1月7日から1月8日かけてのタイ国内情勢についてまとめておく。
シラチャーでは累計で日本人11人の感染が発表された。
チョンブリなど最大厳格コントール5県に対しての移動制限措置が始まった。
モーチャナや証明書での混乱あり。
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目次
タイ全国の感染状況
1月7日発表、タイの新規感染確認者は305人
(累計9636人)
外国からの入国:3人
国内感染:193人
移民労働者への積極調査:109人
死亡:1人(累計67人)
亡くなったのは88歳のタイ人男性。ガンで寝たきり。ラヨーンの賭博場訪問歴のある息子が自宅を訪ねて来た。息子は後に陽性が判明。老人も感染しており、1月4日になくなった。
国内感染県別
バンコク46
サムットサコーン37
サムットプラカン25
チョンブリ27
ラヨーン23
など
チョンブリ感染状況
1月7日発表、チョンブリの新規感染確認は27人
(累計447人)
新規感染地区別
バンラムン地区(パタヤ含む)5人
シラチャー地区19人
など
シラチャーの日本人感染者は累計11人
チョンブリ県保健局が、感染のリスク要因の内訳を発表した。
チョンブリ県においてこれまで確認された感染者の要因つまりは感染経路をまとめたものだ。
どこで感染したのが100%断言できるものでもないだろうが参考にはなる。
感染元不明のケースもある。
2021年1月7日時点の情報となる。
バンラムン(パタヤ含む):合計210人
賭博場訪問歴あり:150人
賭博場訪問歴あり感染者と接触:9人
移民労働者のキャンプにて:30人
他県にて感染:9人
医療従事者:2人
感染経路不明:10人
など
シラチャー:合計161人
賭博場訪問歴あり:67人
賭博場訪問歴あり感染者とパブで接触:18人
パブでサービス従事者と接触した日本人:11人
賭博場訪問歴あり感染者と接触:16人
パブで感染した日本人と接触:5人
など
⇒https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1910076399144181&id=318251788326658
日本人の感染経路はパブと書いてあるが要するにスナックないしカラオケということだろう。
それが11人。
ひょっとして他の場所で感染した日本人もいるかもしれないが、とりあえず累計で11人はいる。
チョンブリ全体:合計447人
賭博場訪問歴ありが、266人。
他は重複するので割愛するが、大半が違法賭博場に関係するもの。
日本人11人は第3次感染のようだ。
賭博場で感染した人⇒パブで感染した人⇒スナックで日本人が感染
ということか。
賭博場で感染した人がパブで他の人に移し、そのパブで感染した人がスナックで働いている時に客の日本人に移したと。
やはり違法賭博場が元凶。
ここまで広がると、もはやどこで感染するかはわからない。
シラチャーでは、日本人も含めて積極的検査を実施しているとのこと。
タイ人や移民労働者などは屋外の移動式検査場で、日本人の場合は私立病院の協力のもと一斉検査をしている。
結果がはっきりするには、1日から2日はかかるだろうから、感染者の数はさらに増える可能性がある。
最大厳格管理ゾーン5県への規制措置
サムットサコーン、チョンブリ、ラヨーン、チャンタブリ、トラートの5県は、Maximum and strict control zoneに名称が変更された。
英訳の問題だが、Highest and strictest contorolled Areaとも呼ぶ。最大にして最も厳格な管理ゾーン。
最大厳格管理ゾーンとしておく。
元々設定されていたレッドゾーン28県の中でも、最も警戒が必要な5県となる。
この5県に対する新しい規制強化が1月7日から始まった。
主に県をまたぐ移動に関する措置だ。
5つの県に住む者はモーチャナとタイチャナの追跡アプリを常に利用する必要がある。
チェックポイントを設置し、指定されたゾーンに出入りする車両を検査したり、通過しようとする人々をスクリーニング検査する。
県をまたいて移動する人は、その移動が絶対必要なものである証明書を提示しなくてはいけない。
違反者には、最高2年の懲役および最高4万バーツの罰金または両方の罰則が科せられる。
移動履歴を故意に隠蔽したり、虚偽の情報を提供した場合にも、法的措置に直面することになる。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2046675/measures-tightened-in-5-areas
モーチャナ騒動
このモーチャナをめぐっては混乱が起きた。
モーチャナアプリを絶対にダウンロードしなくてはいけないのか、スマフォを持っていない人はどうすればいいいのか、モーチャナアプリを使っていない状態で感染が確認されたら刑務所行きなのか?
といった声が噴出した。
その後、アプリを使っていないだけで刑務所送りになることはない、とCCSAのスポークスパーソンが改めて発表した。
モーチャナの利用がなくとも、感染判明後に、当局の聞き取り調査に対して、行動履歴などの情報を隠匿したり虚偽の申告をした場合にかぎり、規則違反ということになり、罪に問われる可能性がある。
要は、当局の追跡調査に協力してほしいということ。
正直に行動履歴を申告すれば罪に問われることはない。アプリを使わず、手書きでもなんでもいいから記録に残しておけばいい。
モーチャナ使用の強制義務はないが、タイチャナと合わせてモーチャナも使うことが推奨される。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2047203/taweesilp-clarifies-mor-chana-confusion
ここまで感染が広がったのは、違法賭博場で感染した人が、犯罪行為である違法賭博場訪問が発覚するのを恐れて、名乗り出なかったり、嘘の申告をしたり、黙秘をしたせいだと非難されている。
違法賭博場だけでなく、夜の店への訪問が知られることを忌避している人がいることも問題になっている。
きちんとした行動履歴をもとに追跡調査すれば、2次3次の感染を防ぎやすくなる。
こういった経緯も踏まえて、頼むから、正直に行動履歴を話してほしいということ。
というわけで、モーチャナのダウンロードの絶対的義務はない。
でも、なるべくダウンロードしてくださいという協力要請は出ている。
また、もし感染が発覚したら、当局の調査にはちゃんと協力しましょう。
県間移動に必要な証明書とは?
では、次に問題となるのが、移動が必要なことを示す文書つまり証明書だ。
規制では、最大厳格管理ゾーン5県に対しては、居住地の職員による許可証の提示が必要とされている。
居住地の職員とは誰ぞや? 知事か、市長か、係長でもいいんか、村の長老は?
書類はどこでもらえばいいのか?
移動の理由はなんでもいいのか?
わかっていたことだが、やはり混乱が起きた。
朝から役所には証明書を求める人が多く集まったという。
パタヤからチョンブリ県外への出入り
この手の規制やシステムはころころと変更されるもの。朝令暮改が当たり前。
とりあえず、パタヤ当局の昨日午後の発表を取り上げる。
チョンブリ県をまたぐ移動の際に提示が必要とされる証明書の作成は、パタヤ在住者にかぎりパタヤ市役所で明日より可能となるようだ。8時半から16時半。
企業や店舗や輸送業者は、従業員に対して証明書を発行することができる。ガルーダ無しでも通用する。わざわざ市役所に出向く必要はないと。
詳しくはコンタクトセンター1337に問い合わせを。
⇒https://www.facebook.com/Prpattayacity/posts/4085333371477376
書式はダウンロード可能。
⇒https://www.chonburipr.net/attachments/view/?attach_id=267927&fbclid=IwAR3rAMWcGSSf0NE6DK9tOenp4kpcXnqqjGEpXmjkDEeoHu6C1nwbOO2k53M
今のところタイ語のみ。
昨年のパタヤ封鎖時には英語版も作成された。
ころころとシステムや規制内容が変更になるため、臨機応変に対応を。
昨年のロックダウン時には落ち着くまで数日かかった。
そもそも一回目の封鎖実行はあえなく挫折して、体制を整えて再度実行したくらいだ。
そういうもの。
チェックポイントではIDカードの提示も必要とのこと。
状況が状況だけに、移動の際にはパスポートの常時携行が無難。もしくは最低でもパスポートのコピーで。
なお、チョンブリ県内の移動は自由とされる。
パタヤにおけるチェックポイントが増やされるかは不明。
2日前には2箇所設置されていた。
また、どれだけ厳しく検査されるかもわからない。
タイ政府観光庁によるタイ全県規制情報アップデート
TAT(タイ政府観光庁)が各県の規制措置について概要をまとめたページをアップデートしている。
1月7日時点の情報となっている。
状況は頻繁に変わるため、定期的にチェックするようTATではお願いしている。
各県の規制内容と県をまたぐ移動についてまとめてある。
以前よりもさらに情報量アップ。
これはすごい。
タイ語以外でのまとめ情報としては、ここに勝るものはないはずだ。
こちらは、タイ政府広報が、TAT情報をもとに、チョンブリ県の規制情報をまとめたもの。
チョンブリは、Maximum Controlled Areaに指定されており、最も厳しい規制措置が必要とされている。
他県の規制情報や県間移動について知りたい人はTATでチェックのほどを。
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