非常事態宣言と夜間外出禁止令がなお継続中のタイ。
パタヤのあるチョンブリ県でも独自の規制が続々と出されている。
4月9日からはパタヤ市のロックダウンが始まった。
昼間は外出禁止令が出されていない。パタヤ市内の移動は自由だ。
とはいえ、自宅待機が基本である。ステイアットホーム。
わたしも普段は近所のコンビニで出かけるくらい。ロックダウンの始まった9日は一歩も部屋から出なかった。
昨日の10日は食料が切れたこともあり、スーパーへ買い出しへ。そのついでといっては何だが、パタヤ市内の様子を少し見て回ってきた。
パタヤ市内の様子
昼間でも人は少ない。
とりわけ車の交通量は激減している。
セカンドロード、センタン前はがらがら。
センタンはスーパーマーケットや薬局などごく一部の店舗だけ営業。
レストランは持ち帰りのみだ。
LKメトロ内はむろん何もない。
レストラン兼バーもクローズしている。
ゲストハウスはかろうじて営業しているようにも見えるが不明。
ソイダイアナのファミリーマート前にあるフライドチキン屋台とケバブ屋台はクローズ。
ここのケバブが好き。他が70バーツに値上げしても60バーツをキープしている。味付けもなかなか好み。クルトンを入れてくれるところも気に入っている。
一時的な閉店のようなので早い復活を願う。
サードロードはここぞとばかりに大規模な道路工事が続いている。
あちこちで工事をしていて、車線が実にわかりづらい状態。
夜間の通行はかなり気を使う。というか夜間は外出しないのがベスト。
日本ラーメン屋のサムライラーメンはシャッターを閉めたまま。
まだオープンして間もないのに、なんとも運が悪い。
関連記事:サードロードの新しい日本ラーメン屋 Samurai Ramen(侍ラーメン)
メニューも増えたようで、また食べたい店だったのだが残念。復活を願う。
なお、この先にあるジャンボ寿司は持ち帰りのみで営業を続けている。がんばってほしい。
ウォーキングストリート
ウォーキングストリートにも入ってみる。
コンビニ以外の店はすべてクローズ。
レストランもやっていない。
シャッターに次ぐシャッター。
シャッターが無理なら、板でふさぐ。
ここまで来ると、ウォーキングストリートではなく、単なるシャッター通り商店街である。
ジョムティエン行きソンテウ乗り場には長蛇の順番待ちソンテウが並ぶ。
パタヤタイ交差点。セカンドロードを北上するソンテウ乗り場も暇そう。
パタヤタイのTUKCOM西側にある洋食屋通りはどこもシャッターが閉まっている。
持ち帰りの営業もしていない。
たしかにフレンチコースのテイクアウトなんて無理だよなあ。
またTUKCOM東側にある日本料理屋の大阪は当面の間クローズとの張り紙がしてあった。
ソイブッカオ南端にある市場はクローズ。
ここは、火曜日と金曜日に大きな市場が開かれることからブッカオ火金市場とか呼ばれているが、金曜日にもかかわらず市場は開かれていない。
この様子では火曜日も駄目だろう。
ただ、ソイブッカオ北側にある常設市場は食べ物屋台だけだが営業はできている。常設市場の周辺にも屋台がずらり。果物屋も営業していて、このあたりだけはすごくにぎわっている。
というか、ビーチロードからサードロードにかけてのエリアでは、ブッカオ常設市場付近だけがにぎわっているような印象。
あとはほぼ壊滅。
両替レート
TTカレンシーのレートが、1万円=2,982バーツ。
なお、あまり有名では小さな私設両替所は営業をとりやめているもよう。
TTカレンシーは今のところ営業時間を短縮しながらも営業を続けているが、支店によっては休業するかもしれない。
TTカレンシーのブッカオ支店からは何やら荷物をたくさん持ち出していた。
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パタヤビーチ
ビーチロードの交通量は激減したまま。
ビーチは広々。ビーチチェアの営業は不可となっている。
砂浜の上に人影はまばら。
波打ち際にちらひらと見かける程度。泳いでいる人はごくわずか。
ただ、遊歩道上はけっこうな人が歩いている。木陰でゴザを敷いてたむろしているタイ人多数。特に何をするわけでもなく、だらだらソムタム食べたりウイスキー飲んだりしている。
エアコンなしの部屋にいても暑い。することがない。行くところもない。だったら木陰でだらだら過ごしているほうがマシという考えなのだろう。
行き場をなくしたのはファランも同様で、特に何をするわけでもなく、だらだらと過ごすファランも多く見かける。
ウォーキングやランニングをするファランもいる。
午後8時以降のビーチ利用は明確に禁じられているが、昼間はまだゆるいようだ。
ジョムティエンビーチはすでに閉鎖されたとのこと。
ビーチ入り口にはロープが張られている。
入ろうと思えば入れるだろうが、警察に見つかると、非常事態宣言令違反となり、処罰されるおそれあり。
パタヤビーチもこれに続く可能性が高そう。
さすがにパタヤビーチの遊歩道上にこれだけ多くの人がたむろしているのはまずいようで、より厳しい規制が入るようだ。
そのうち全面的にビーチと遊歩道の利用が禁止になりそうな雰囲気。遊歩道上のランニングは許されるかもしれないが、このあたりはまだはっきりしていない。
ホテル閉鎖
飲食店の他、ホテルの閉鎖も相次いでいる。
先日の規制として、チョンブリ内のホテルは基本的に閉鎖せよとなっている。
ただし、すでに宿泊客がいる場合は、そのまま営業継続が可能。
すべてのホテルは宿泊客の有無と人数を当局へ報告する義務があった。3日間の調査でパタヤ市内のホテルには外国人ないしタイ人の旅行者が2800人以上宿泊していることが判明した。
とはいえ、多くのホテルは客がゼロ。
来るあてのない客を持つよりはホテルを閉鎖したほうがいいと、閉鎖が相次いでいる。
ホリデイインエキスプレスは閉鎖。
ドゥアナムイン(Duan Nam Ing)は完全にクローズ状態。
部屋の窓やエアコン室外機が取り外されているところを見ると、取り壊しや全面改装をするのかもしれない。
ここは昔よく利用していた思い出深いホテル。
関連記事:ソイブッカオおすすめホテル、ドゥアンナミン(ドゥアンナムイン)は居心地良好のままだった
綺麗にリノベーションしてまた復活してほしい。
他にも閉鎖しているホテルはたくさんある。
アゴダでは、パタヤ市内のホテルの7割近くは予約できなくなっている。それだけのホテルが閉鎖ないし新規予約を断っている状況だ。
かりに事態が終息しても、すぐには元に戻らないと思われる。
マスク着用義務化
4月9日より、パタヤではマスクを着用せずに外出することが禁止された。
タイ人にも外国人にもすべて適用されるルール。
違反すると重い罰則が課されるおそれあり。
ざっと見たところ、ほとんどの人はマスクをしている。
が、やはりまだ一部マスクをつけていない人もいた。
マスクをせずに歩いているファランも少しだけ見かけた。以前はマスクをしないファランのほうが多かったが、今ではかなりの少数派。
さすがに意識が変わってきたようだ。
ちなみに、プーケットでもマスク着用義務化されているが、マスクをせずに外出したフランス人が逮捕されている。
パタヤ封鎖は一時延期
パタヤロックダウンが4月9日から始まったと冒頭に書いた。
確かに始まった。
が、初日は大混乱。
大規模な渋滞が起こり、さらには地元住民からのクレームが殺到。
とりわけダークサイド方面の地元住人は大迷惑。ダークサイドからスクンビット通りを渡ってパタヤ中心部に入るソイはすべて閉鎖。数カ所だけチェックポイントを設けて通過できるようになっているが、ここで混乱が起きた。単にすぐ近所に仕事や買い物に行くだけのローカル住人にとっても迷惑すぎる話。
さらにスクンビット通り沿いのチェックポイントでも大渋滞。パタヤ市内を訪れる用事はなく、単にサタヒップ方面へ抜けたいだけなのにチェックポイントで検査待ちの長い車列ができてしまった。
あまりの混乱ぶりに当日夜には閉鎖を一時解除する事態に至った。
チェックポイントの配置を見直し、4月14日からパタヤ閉鎖を再開するとのこと。
より範囲を狭めて、パタヤ中心部での出入りを禁止する形を取ることになりそうだ。
ドルフィンロータリー、ノースパタヤ(パタヤヌア)とサードロードの交差点、セントラルパタヤ(パタヤカン)とアルノタイの交差点、サウスパタヤ(パタヤタイ)とコーパイの交差点、テパシット、ジョムティエンなどが候補に上がっている。
詳細はまだ決まっていない。おって正式発表があるはずだ。
まとめ
パタヤ市内はますます過疎化が進んでいる。
店は閉店し、市場も開かれず、ホテルも閉鎖。ウォーキングストリートはLKメトロはシャッター商店街状態。いや、街中がシャッター商店街となりつつある。
ビーチの完全閉鎖も近そうだ。
来週からはパタヤ中心部でロックダウンが再開される予定。
ますます人の姿が見えなくなるだろう。
が、感染封じ込めのためには必要な措置であろう。
本当に今が試練の時。
終わりは見えないが、終わると信じて耐えるしかない。
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