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パタヤ近況

パタヤ開放は延期か

投稿日:

現在パタヤはロックダウンの真っ最中。
パタヤのあるチョンブリ県の新規感染者は連日1,000人を超えており、パタヤでも連日多くの感染が報告されている。
タイ開国計画では、パタヤ開放は9月1日が予定されている。
あと1ヶ月を切っているが、開放へ向けた準備はあまり進んでいないのが現状だ。

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パタヤ開放は延期か

チョンブリ県観光評議会会長代理によれば、9月にパタヤ(バンラムン地区とサタヒップ地区)を外国人観光客に開放する計画が遅れる可能性があることを地元の観光事業者たちは認識していると述べた。

感染第3波の最中にあってワクチンが大幅に不足している。
開放の条件はワクチン接種率を高めて、集団免疫を獲得することだが、期限までに達成できなければ、予定どおりに開放できない可能性がある。
また、もし再開したとしても、感染が蔓延している状況であれば、観光客はこれを嫌い、誰もやって来ないだろうと。

プーケットではサンドボックスによって外国人観光客に開放されたが、厳格な感染予防措置や開始当初の需要の低さによって、多くの店やレストランや娯楽施設は閉鎖されたままとなっている。このことがタイへの旅行したいと観光客の気持ちを思いとどませる。

2019年のチョンブリ県の観光収入は2760億バーツだった。観光客の数は1860万人。これは国内旅行者も含めて数字。
昨年2020年はパンデミックにより、観光客は697万人で、収入は660億バーツに落ち込んだ。

規制措置が緩み、国内旅行が許されるようになれば、パタヤのようなバンコクから近い観光地は国内旅行者から利益を生み出せるはずだという声もあるが、実際には購買力が弱いため、人々はレジャー旅行しようとはしない。
これが最も致命的な問題であると、チョンブリ県観光評議会会長代理のコメント。

パタヤは外国人が遊びに来るというイメージが強いが、実は国内旅行者のほうが数が多い。ただし、近場から遊びに来るタイ人がほとんどで、外国人観光客のように派手に遊び回ったり、金を使うことは少ない。
若者グループや家族連れで遊びに来て、ビーチでまったり過ごす程度。
外国人観光客と比べれば、一度の旅行で消費する金額ははるかに低い。

また、別の問題もある。
タイの感染リスクが高まるにつれ、タイの感染リスク国リストが格下げされる可能性を指摘。
イギリスでは、すでにフィリピンをレッドリスト入りとした。これにより、フィリピンからのイギリス帰国者は隔離が必要となる。
タイもフィリピンに続いて、レッドリストに追加される可能性があるとしている。
となれば、帰国時の隔離を嫌うイギリス人旅行者がタイへの旅行を取りやめるかもしれない。

たとえタイへ強制隔離なしで入国できても、本国帰国時に強制隔離が待っているなら、旅行をとりやめる人がほとんどだろう。特に滞在期間が短いならなおさらだ。
これは日本も同じこと。
日本からプーケットないしサムイへ14日間強制隔離なしでタイ入国ができるが、日本帰国時には3日間の強制隔離と11日間の自宅待機が求められる。
これではほとんど人が旅行をあきらめるだろう。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/2158335/pattaya-reopening-likely-to-be-delayed

どうなるPattaya Move On


(パタヤ市広報より)

パタヤ市では定期的に会合を開いて、9月1日パタヤ開放計画のPattaya Move Onについて民間セクターもまじえて話し合っている。
具体的にはまだ何も決まっていないが、サムイプラスのようなシールドルートモデルを採用する案が有力だ。
バンラムンとサタヒップの2地区にかぎり開放し、外国人観光客はこの二つのエリア内で決められるルートと決められた施設のみ利用できるとしている。
サムイプラスをそのまま採用するのなら、最初の滞在7日を過ぎたあとは、エリア内の移動は自由となる。
ただ、プーケットやサムイと違い、パタヤは陸地で、他県へ他エリアへの移動は簡単にできてしまう。これが厄介なところ。

パタヤ市ではTATや民間セクターとも協力してプロトコルを作成し、CCSAの許可を求めようとしている段階だ。

他にもラン島サンドボックスが立案されている。これはプーケットと同じように島ごとサンドボックス化して、ラン島内であれば移動自由にしようというもの。
ただ、プーケットと比べると圧倒的に狭いラン島に7日間ないし14日間過ごすことに納得する旅行者がいるとは思えず、この案はかなり苦しい。

パタヤ開放の条件がワクチン接種率70%達成。
パタヤではワクチン接種があまり進んでいない。
パタヤ市独自でシノファーム10万回分を購入して、パタヤ住人5万人に接種することになっている。
ただ予約状況はあまり芳しくないようで、当初の発表では半分しか予約が埋まらなかったようだ。

また、チョンブリ県へのワクチン割り当てもうまくいっていない。
経済復興のため主たる観光地には特別なワクチン割り当て分があったが、第3波発生ならびにワクチン調達の遅れにより、当初の計画ほどは進んでいない。
9月1日までにパタヤのワクチン接種率が70%に到達する可能性はほぼないだろう。

さらには、チョンブリの感染拡大が止まらない状況だ。
連日過去最多レベルの新規感染者が続いていており、ロックダウンは継続。
たとえ1ヶ月遅れの10月にパタヤが開放されたとしても、ほとんどの店は営業していないだろう。
レストランの店内飲食は禁止、マッサージ屋も閉鎖、ビーチも閉鎖、プールも閉鎖、ゴルフ場も閉鎖、夜の店は当然閉鎖。
このような状況で誰がわざわざ外国からパタヤに遊びに来るだろうか。
むろん、中ではそれでもパタヤに行きたい、パタヤの空気を感じたいという人はいるはずだ。
ツワモノは必ずいる。
でも圧倒的大多数の旅行者はやって来ない。

チョンブリ県がダークレッドゾーン(最高度厳格管理地域)に指定されているかぎり、パタヤは閉鎖されたままだ。

まとめ

明るいニュース、明るい話題をお伝えしたいところだが、現在のパタヤの状況では、明るいことなど何もない。
9月1日パタヤムーブオンは、ほぼ間違いなく延期されるだろう。
現状ではちょっとありえない。
でも、希望は捨てない。
9月が無理でも10月ならありえる。
そう思わないとやってられない。

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