毎日のようにめまぐるしく情報が入り乱れるタイのトラベルバブルについて。
正式に決まるまでおとなしく静観しておくのがいいのはわかっているが、やっぱり気になってしまうもの。
ついついニュースやテレビをチェックしてしまう。
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トラベルバブルは、ツーリズムバブルにあらず
19日に開かれた政府スポークスマンの英語定例会見を見る。
いつもの流れでタイ国内や海外の感染状況を説明。海外に足止めされたタイ人について詳しく述べていた。中東と南アジアに多く残っているようだ。
それから、トラベルバブルについても言及あり。
これは、「Travel Bubbleであり、Tourisim Bubbleではない」と何度か強調していた。
日本語に直すのがちょっとややこしいが、トラベルが渡航移動で、ツーリズムは観光旅行と考えればいいかと。
トラベルバブルが実現すれば観光旅行でタイに入れるようになると考えている外国人が多いようだが、トラベルバブルはあくまでビジネス目的にかぎると釘を差した形だ。
タイ入国が認められるのは、ワークパーミット保持者のほか、タイ人との結婚ビザを持っている人やPermanent Residenct(永住者)も対象とのこと。永住者がどういう資格かは不明だが、タイの永住権を持っている人のことだろうか。
資格がありタイへ入国を希望する人は、現在、各国のタイ大使館で登録を受け付けているとのこと。
実際に入国許可が出るかはケースバイケースだと、スポークスマンは繰り返していた。
タイ保健相と日本大使が会談
日本とタイの外相による電話会談に続いて、19日にタイの保健相大臣と在タイ日本国大使との会談が開かれ、トラベルバブルについて話し合いが持たれた。
日本は、感染リスクが低いと見なされている国の一つで、トラベルバブルの対象となっている。
会談後、保健相が記者会見。
観光客はまだ許可されないので慌てる必要はない。最初に到着するのはビジネスマンと専門家だ、と。
日本大使との会談では、日本人の訪問者は滞在期間と居場所を明確に設定しておく必要があることについて話し合った。
タイ国内を自由に移動することは許可されない。
このことはタイ首相も承知しており、誰もビジネスマンに偽装して入国し、タイ国内で休暇を取ることは許されないと。
なお、タイ入国を希望するビジネスマン、ワークパーミット保持者、インターナショナルスクールの生徒と教師など2万人の外国人が登録している。
健康管理システムでは、2万から3万人を処理できるとのこと。
参照:Bangkok Post
参照:The Nation
まとめ
在タイ日本国大使館のサイトでは、まだ会談内容の報告は上がっていないようだ。
週末ということもあり、なんらかの声明があるにしても、月曜日なるかもしれない。
いつからトラベルバブルを開始するとか、受け入れ人数はどうなるのかとか、14日間隔離検疫はどうなるのか、といった具体的な内容はまだ何も決まっていなさそう。
あくまで保健相のコメントであり、なにかと物議を醸す発言の多い保健相だけに、少し引いた目線で見ておくのがいいかとも思う。
ただ、トラベルバブルの最初の対象者に観光客が含まれないのは確か。これは間違いない。
ビジネス目的という名目でなんとかタイに入国できても、自由に移動してレジャーへ行くことは不可能かもしれない。
仕事にかこつけてタイ入国し、あわよくばパタヤへ遊びに行ってやれと画策している人もいるかもしれないが、この様子では、ちょっと難しいようだ。
トラベルバブルが実現しても、実際にどうのような措置が取られるかは、現時点ではまったく不明。
特に観光目的の人は、保健相の言うとおり、慌てる必要はないのだろう。
いや、慌てたい気持ちはもっともだけど、現時点ではどうしようもない。
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