7月30日、タイのLCCであるノックエア(Nok Air)がタイ中央破産裁判所に会社更生手続きを申請した。
先に手続きを行なったタイ国際航空と同じものだ。
これにより、ノックエアは事実上の経営破綻をむかえた。
会社更生に関する公聴会が10月27日に開かれる。
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ノックエア会社更生手続き
ノックエアの債務は、3月31日時点で、267.9億バーツ。
パンデミックにより18の国際線が運行不可となっている。
また、フライトキャンセルによって毎月1億バーツの運賃返金が必要となっていた。
会社を運営する固定費が毎月の収入を上回っているため、会社更生手続きに踏み切ったという。
会社の現有資産は238億バーツ。
ノックエアのCEOによれば、事業の終了や会社清算はおこなわず、事業はそのまま継続するとのこと。
破産はしないだろうという。
1500人の従業員はそのまま雇用、さらに今月末までには新たなに2機のボーイング737-800を追加購入する予定。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/1960107/nok-air-will-be-just-fine-insists-ceo
感想
タイ航空、ノックスクートに続いて、ノックエアも経営破綻したことになる。
これでタイの航空会社の経営破綻は3社目。立て続けに起こっている。
ノックスクートは会社清算ということで、事業は終了。フライトも飛ばない。
タイ航空とノックエアも事業終了することなく、再建計画を進めながら、運行を続けるということになっている。
現在のところタイ航空は特別便をのぞきすべて運休中。
ノックエアは現在も運行を続けている。ホームページには通常通り運用しますと掲示してある。
ただ、この先は不透明。
ノックエアには国際線ルートもあり、広島・バンコク路線を有しているが、これもどうなることか。
タイは依然として鎖国状態を継続中。
一般観光客のタイ入国は不可能のままだ。
この状態がまだ長引くようであれば、他の航空会社もノックエアに続くかもしれない。
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