ペナン島といえば、B級グルメ天国
マレー料理、中華料理、インド料理、イスラム料理、タイ料理が混ざりあい、さながら食のメルティングポットと化している。
それらが狭い地域にかたまり、ローカルな屋台や食堂で手軽に食べることができる。
前回2016年訪問時のペナン島グルメレポートがこちら。
⇒【ペナン島はB級グルメ天国】チキンライス(カオマンガイ)、カレーラーメン、エビラーメン、ワンタンメン、ぶっかけ飯などなど一気に紹介。
今回はその第二弾。2017年度版ということで。
すべて、ジョージタウンのチュリア通り周辺の店ばかりです。
1マレーシアリンギ=27円で計算してください。面倒だったら1リンギット=30円でも。
目次
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ラクサ(LAKSA 叻沙 )
チュリア通りのど真ん中、セブンイレブン斜め向かい当たりにはローカル屋台が密集している一角がある。
ちょっとだけ路地を入ったところにラクサ屋台を見つけた。
ラクサが4リンギット。
なかなか豪華な見た目。野菜たっぷり。
麺はまさにうどんみたい。たぶん、米麺ですな。
うどんほどの弾力はなく、ぶちぶち切れる。
ラオスのカオピアック、タイのベトナム風クイジャップも同じような米麺だが、それらとはまた違った食感。
スープはかなり独特で複雑な味。
酸味と辛味がまざりあっている。
トムヤムクンに似ていなくもないが、明らかに別物。
生姜風味も強めで、けっこうクセがある。
うーん、好き嫌いがわかれそうなスープだなあ。
慣れてくると癖になりそうだが、初見ではけっこうきついかも。
どうやら、ペナンのラクサは独特のようだ。それゆえ、ペナンラクサと呼ばれるみたい。
ペナンにはラクサ屋がいたるところにある。
いくつか食べ歩いてみたいなことには評価は下せないな。
なお、隣はフルーツジュース屋。
スイカジュースが2.2リンギット。
合計6.2リンギット。50バーツくらい。
PAK HOK(柏幅茶室)の海南鶏飯
チュリア通りには、大きめのカオマンガイ(海南鶏飯)屋が向かい合わせで2軒ある。
一つは、KEDAI KOPI THEW CHIK COFFEE SHOP。伍秀澤海南鶏飯茶室。
ここは前回取り上げたところ。うまかった。
今回は道路向かいにある、PAK HOKという店へ。
店内は狭め。
壁には、柏幅茶室と書かれている。
チキンライス(海南鶏飯)の並が6リンギット。
ご飯、鶏肉、スープがそれぞれ別皿。
ご飯はタイのカオマンガイのものよりあぶらっけは少なめ。
スープは似たようなものでやや薄味。
何より、鶏肉がうまい。
Steamではなく、Roastだろうか。
それとも蒸した鶏肉にタレをつけて焼いたのか。
この色合が食欲をそそる。
中華醤油ベースでしっかり味付けされていて、ご飯との相性が抜群だ。
鶏肉も柔らかい。
タイのカオマンガイより、より日本人の舌に合う味だろう。
レギュラーサイズでも、タイよりも鶏肉多め。
これで、162円。48バーツくらい。
アイスミルクティーが2リンギット。
タイではコーヒー党だが、マレーシアにくると紅茶党へと仰ぐ旗を変える。
インドやアラブ文化圏では、コーヒーよりも紅茶である。
向かい側の伍秀澤海南鶏飯もほぼ同じようなタレ。
甲乙つけがたいが、個人的には柏幅茶室のほうが好き。
あと、柏幅茶室のほうが店が小さくて利用しやすい。伍秀澤茶室は団体客が入ってきたりと、やや混雑しがちなんで。
営業時間は短め。
昼2時頃には閉まってしまう。
なるべく早めにどうぞ。
ケバブ(SHAWARMA)
マレーシアではケバブのことをSHAWARMAとも呼ぶ。(細かいことを言えば、どうやらSHAWARMAという呼び名がアラブでは一般的のもよう。)
ペナン島でもSHAWARMA屋台を発見。
チキンシャワルマが8リンギット。
回転ドラムから肉を削ぎ落とす。
見るからに生焼けだが、鉄板でさらに焼いていく。これは、パタヤのペルシャケバブ屋でも同様のスタイルだった。ただし、ペルシャケバブはビタパンに挟むスタイル。
関連記事:ブッカオにあるペルシャ料理屋の40バーツケバブサンドを食べてみた。肉もパンもうまし。
ペナンのケバブは、最後に生地で包む。巻くというより、包むだけ。
肉は焼きたての熱々。野菜はキャベツとトマトのみで少なめ。ソースは、マヨネーズとチリ。
肉が多いが、どうにも食べにくい。
ソースも今ひとつ。
パタヤのケバブのほうがおいしい。
でも、この屋台はなんちゃて寿司も一緒に扱っていて、無国籍もいいところ。
チュリア通りには本場っぽい中東料理レストランもある。
ペナンケバブの評価はそれらを食べてからのほうがよさそう。
世界ケバブシリーズはこちら。
タイ・パタヤ⇒パタヤでケバブ。ソイLKメトロとソイダイアナ周辺のケバブ屋台を食べ比べ。
フィリピン・アンヘレス⇒アンヘレスでケバブを食べる。フィリピンではSHAWARMA(シャワルマ)と呼ぶ。
インドカレーとロティジャラ
ペナン島にはインド系住人も多い。
チュリア通りのすぐ近くにインド人街もある。Little India(リトルインディア)。
極彩色の衣装が売られていたり、DVD屋からは爆音でインド音楽が流されている。
当然インド料理屋も多く、手軽な屋台も多数。
SYARIKAT SAYANGという看板の出ている屋台でカレーセットを食べてみた。
どうやら、店名は、Ali Capati Corner(Vanapatan)というようだ。
メニューはいろいろ。まあ、カレーです。
SET Bを選択。
Roti Jala with Curry Chicken。
なかなかの迫力のチキンカレー。
味は至って普通のインドカレーですな。辛さは控えめでおいしい。
バックパッカーをやっていた頃、インドでは毎日カレーを食べていたことを思い出す。
でも、Roti Jalaなるロティは初めて食べた。ロティジャラ。
薄いクレープのような生地を焼いて丸めたもの。
単体ではあまり味がしない。でも、カレーとよく合う。
この組み合わせ、いいなあ。
パタヤにもインド料理レストランがたくさんある。今度、ロティジャラを探してみよう。
アイスティー(チャーイ)は、レギュラーサイズで1.6リンギット。
本場インドで飲むチャーイよりも甘さは控えめかな。
カレーセットとチャーイで合計9.6リンギット。80バーツくらいか。まずまず安い。
フライドチキンもうまそう。4リンギット。
サテ SATAY
タイでは豚のサテーがメインだが、イスラム教徒の多いマレーシアだけあって、チキンとビーフのみ。
チキンサテ10本で8リンギット。
串を並べる。
風を送って、強火に。
さらに強火に。
おばさんの手まで燃えそうだ。
別アングルで。
これだけ強火で焼いたサテがまずいわけがない。
タイのサテと同じ区、ソースは、やはりピーナッツソース。
でも、タイのピーナッツソースよりも薄味。
鶏肉だけあって、肉はタイの豚肉サテよりもやや蛋白な味わいだが、量は多め。
酢漬けした野菜の付け合せはタイと一緒。
好みがわかれるところだが、タイの豚肉サテとピーナッツソースの組み合わせのほうが濃厚で好きかな。
タイのサテシリーズ
⇒ソーポン市場のサテがうまい。10本で30バーツ。
⇒パタヤカンでサテ20本一気食い!
⇒ノンカーイのグルメ。カオピヤックと日本式焼き鳥とサテ。
APOMというお菓子
お菓子屋台もある。
APOMと書いてある。アポムと読むのか、それともアポンか。
1個0.5リンギット。
4つ購入して2リンギット。
薄いクレープ状の記事をぱりぱりに焼いてある。中はカスタードクリームかピーナッツクリームなあ。
香ばしい生地とクリームの甘さがほどよく口の中で溶け合う。
紅茶と一緒に午後3時に食べたい1品だ。
RED GARDEN フードコート
チュリア通りの端あたりに大きなホーカーズ(フードコート)がある。
名前は、RED GARDEN(レッドガーデン)。
営業時間は午後5時半から深夜1時まで。
店内は広い。
中央にはステージ。歌謡ショーが開かれている。
客席を取り囲むようにずらりと店が並ぶ。
マレーシア料理、中華料理、タイ料理、西洋料理、日本料理までいろいろ。
金宝(KIMPO)というローストダック&焼豚店へ。
ワンタンも名物のようなので、BBQ Pork Wantan Mee(Dry)というメニューをオーダー。スモールサイズで4.5リンギット。
料理はテーブルまで運んでくれる。自分のテーブル番号を伝えればオッケー。
なかなか豪華な組み合わせ。
レンゲの中には漬物。
焼豚もおいしいけれど、麺の下に大量に眠っているタレが今ひとつ。Dryとは言えないタレの多さ。麺自体は並だが、いかにも中華系の濃厚なタレがすべてを吸いつくしてしまい完食するのはきつかった。
でも、ワンタンスープはうまい。
とりわけ、ワンタンは日本人好みの皮と具。スープもすっきりして飲みやすい。
普通のワンタン麺にしたほうが良かったかも。
ペナン島グルメマップ
ペナン島グルメレポート第一弾と共通の地図を作っておいた。
関連記事:【ペナン島はB級グルメ天国】チキンライス(カオマンガイ)、カレーラーメン、エビラーメン、ワンタンメン、ぶっかけ飯などなど一気に紹介。
どこも徒歩圏内ですね。
ジョージタウン近辺を逍遥していると、いくらでも屋台や食堂にぶち当たります。
気ままにどうぞ。
その他気になるグルメ
前回も気になっていたが、串かつのようなLOK LOK(楽楽)は結局食べる機会がなかった。
主に欧米人旅行者向けだろうが、ハンバーガー屋台もある。
気になったのは、チキン、ビーフ、ラムなどに並んで、Rabbitというメニューがあること。
ウサギ肉バーガーか。
シングルバーガーで5.8リンギット。やはり、チキンやビーフに比べると高い。
タイ料理も多いペナン島。
これは、クイティアオ。KOAY TEOW SOUP。
こっちは、CHAR KOAY TEOW。チャークイティアオ。
焼きクイティアオかあ。つまりパッタイだろう。
ペナン名物らしい。
このようにペナン島では中国語表記が多くて、日本人としては意味が十全にはわからずとも何となくイメージ喚起させられておもしろい。
別の店では、海南鶏飯のほか、港式焼臘麺なる文字。
港とはどこのことなのか。焼臘麺とはいかなるものか。ついつい食べたくなるではないか。
新月宮茶室という店名もなんだかロマンチックだなあ。
まとめ
マレー料理、インド料理、中華料理、タイ料理、イスラム料理までよりどりみどりのペナン島。
食べても食べてもキリがありません。
ペナン島へお越しの際は、ぜひとも腹ペコ状態でまわりましょう。
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