本日4月29日の午後2時よりCCSA本会議が開かれた。
感染状況に応じた新しいゾーニングの設定と、エリアごとの規制措置が決められた。
規制開始は5月1日より。
バンコクやパタヤでは店内飲食ができなくなる。
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新ゾーニング
新しいゾーニングや規制措置は、すでに保健省や国家安全保障会議で提案された内容におおむね沿ったものとなっている。
ただ、ゾーニングの細かい県の分類は国家安全保障会議提案のものとは異なる。
新しいゾーニングは、ダークレッド(ディープレッド)、レッド、オレンジの3種類。イエローとグリーンは設定なし。
Maximum and Strict Controlled Area(6県)ダークレッドゾーン:
バンコク、チョンブリ、チェンマイ、ノンタブリ、パトゥムタニ、サムットプラカン
Maximum Controlled Area(45県)レッドゾーン:
カンチャナブリ、カンペーンペット、コンケン、チャンタブリー、チャチューンサオ、チャイヤプーム、チェンライ、ターク、トラン、ナコンラチャシマ、ナコンシータマラート、ナコンサワン、ナコンパトム、ナラティワート、ナーン、プラチュワップキーリーカン、プラチンブリ、パッタニー、アユタヤ、パッタルン、ピチット、ピッサヌローク、ペチャブリ、ペチャブン、プーケット、マハーサーラカーム、ヤラー、ロイエト、ラノーン、ラヨーン、ラチャブリ、ロッブリー、ランパーン、ランプーン、シーサケット、サケオ、ソンクラー、サムットサコン、サラブリ、スコータイ、スパンブリ、スラタニー、アントン、ウドンタニ、ウボンラチャタニ
Controlled Area(26県)オレンジゾーン:
クラビ、カラシン、チャイナート、チュンポン、トラート、ナコンパトム、ナコンナヨック、ブンカン、ブリラム、パンガー、パヤオ、プレー、ムクダハン、メーホンソン、ヤソートン、ルーイ、サコンナコン、サトゥン、サムットソンクラーム、シンブリ、スリン、ノンブアランプー、ノンカイ、ウタラディット、ウタイタニ、アムナートチャルーン
事前情報どおりに、バンコクとチョンブリ(パタヤやシラチャー)はダークレッドゾーン入りした。
規制内容
CCSAが発表したゾーンに応じた規制内容
タイ全土:公共の場でのマスク着用、パブ・バー・カラオケ閉鎖、ショッピングモール21時まで、すべての学校閉鎖
ダークレッドゾーン:集会は20人まで、レストラン店内飲食禁止で持ち帰りが9時まで、市場とコンビニの営業時間は4時から23時、高リスク施設閉鎖(野外スポーツ施設は21時まで無観客で営業可能)
レッドゾーン:集会は50人まで、レストラン店内飲食は21時まで、テイクアウトは23時まで、店内でのアルコール提供と消費は不可、高リスク施設の営業は21時まで観客数制限で営業可
オレンジゾーン:集会は50人まで、レストラン店内飲食は23時まで、店内でのアルコール提供と消費は不可、高リスク施設の営業は観客数制限で営業可
すでにほとんどの県で外出時のマスク着用が義務化しているが、5月1日以降はタイ全土でマスク着用が義務化される。違反者に警告、罰金、罰則などが科せられる。
ダークレッドのバンコク、チョンブリ(パタヤ、シラチャー)などでは、レストラン店内で食べることが不可となる。レストランや食堂は持ち帰り営業のみで、閉店時間は午後9時。
これまでの規制との最大の違いはこれくらいか。
他のゾーンでは、店内飲食可能でも飲酒は不可。
これも現行の規制と同じ。
ダークレッドでの店内飲食禁止以外はさほど変わらない。
高リスク施設についての詳細は不明。
運動場、スポーツ施設、スイミングプール、ジムなどということになるのだろうが、細かい点は追って明らかになるはず。
マッサージ屋などの営業についても不明。
アルコール販売禁止に関する言及は無し。
店内飲酒は禁止だが、スーパーやコンビニで酒の購入は可能。
新しいゾーニングと規制措置は5月1日午前0時より有効となる。
4月30日の夜中の24時からともいえる。
とりあえず期限は2週間のようだが、はっきりとした期日は指定されていない。
ここ最近は毎回判を押したように2週間と言っているが、2週間経たずして次の規制がやってくる。
実際には、このCCSAの定めた規制を基準にして、各県で独自の規制措置を発表することになる。
各施設の営業と閉鎖については、県によって異なる。
CCSAの定めた基準より緩くすることはできないが、厳しくすることはできる。
4月30日中には各県の通達が出されるはずだ。
また、業界自主規制により、バンコクやパタヤのコンビニの営業時間は午前5時から午後10時までとなっている。
この点に変更があるかはまだ不明。
ロックダウンと夜間外出禁止令と県間移動制限は無し
夜間外出禁止令は出されてない。
県間移動制限もない。
国としてロックダウン措置は取らない。
ただ、夜間の外出も県をまたぐ移動も非推奨とされる。
特にディープレッドゾーンからは必要がないかぎり県外に出ないよう要請される。
CCSAでは、民間企業に対しても2週間のWork from Homeを強く求めるという。
とにかく外出は控えてくれということのようだ。
県によっては、すでに夜間外出自粛要請を出している。
罰則規定を伴わない要請にとどまっているが、日中もそうだが、とりわけ夜間の外出は控えたほうがよさそうだ。
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