明日6月17日にプラユット首相を議長とするCCSA本会議が開催される。
どのような提案と議論がなされるか、おおよそ中身が見えてきた。
承認内容次第によっては、7月1日にタイは全面再開となりそうだ。
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ゾーニング変更と娯楽施設全面再開
アヌティン保健大臣兼副首相が、明日のCCSA本会議での検討事項についてコメントを発表している。
まずゾーニングを変更する。
現在は14県のグリーンゾーンと17県のブルーゾーン（バンコクやチョンブリなど）で娯楽施設の再開が可能となっている。
残りの46県ではいまだに娯楽施設の再開が認められていない。
新しいゾーニングでは、タイ全県をグリーンゾーンに指定する。
これですべての県での娯楽施設再開が可能となり、ほぼすべての規制が解除される。事実上、すべてのビジネスが本格的に再開される。
集会や学校やスポーツ施設の使用にも制限がなくなる。
また、娯楽施設の営業時間延長についても議論される。
現行では娯楽施設の営業は24時までに制限されている。レストラン店内飲酒も同様だ。これはCCSAが定めた統一基準だ。
営業時間の延長を求める業界からの要請は根強い。
また、6月1日からの娯楽施設再開後でも感染拡大は起きていない。
CCSA本会議にて、娯楽施設の24時閉店措置を廃止するよう提案する。
CCSAが24時閉店規制を解除したあとは、各県各エリアの規制に従って営業時間が決められる。
たとえば、バンコクやパタヤやプーケットなどの観光エリアでは、従来の閉店時間は午前2時だった。
CCSAが定める24時閉店義務がなくなり、県で閉店時間を定められるようになれば、午前2時閉店も可能となる。
バンコクの新都知事は娯楽施設営業時間延長を後押ししており、CCSAが承認すれば、午前2時閉店が実現しそうだ。
パタヤやプーケットでも同様だろう。
グリーンゾーンがタイ全土に適用され、娯楽施設営業時間制限もなくなれば、タイ国内の規制はほぼ撤廃されることになる。
参照：https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2327668/anutin-most-covid-controls-to-be-lifted
マスク着用義務緩和
タイ首相府スポークスマンより声明が出された。
首相はマスク着用義務解除に向けた準備をするよう関係機関に命じた。明日17日のCCSA本会議にて議論検討され、ガイドラインが定められる予定だという。
ただ、保健省では、マスク着用義務の全面解除は考えていないという。特定の場所では要件を解除する方向で検討中。
他人との距離が充分あり、屋外や換気のいい場所ではマスクを外すことを提案するとしている。
なお、タイでは公共の場でのマスク着用義務があるが、これまでマスク着用義務違反で逮捕された例は一つもないと保健省。
できるかぎり着用するよう推奨しているだけだという。
タイランドパス廃止
タイ観光スポーツ省からは、7月1日にタイランドパスを撤廃するよう提案されている。
帰国タイ人のタイランドパス登録は6月1日に不要となったが、外国人は引き続き必要だ。1万ドルの医療保険加入義務もある。
7月1日には外国人もタイランドパス登録を不要とする。つまりタイランドパスの終了である。
これに伴い1万ドルの医療保険加入要件もなくなるという。
明日のCCSA本会議で承認されれば、7月1日からはタイランドパス不要でタイ渡航が可能となる。
必要なのは、パスポートとワクチン接種証明書（or陰性証明書）のみとなろう。
また、ビザに関する制限緩和も提案される予定だ。
日本を含めたビザ免除対象国からのノービザ入国での滞在期間を現行の30日から45日間に延長するよう提案。
観光ビザの申請代を無料とする案も出ている。
CCSA本会議
明日のCCSA本会議での主な議題（予測）
・7月1日タイランドパス撤廃、医療保険加入廃止
・ビザ規制緩和、ノービザ滞在45日間
・空港での検温廃止
・マスク着用義務緩和
・タイ全土をグリーンゾーンに、すべての娯楽施設営業再開
・娯楽施設営業時間延長
・エンデミック化宣言について（7月1日宣言するのか）
・非常事態宣言について（現行では7月31日まで）
明日のCCSA本会議での承認いかんによっては、7月1日以降のタイはほとんどの規制が撤廃されることになる。
入国制限が撤廃、国内事業は元通り、営業時間の規制もなくなる。
マスク着用に関しては一部残りそうだが、屋外での着用義務は撤廃されるだろう。
タイに日常が戻ってくる。
明日のCCSA本会議に要注目だ。
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