ゆで卵が好きだ。
ご飯と食べるもよし、パンと食べるもよし、カレーに入れるもよし、ラーメンに入れるもよし、肉と一緒に食べるもよし、サラダと一緒に食べるもよし、まさに万能食品だ。
当ブログには、カイダーオ(目玉焼き)、カイジアオ(タイオムレツ)が頻繁に登場するが、わたしが一番好きなのはカイトム(ゆで卵)なのである。
タイでは、ゆで卵は日本以上に食べられているかも。
屋台で売りに来ることもあるし、市場でも食堂でも店頭に並んでいる。
種類も多い。
しかも、殻に色付けして、外見で区別できるようにしてある。
なんとも卵好きの国民だ。
今回は、そんなタイのたまごのご紹介。
一部、閲覧注意の写真も載せてありますのでご注意を。
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3色のゆで卵
まずは定番のゆで卵から。
ジョーク屋台に並ぶゆで卵
屋台や食堂の店頭に並んでいるゆで卵は大きく3種類。
カイトム=普通のゆで卵。殻は薄茶色。いわゆる赤玉。
カイケム=塩漬けされたゆで卵。殻は白色。
カイヨーマー=ピータン。殻はピンク色。
カイトム
カイ=卵
トム=ゆでる
そのまんま。
味もそのまんま、ゆで卵です。
解説不要。
カイケム
カノムジーン屋に吊るされているカイケム
カイケムは、かなり塩辛いので要注意。
カイ=卵
ケム=塩辛い
これまた、そのまんまのネーミング。
カイケム単体で食べるのは、かなりきつい。
スープやカレーなどと混ぜて食べよう。
ちなみに、カイケムに使う卵は、アヒルの卵が一般的だそうな。
これは、ブッカオの常設市場にあるぶっかけご飯屋で、正体を知らずに注文したカイケム。
ひたすら辛くて完食できなかった。
カイヨーマー
殻がピンクに着色された独特の卵。
カイヨーマーは、いわゆるピータンのことだ。
アヒルの卵を漬けて発酵させたもの。
タイ語で書くと、こうなるようだ。
ไข่เยี่ยวม้า
カイ=卵
ヨー=尿
マー=馬
ピータンのような黒色のことを、馬の尿の色に見立てて、「シーヨーマー」と呼ぶ。
そこから、ピータンのことを「カイヨーマー」と名づけた。
蛇足ながら、「おしっこ」に相当するタイ語は、「チー」。
英語なら、尿は「urine」、おしっこは「pee」だ。
日常会話では、タイ語で「チー」、英語で「pee」をよく使う。日本語で、「尿」が少し固い表現なのと同じこと。
以上、タイ語に関してはタイ人からの聞き取りを元にしたので、正しいかどうかは自信ありません。英語はたぶん合ってます。
カイヨーマーは、ジョーク(おかゆ)に入れて食べることがある。
ジョーク屋台でカイヨーマーの殻を剥くところ
見た目は真っ黒で少々気持ち悪いが、味は意外とマイルド。
おかゆと一緒に食べると、けっこういける。
あとは、サラダにして食べることもあるかな。
参考写真
photo credit: 凉拌皮蛋 Century Egg Salad - Baolaoliu Restaurant via photopin (license)
タイ以外の国のピータンの中にはえぐいものもあるようだけど、カイヨーマーはいたって普通。
一度、ご賞味あれ。
以上、三色のゆで卵でした。
薄茶色が普通のゆで卵だと覚えておけば、大丈夫。
知らないと、まず白色を選んでしまいますよねえ。
カイカーオ
これは、屋台で売られているもの。
食事用というより、おつまみ用。
カーオはご飯のカーオ。カイカオとも表記するかな。
調べてみると、卵の白身のこともカイカーオと呼ぶようだ。
どうやって区別してるんだろ?
ちなみに、黄身はカイデーン(黄色じゃなくて赤色)。
ゆで卵というより、蒸し卵だ。
独特の蒸し器が目印。
蓋を開けると、大量の卵がてんこ盛り。
が、これは普通のゆで卵ではない。
注文すると、殻を剥いた卵をいくつかに切りわけて袋に入れてくれる。
中身の写真がこちら
黄身がない。
黄身と白身が一緒になったような色だ。
ちょっとだけ香辛料で味がついているような気もする。
うん、待てよ。
殻がついているのに、どうやって殻の中身をいじくるんだ?
ちょっと、カイカーオで検索してみた。
なんとまあ、ひよこが孵化する前の卵を蒸したものらしい。
それで黄身がないのかな。
フィリピン料理で有名なバロットとも違う。
あれは、孵化寸前のアヒルの卵をゆでたもので、そりゃあとんでもないルックスをしている。
バロット参考写真。閲覧注意。
photo credit: Balut via photopin (license)
が、このカイカーオは、鶏の卵のはず。
でも、ひよこの影も形もない。
それ以上の情報は得られなかった。
詳しい調理方法は謎のままだ。
まあ、別にグロい食べ物でもなんでもないし、別にいいか。
気にせず食べればよし。
それほど味はきつくない。わずかに臭みがあるくらい。
やや濃厚な味わいだけど、ゆで卵風味もちゃんと残っている。
辛めのタレをかけて食べる。
うーん、普通に食べられる味で、それなりにおいしいけど、やっぱり普通のゆで卵のほうがいい。
ただ、酒のアテとしてつまむには、ゆで卵よりは断然向いている。
3つで20バーツ。
一人で全部いっぺんに食べると、確実にカロリーオーバーなんで、何人かでシェアしましょう。
カイピン
串刺しにした焼き卵。中身が漏れないのが不思議な食べ物だ。
黄身はない。
ややカイカーオに似ているが、カイピンのほうが食べやすい。
詳しくはこちらを
⇒カイピン-殻付きの串焼き卵
ウズラの卵
これはウズラの卵を目玉焼きにしたもの。縁日でよく見かける。
コンビニでも同じようなウズラの卵焼きが売っている。
写真には撮っていないけれど、天秤棒をかついた卵売りもちょこちょこ見かけるなあ。
ルークチン(つみれ)揚げの屋台には、うずら卵をパリパリの皮で巻いたものが置いてある。
これは、酒のアテとしてかなりおすすめだ。
コンビニのゆで卵と温泉卵
もちろん、コンビニにもゆで卵は売っている。
2個入りで16バーツ。
屋台の3個20バーツよりは、少々高い。
が、衛生面での安全性も、たぶん上。
写真左側が温泉卵。まあ単なる半熟のゆで卵かもしれないけど。
わたしはいつも普通のゆで卵を購入して、食パンやインスタントラーメンと一緒に食べている。
塩気の強い醤油のようなタレが付属。
このタレがうまい。
ゆで卵に絶妙にマッチしている。もう塩では満足できない体になってしまった。
食パンと食べても、まったく問題なし。
以上、タイのゆで卵にまつわるあれこれでした。
お好みに合わせて、お好きな卵をどうぞ。
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