5月26日のタイ国内状況。
建設労働者場キャンプでのクラスターはおさまっていないが、新規感染者は減少に。
ただ一日あたりの死者としては過去最多となった。
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タイ全国の感染状況
5月26日発表、タイの新規感染確認者は2,445人(前日3,226)
(累計137,894)
国内感染(病院にて検査):1,210人
積極調査:750人
刑務所:479人
外国からの入国:16人
死亡:41人(累計873人)
亡くなった41人のうち、バンコクで16人、サムットプラカンで7人など。
男性25人、女性16人。
29歳から86歳。
高血圧27人、糖尿病24人など基礎疾患をもっていた。
タイ国内における致死率は0.63%に上昇。
回復済み:91,765人(+2,571)
治療中:45,256人
重症患者は1,210人(+23)、うち人工呼吸器をつけているのが402人(+3)。
刑務所クラスターと海外からの入国をのぞいた国内感染は1,960例。
国内感染上位10県
バンコク975
ペチャブリ259
ノンタブリ122
サムットプラカン100
パトゥムタニ61
ソンクラー42
チョンブリ40
ターク30
スラタニー24
サムットサコン21
タイ全体では感染者の増加は落ち着いてきた。
バンコクでは、プラナコン地区で12の新たなクラスターが発生した。
4月初めの第3波発生以来、バンコクの感染者数は36,542人で、そのうち365人が亡くなった。死亡率は1%。
16県では新規感染者が確認されなかった。
4月1日以降の第3波の新規感染者推移グラフ
青色が国内感染、黄色が積極調査、灰色が刑務所クラスター、ほとんど見えないが水色が海外からの入国者。
刑務所クラスターが報告されていて上下が激しいが、国内感染はここ1ヶ月ほど横ばい状態が続いている。
外国からの入国16人は、隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
出発国は、インド1(タイ人)、クウェート、アメリカ、モルディブ、サウジアラビア3、マレーシア、ミャンマー、カンボジア7。
アジア各国の統計
日本は新規感染者は2,715人(前日4,045人)と大きく減少に。
インドでは新規感染者が20万人と減少してきたが、死者も4,000人を越えている。
マレーシア、カンボジア、ベトナムでは増加傾向のまま。
ただ、全世界では減少傾向にあるという。
なお、感染者の多さではタイは世界第85位となった。
タイワクチン接種状況
2月28日から5月25日までの累計:3,147,227回
初回接種:2,157,609人(+113,486)
2回目接種:989,618人(+9,428)
政府は国の計画としてワクチン接種を定め、全国的なワクチン接種開始日を6月7日に定めた。国籍に関係なくすべての人がワクチン接種を受けることを重要視している。
在住外国人のワクチン接種登録は6月7日から開始となる。
バンコクでは5月27日より一般向けのワクチン接種予約登録が開始される。
対象はバンコク在住のタイ人。18歳から59歳で基礎疾患の無い者にかぎる。
ウェブサイトもしくはアプリケーションで登録。スマホがない場合はコンビニでも可能。
接種は6月7日より。
CCSAブリーフィング概要
・各県へのワクチン配布は様々なファクターによって調整する必要がある。最初の要因は感染率であり、これは日々変化している。2つ目の要因は、輸送セクターなどの部門における緊急性を要するリスクグループの存在。さらに、タイの経済と観光産業に大きな影響を与える県でのリスク。これらの要因により、各県へのワクチン接種割り当てを適切に調整していく。
・バンコク都市圏の活発なクラスターはほとんどが建設現場労働者の居住エリアに集中しており、そのほとんどは「バブル&シール」戦略に置かれていて、感染のあったエリアでは積極調査を実施している。また市場でも積極調査を実施していく。
・南アフリカで最初に発見された変異株は、ナラティワート県のタクバイ地区に集中している。タイの他県では発見されていない。蔓延防止のため、ナラティワートの5つの地区は閉鎖された。
なお、CCSAで承認された非常事態宣言延長は、火曜日に官報に掲載された。
7月末までの延長が正式決定となった。
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