内容にはあやふやな部分が多かったが、蓋を開けてみるとなんとなく実態が見えた。
店内飲食再開、問題なし。ワクチン接種も検査も不要。
マッサージ屋と散髪屋再開、問題なし。直接入店すればいいだけ。
ビーチ再開、問題なし。普通にビーチチェアもやっている。
コンドのスイミングプールとジムはあやふやだが、これは管理事務所次第。
思ったよりも多くの施設が営業再開したという印象だ。
制限はあるものの、日常生活はほぼ普通に遅れるようになった。
コンビニの閉店は20時のままとなっている。
コンビニだけでなく他の業種もすべて20時閉店。
そして、夜間外出禁止令は継続。21時から翌4時まで外出は禁止だ。
昼間の生活は元に戻りつつあるが、夜間は何もできない。
閉鎖が継続となっているのは、映画館、ゲームセンター、バー、パブなどの娯楽施設だ。
要するに人が集まりやすい娯楽施設が閉鎖となっている。
長時間の密集を避けるため、レストランの店内飲酒や宴会も禁止されているわけだ。
パタヤの真の再開にはバーの再開が不可欠。
ナイトライフのないパタヤなどパタヤといえない。
これにはもう少し時間がかかりそうだ。
ただ、ここに来て、首相の口からナイトライフ再開の言葉が出てきた。
関連記事:タイ 夜間外出禁止令解除とナイトライフ再開へ向けて
いよいよ、パタヤのナイトライフ再開に向けて、ほんの少しだけ光が見えてきた。
今は取り戻した昼間の日常生活で感染拡大が起きないよう踏ん張るのみ。
今回の規制緩和がうまくいけば、ナイトライフ再開がよりはっきりと見えてくるかもしれない。
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