フィリピン旅行記17
(16「アンヘレスからマニラへ、サザンクロスシャトルバスで移動」からの続き)
アンヘレスからマニラへやって来た。
マニラ滞在はこれが2度目となる。
今回の宿泊先は、サザンクロスホテルマニラ。
サザンクロスシャトルバスに乗って来て、そのままチェックインするだけ。
なんとも手抜きコースだが、マニラにはまったく期待しておらず、ただのトランジット滞在と割り切っている。
デポジットなし。エレベーターあり。
5階のデラックスルーム。
口コミなどで予想はしていたが、やはりしょぼいホテルだった。
まさに寝るだけ。
でも、窓がついているし、部屋もそこそこ広いんで良しとする。
どうせ、明日の朝6時のフライトに乗らねばならない。
本当に寝るだけだ。
目次
LAカフェふたたび
とはいえ、少しはマニラの夜遊び状況も見ておきたい。
エルミタから動くのは面倒だし、まずは歩いてLAカフェへ。
サザンクロスホテルからは徒歩5,6分。
LAカフェ周辺を歩いていると、日本語の看板を見つけた。
ここが新キムラKTVです、だそうな。まだ開店していないし、詳細不明。
午後5時過ぎ、LAカフェ入店。ここは24時間営業。
ここは、マニラ版のテーメーカフェみたいなところ。
出会いを求める男女が24時間体制で出入りしております。
週末ということもあり、店内はにぎわっていた。
ファラン、アラブ、中韓が多い印象。日本人も少々。
そこそこ若くてかわいいウェイトレスに案内してもらい、壁際のテーブルに陣取る。
まずはビールから。サンミゲルアップルが100ペソ。これはハッピアワー(午前8時から午後8時)の価格のようだ。通常時は130ペソ。
さっそく、LAカフェ嬢がコンビでやって来た。嬢とは名ばかりのおばさんコンビで、片方は日本語が話せて、もうひとりはダメ。
ま、話し相手としてはおもしろい。
長時間バスに乗っていたため、きっちりした昼飯を食べていない。
ついでに何か腹に入れておこう。
モンゴリアンビーフバーベキューヌードルwithライスなるメニューをオーダー。210ペソ。
オーダーするには、最初にドリンクオーダーを告げたウェイトレスでないとダメらしい。面倒くさいな、このシステム。
濃厚な甘辛いタレまみれの焼きそばみたいなやつですな。牛肉もそこそこ入っている。パッタイと似ていなくもないが、まったく別物。熱々でおいしいが、冷めるとダメダメな予感。
焼きそばとご飯という炭水化物コンビは、大阪の焼きそば定食みたいだね。
満腹です。
食べ終わったところでおばさんコンビから日本語で「さんぴー」とのお誘い。
いやいや、一人でも無理なのに、おばさん二人なんて無理ゲーの極地でしょうに。
言い値は一人2000ペソ。合計4000ペソ。8800円。
なんでも、LAカフェのショートは協定価格2000だそうな。ほんまかいな。
このレベルに2000はないでしょ。
ちょっとおばさんから距離を置いて、一人で店内を巡回してみた。
うーん。あんまりカワイイ子がいないなあ。
いたとしてもすでに客の横についている。
厳しい。
おばさんに話を聞いたところ、この前の週はちょうど日本の連休にあたっていて、日本人の客が多く、若くてカワイイ嬢も揃っていたとか。
これまたほんまかいな。
おっと、風体の上がらぬ日本人のおじさんが一人で入ってきた。
おばさんがちょっと鼻白む。
「あのひと、ベテラン。いつも来る」
日本語でぼやいていた。
たぶん、物色するだけで遊ばない人なんでしょう。
まあ、このレベルでは選べないのも無理はないですが。
かくいうわたしもビールを飲み干したところで、チェックビン。
また同じウェイトレスを呼ぶ必要があった。面倒くさい。
でも、鉢巻をしたこのウェイトレスが一番かわいいと思う。
ペイバーできないのかなあ。
マニラ・エルミタの治安と置屋
LAカフェを出ると、すでに日が暮れ始めている。薄暗い。
一人歩きでも問題なさそうだが、わたしの治安察知センサーが微妙に反応している。
前回のマニラ滞在時よりも、どうにも薄気味悪い雰囲気がする。背筋から脳天にかけて、わずかに電気が走る。
理屈ではなく体で感じるものだ。海外ではこの感覚が大事。
治安のいいパタヤでのほほんと寝ぼけているとついついサビつきがちだが、マニラではアンテナを磨いておかないと痛い目に会いかねない。
とはいえ、特に具体的に危険なことはなく、普通にホテル近くへ戻って来られた。
ついでに、連れ出し置屋の様子を少々調査。
前回の様子
⇒はじめてのマニラ夜遊び。エルミタの連れ出し置屋バーとマカティの民家置屋。
SAILOR KTV
前回、実際に連れ出した置屋バー。
健在。
TUDOR COURT
健在。
NOONAMAH BAR
タイムトラベラーズホテルの1階。
おそらく置屋バーとして健在。
FLORAS BAR(Lovebirds Bar)
店名が2つ書いてある。
サザンクロスホテルの前にあった。
これは前回見かけなかった。ほぼ間違いなく連れ出し置屋バーでしょう。
KRISTINA CO. おんな
おんなと書かれた看板は、どうやらただのマッサージ屋のもよう。
店頭にマッサージ嬢らしき顔写真がいつくも掲示してあったが、おばさんばかりだったような。どこまでサービスがあるかは不明。
このような暗い道を歩いていると、暗がりからポン引きが寄ってきた。
「オンナオンナ レディレディ」と日本語英語混じりで話してくる。
店名を聞くと、すでに知っているところばかり。
ちょっと疲れてきたので、相手にせずに退散。
セブンイレブンに行くと告げると、セブン前でずっと待っていた。面倒くさいなあ。
そのまま振り切って、サザンクロスホテルへ戻る。
ちなみに、サザンクロスホテルのすぐ真横がセブンイレブン。とても便利。
でも、セブンイレブン脇にはストリートチルドレンが常駐しているので要注意。ドアを開け閉めしてチップをねだってくる。
マニラの夜景
一度部屋に戻って一休みしていると、急激に体調が悪くなってきた。
腹が痛いし、吐き気もする。
さっきのモンゴリアンを急に食べすぎたのが原因か。それとも傷んでいたのか。
エアコンをつけ、横になり、仮眠。
目が覚めると、午後10時。
腹痛と吐き気は収まったが、今度は頭痛がする。
これは、旧式かつフィルター掃除をしていないエアコンの汚れた送風のせいかもしれない。
頭痛薬を飲んで一呼吸。
窓からマニラの夜景を見やる。
こう見ると、やはり大都会に思える。
が、ストリートチルドレンはまだまだ多いし、スラムのようなボロ家もエルミタ地区には残っている。
窓から見下ろすと、置屋バー。
もう一度置屋捜索しようかと思っていたが、明日は午前3時起床予定。
ショート1500ってところだろうけど、もう面倒だ。
あきらめて寝よう。
というか、やはりマニラは性に合わない。
肌感覚として、この街には長居したくないと感じる。
いろいろ捜索すれば、夜遊びも楽しいところがあるのだろうけど、こればっかりは街と自分との相性の問題。
もうマニラはいいや。
扇風機をつけて、そのまま寝る。
エルミタからマニラ空港へのタクシー
で、深夜3時にホテルをチェックアウト。
ホテル前に待機していた白タクの言い値はマニラ空港まで500ペソ。
レセプションで聞くと、ホテルで手配可能だが、やはり500ペソ。かりにメータータクシーなら300ペソくらいとのこと。
あいだをとって400ペソで白タクに行ってもらうことに。
ホテルのガードマンもよく知っているドライバーのようだから、ちょっとは安心だろう。
というか、これ以上の交渉は面倒。
とにかくマニラを脱出したかったのだ。
深夜のマニラマラソン大会のせいで交通規制にかかり遠回りしたが、25分ほどでマニラ空港第3ターミナルへ到着。問題なし。
さあ、次はバンコクへ、そして一気にパタヤへ移動しよう。
マニラ脱出だ。
ザ サザン クロス ホテル (The Southern Cross Hotel)
宿泊したのはデラックスルーム。
下位グレードにはスタンダードルームがあるが、窓のある部屋が良かったのでデラックスルームを選択した。
部屋はけっこう広い。
が、かなり傷んでいる。
建物自体も古いだろうけど、メンテナンスがかなりいい加減。
床が薄汚れていて、素足では歩きたくないレベル。
クローゼットの中にセーフティボックスがあるけれど、電池ケースが壊れていて使えない状態。
火災報知器も壊れている。
冷蔵庫は何とか電源が入る。中はからっぽ。水のペットボトルもミニバーも何もなし。実にシンプル。
液晶テレビはきちんと映る。日本語放送はないみたい。
壁埋込み式のクーラーはきちんと作動する。部屋も冷える。
が、クリーニングをまったくしていないようで、出てくる風が埃っぽい。実際、このエアコンにやられた。
窓あり。
窓の下は、そこそこ車の往来がある。クラクションの音がよく聞こえる。
夜は交通量が減るとはいえ、少々うるさい。5階の部屋はなんとか眠れる。
が、下のグレードだと窓なしの部屋で、おそらくは通りとは反対側の部屋になり、それほどうるさくなさそう。
浴室は、寝室に比べると、わりとマシ。
シャワーのお湯もきっちり出る。
アメニティは石鹸くらいなもの。
Wi-Fi無料
キーカードにパスワードが書いてある。
つながりは上々。
速度もいい。YouTubeが中断なく視聴できた。
未確認ですが、ジョイナーフィーは間違いなく無料でしょう。
1階はバーになっている。さすがに5階までは何の音も届かない。
ホテルの隣にセブンイレブン。ここはあいててよかったの24時間営業。
セブンイレブンの向こう側には、ジョリビーもある。
営業時間は平日と土曜日が夜10時まで。日曜日が夜8時。
他にも食事どころはあるが、深夜となると、治安問題も含めてあまり遠出しないほうがいいかも。
昼間の治安はまず大丈夫。女子学生も一人で歩いています。夜は、薄気味悪いです。
アンヘレス行きバス
サザンクロスホテルが運行するサザンクロスシャトルバスの出発が午後3時半。1日1本。
アンヘレスまではおおむね3時間ほどはかかるはず。
すぐ近くにあるスワグマンホテルから出発するフライザバスのほうが本数が多いため、アンヘレスへ移動するなら、フライザバスのほうが便利。
午前11時半、午後3時半、午後8時半。
11時半の便に乗れば、午前中に出発して正午頃にはアンヘレスのホテルに到着できるはずだ。
関連記事:スワグマンホテルのフライザバス(FLY THE BUS)でアンヘレスからマニラ市内へ移動
また、プエルトガレラ行きのシーカットバスが発着するシティステートホテルも近い。
関連記事:マニラからプエルトガレラへの行き方。シーカット(Si-kat)利用での往復。
アンヘレスやプエルトガレラへの中継地としてホテルを利用するのがベター。
サザンクロスホテル地図
宿泊料金と予約先
10月時点で、デラックスルームが税込み2,661円だった。
スタンダードはこれよりも500円ほど安いが、満室のことが多い。
エルミタ地区で2000円台の価格帯できっちりした個室のホテルに泊まるのは難しく、ぼろホテルとはいえ、人気があるようだ。
なお、ホテルのレセプションに掲示してあった料金表
スタンダードルームが1200ペソから。
デラックスルームが1600ペソ。
パタヤ基準で考えると、マニラ・エルミタのホテルは高いです。
まとめ
ホテル単体としては、まったくおすすめできない。
寝るだけです。いや、ほんと寝るだけと割り切れば、こんなもんでしょう。
マニラのエルミタで窓付きのそれなりに広い部屋が2,661円なら御の字ってもの。
夜遅くにマニラ空港に到着して翌朝アンヘレスへ向かいたい、もしくは今回のわたしのように早朝のマニラ空港発フライトへ乗りたい。
こんなケースで完全に寝るだけと割り切ったトランジット利用なら、ぎりぎり許容範囲のホテルです。