NEO PATTAYA計画に基づき、パタヤビーチ景観改善工事が始まった。
名付けてPattaya New Lookという。
全長2.7kmのパタヤビーチの見た目と利便性を大きく改善しようという計画だ。
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パタヤビーチ改善工事
すでに工事が始まっている。
工事期間は2023年5月3日までを予定。予算は1.66億バーツとのこと。
パタヤビーチ上には工事の看板が各所に設置済み。ビーチ利用禁止の看板も並んでいる。
8月16日、まずはパタヤビーチ北端から工事開始。
ビーチの上にある木がすでに伐採されている。
計画によれば、現在生えているビーチの上の木は伐採するとのこと。
ノンヌックトロピカルガーデンが設計を担当している。
ビーチ北端あたりの砂浜はまっさらな状態だ。
計画では、ビーチロードを拡張し、駐車場を作る。
遊歩道は一時的に削られるが、最終的には11メートルに拡大される。
公衆トイレも設置するという。
完成予想図は、パタヤ市広報が発表している。
たしかに見た目はよくなる。
ビーチを少し南へ移動すると、大きな工事は行っていないが、ビーチチェアはすべて海側へ移動させられた。
砂浜の上には白線が引かれている。
遊歩道がここまで拡張するという目印だろうか。
遊歩道のベンチも取り壊しとなりそうだ。
遊歩道はすべて作り直しだろう。
ビーチロードも拡張するとなると、工事は大掛かりになる。
再来年の5月には完成予定だが、さてどうなることか。
工事中断
と、工事が開始されたばかりだが、ローカルメディアやパタヤ市広報によれば、工事はいきなりストップした。
地元の有力者たちが中止を要求したという。
ビーチ上の木は、ここ50年も植えられてきたもので、それをいきなり撤去するとはどういうことかと。これは自然破壊だ。
さらには、現在は未曾有の感染危機状況にあるというのに、多額の予算を費やして工事を急ぐ必要がどこにあるのだ。今は苦しんでいる人々を助けるために予算を使うべきではないのかと。
パタヤ市長によれば、ビーチ上の木は、主にビーチチェア業者が日よけとして植えたものだそうだ。この木は成長が早いことで知られている。
ただ、木が古くなって、強風で枝が吹き飛んだり、虫が出たりといった問題も起きていると説明した。
問題がエスカレートしないよう、市は工事を一時中断とした。
解決策を見つけるため、話し合いが持たれるという。
感想
かつては猫の額と呼ばれたパタヤビーチ。しかも汚かった。
拡張工事が行われて、砂浜は広くて綺麗になった。
これは素直に評価すべきだと思う。
拡張されてからまだ10年も経っていないはずだが、またしても工事となった。
しかもこのタイミングで。
反対派の意見はもっともに聞こえる。
木を伐採すれば日陰がなくなる。ビーチチェアは閉鎖されているためこの点は問題ない。
でも、今のパタヤビーチには住む家を失った人が多く過ごしている。。昼間は木陰で暑さをしのいでいる。木を伐採すれば、そういった人たちはビーチにいられなくなる。この点も気になるところ。
ウォーキングストリートの電線類地中化工事と同じく、ビーチ閉鎖中の今は大掛かりの工事をするのに最適ともいえるが、なんとも事情は複雑だ。
将来のことを考えれば今から手を付けておくべきだし、目の前の危機を解決することに予算を集中すべきだし、どちらも正しいように思える。
それにしても、Neo PattayaだPattaya New Lookだと、ことあるごとに新しいパタヤを強調するが、なんかそれも違うんだよなあ。
かといって古いものに固執するのもまた違う。
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