タイの娯楽施設は7ヶ月以上閉鎖されたままだ。
12月1日再開という話は、あえなく反故にされ、来年1月15日まで閉鎖継続となった。
が、それでも再開を望む声は大きく、国家安全保障会議が再検討するよう指示を出したということだ。
月曜日にCCSA会見では、バンコクの娯楽施設に対する調査結果が発表された。
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バンコクの娯楽施設の準備率は23%
CCSA会見によれば、現在、娯楽施設再開に向けて調査を実施しているという。
まずは、バンコクの娯楽施設への調査が実施された。
バンコク都内には1,443軒のバー、パブ、カラオケなどの娯楽施設が登録されている。
11月21日に、そのうち975軒に対して実地検査を行った。
・225が基準を満たしており、再開準備ができている(23%)
・225がThai Stop Covid 2 Plus基準に従っている
・750がThai Stop Covid 2 Plus基準を満たしていいない
・277のSHA認証
・698がSHA未認証
SHA認証は、バンコクでのレストラン店内アルコール提供可能店に用いられているもの。
SHA認証があれば、バンコクではアルコール提供が可能となっている。ただし、娯楽施設の営業は不可。
では、Thai Stop Covid 2 Plusとはなんぞや?
以前にタイ政府広報が発表したCovid -Free Settingの評価証明の種類分けがこちら。
Thai Stop Covid 2 Plusは、2番目のものに相当する。略語はTSC2+。
これは観光パイロットエリアもしくは最高度厳格管理エリアのみに提供されるものとなるようだ。
バンコクは観光パイロット県なので、TSC2+の対象となる。
具体的にどのような基準を満たせば認証されるかは不明。
SHAよりも厳しいのかもしれない。
Thai Stop Covid 2 Plus基準を満たしているのが、たったの23%。
検査したうちの77%は再開基準を満たしておらず、CCSAでは、さらなる改善が必要としている。
娯楽施設として登録済みの店舗が1,443ある中で、検査できたのは975。
詳細は不明だが、ずっと閉鎖されたままで、立ち入り検査すら不可能な状態なのかもしれない。当然、再開に向けた準備など何もしていないだろう。
大半の娯楽施設が基準を満たしていないのに、ナイトライフ全体を再開させることなどできないではないかというのがCCSAの言い分のように思える。
娯楽施設再開は、主に観光パイロットエリアにおいて優先事項とされている。
バンコク、プーケット、サムイ、パンガー、クラビ、チェンマイ、そしてパタヤなど。
現在はタイ全県で娯楽施設は一斉閉鎖されている。
これを、せめて観光パイロット県では再開させてほしいと、バンコク、パタヤなどの娯楽施設協会から嘆願が出されている。
今回の検査はバンコクだけのようだが、これからはパタヤなど他の観光パイロットエリアでも実施されるだろう。
でも、パタヤでは長引く閉鎖命令と外国人観光客不在により、多くのナイトライフ施設は廃墟も同然となっている。
多くの店が正式な再開日が決定しないかぎり、再開準備に手がつけられないだろう。
また再開が許可されるにしても、肝心の外国人観光客がやって来ないことには、営業再開しても無駄だとして自主的に閉鎖継続する店も多いだろう。
多くの店が再開準備どころではなく、当然、実地検査を受けようにも不合格になるに決まっている。
再開準備率は極めて低いままという結果が出る。
これではいつまで経ってもナイトライフ全体の再開などできない。
なんという悪循環。
TSC2+認証を受けた店だけでも再開させればいいはずだが、今のところ、そういう話は出ていない。
まとめ
バンコクでナイトライフ娯楽施設が再開準備ができているのは23%のみ。
ひょっとしたら、12月中のナイトライフ娯楽施設再開があるかもという期待は出てきているが、現状では12月1日再開はない。
12月中旬ないし下旬のの再開可能性はまだわずかに残っている。
せめてクリスマスと年末年始くらいは外で堂々と酒が飲みたいものだが、この状況では厳しいかもしれない。
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