6月28日よりタイの規制が強化される。
バンコク首都圏にある建設作業員キャンプがすべて閉鎖となる。期間は30日間。
閉鎖中の食事は至急され、賃金も一部補償されるとのことだ。
多くは隣国からの移民労働者であろうが、タイ国内からの出稼ぎ労働者もいる。
またバンコク首都圏ではレストラン店内飲食も禁止となる。従業員の多くが一時的にせよ職を失うことになる。
となればバンコクにとどまっていてもしょうがない。故郷へ帰ろうと考えるのも当然。
出稼ぎ労働者が多いイサーン出身者は、故郷への帰還を目指す。
イサーンを代表してウドンタニーの状況を取り上げてみよう。
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イサーンの感染状況
新規感染者がゼロの日も多かったイサーン各県だが、6月27日発表の数字は以下のようになっている。
ナコンラチャシマ(コラート)は19人、スリンは14人、ウボンラチャタニ12人、ロイエット11人、コンケーンとウドンタニー10人など。
イサーン全20県のうち、ムクダハンとブンカーンは新規感染者ゼロ。
ウドンタニーの感染状況
6月27日発表のウドンタニー県集計では、新規感染者19人となっている。
ウドンタニーの第3波での累計感染者は609人
治療中が103人
回復済みが497人
死亡が9人
バンコク首都圏やチョンブリ比べれば、かなり低い数字に抑えられている。
バンコクでは連日1000人の感染者が報告されている。
バンコクからの帰宅者に感染発覚
以下、6月27日のウドンタニーでの状況の変化を、Udonthani Updateからの情報を元に書いていく。
⇒https://www.facebook.com/udonthaniupdate
バンコクの建設現場へ出稼ぎしていた人たちがウドンタニーの故郷へ帰ってきている。
6月27日、ウドンタニーの病院でバンコクから戻ってきた2人の感染を確認した。
多くの人が、バンコクとその周辺県にある労働者キャンプの閉鎖を命じられて、故郷へ戻ることを望んでいる。故郷にいるほうがより幸せで健康的だからだ。故郷はよりも快適な場所はない。もし感染しても治療を受けるのに充分なベッドがある。
ウドンタニー到着に先立ち、地区の長や保健当局に通知しておくこと。
到着時はすぐに地区の病院で検査を受けるように要請する。
隣人を見張れ
次にこのようなメッセージが掲示された。
近隣を見張りましょう。ダークレッドゾーンから戻って来たのに隔離されていない人の姿を目撃したら、通報してください。
こっそり帰ってきて、検査も受けず、自宅隔離もなしに歩きまわっているような人を通報せよということのようだ。
ウドンタニーが入県者への隔離検疫措置を変更
27日の午後遅くに、ウドンタニー県より新たな命令があった。
ウドンタニー県が新たな隔離検疫措置を発表。
これまでのHome Quarantine(自宅検疫)を廃止し、危険エリアに指定した22県から旅行してくるすべての者に対して、政府の隔離施設であるLocal Quaratine(地方検疫)での強制隔離へと変更した。
22県からウドンタニーに入る場合は、地域の長もしくは保健当局に連絡すること。ウドンタニー県に入ってすぐに、地区のLQホットラインへ連絡すること。
ただし、ワクチンを2回(アストラゼネカは1回)接種した人は14日間の隔離は不要とする。
ウドンタニーが指定した22県
1.バンコク
2.サムットプラカン
3.ノンタブリ
4.パトゥムタニー
5.チョンブリ
6.ラチャブリ
7.サムットサコン
8.ナコンパトム
9.プラナコンシアユタヤ
10.ペッチャブリ
11.プラチュワップキーリーカン
12.トラン
13.ソンクラー
14.チャチュンサオ
15.ラヨーン
16.ラノーン
17.ナコンシータマラート
18.ナラィワート
19.サラブリ
20.チャンタブリ
21.ヤラー
22.パッタニー
ウドンタニーにあるLocal Quarantine施設一覧表
ワクチン接種証明書がなければ、ウドンタニーに入る際には電話して、どこかの施設で隔離を受けることになる。
まとめ
すでにバンコクから戻ってきた人の中から感染者が見つかっている。
28日に工事現場労働者キャンプが完全閉鎖となり、人の流入が増えていくだろう。
ウドンタニー県としては、故郷に戻ってくるなとは言えないが、感染の流入は避けたい。
そこで28日を前にして強制隔離へ踏み切ることになったというわけだろう。
おそらくは、似たような隔離検疫措置を講じている県は他にもたくさんある。
ブリラム県はすでに14日間隔離措置を命じている。
ワクチン接種済みならば隔離は免除される。
もはやタイ国内移動であっても、ワクチン接種証明書が求められる事態になってきた。
イサーンは好きだ。特にウドンタニーが大好きだ。
パタヤもいいがウドンタニーもいい。
早く自由かつ気軽にウドンタニーへ行きたい。
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