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2017年夏~パタヤ沈没日記

ファランに囲われ、イサーンへ帰るバービア嬢

投稿日:

パタヤ沈没日記4

数年前から仲良くしているバービア嬢がいる。
嬢といっても、年齢はすでに30代後半。現在は38歳くらいか。
息子が一人いるが、今年徴兵検査を受けていたから、すでに成人しているだろう。
出身はもちろんイサーン。
色黒、べちゃ鼻。でも、胸はわりと大きく、色気もある。
典型的なイサーン出身の熟女バービア嬢である。

でも、この手のイサーン熟女バービア嬢はファランから人気がある。
毎日とはいかないが、週に数回はペイバーされている。さらに、上客も数人かかえており、上客がパタヤへ来たときは1週間や10日ほどまとめてペイバーされる。

わたしから見れば、ルックス年齢とも、まったくのペイバー対象外。
ちょっとありえない。
向こうもそれは充分にわかっている。
これまで日本人や韓国人にペイバーされたことはないそうだ。

が、一緒に話をしていると楽しいし、ビリヤードの腕がちょうど互角くらいで勝負をするには格好の相手。
よって、バービアで一緒に飲むことが多い。
レディドリンクは奢らない。たまに、ビリヤード勝負に負けた時などに、タマダーで奢るだけ。タマダーとは普通という意味で、ドリンク代は客と同じ価格になる。

関連記事:レディードリンクとタマダードリンク

ペイバー候補ではなく、単に楽しく飲みたい時はいつもタマダードリンクを進呈している。

また、ファラン客からカネをゲットした時なんかは、逆に奢ってくれることもある。
客とバービア嬢の関係というよりも、普通に友達感覚で付き合っている。
パタヤ長期滞在だと、こういった友達バービア嬢を作っておくと、何かと楽しいし落ち着く。

ファランからの送金

さて、何人ものファラン客を転がしてきた彼女だが、ようやく一人のファラン客とステディな関係になったようだ。

本人いわく、もう年齢も年齢だし、いろんな男を相手にするのは飽きた。
今の彼はいい人だし、そろそろ身を固めようかと言う。
先方のファランも本気のようで、本国に帰ってからも送金してくれるそうだ。

興味本位ながら、送金額を聞いてみた。

パタヤのバービアで働きつづけるなら、1ヶ月1万バーツ

バービアで働いてもいいけれどペイバー不可との条件をファランから出されているそうだ。よくある話。
わたしの見るところ、たしかにペイバーを受けている様子はない。きちんと操は守っているようだ。
それでもファランの送金主は心配が尽きないようで、夜遅くなるとビデオ通話がかかってくる。
今、日本人の友達と飲んでいるだけと、わたしをカメラで映してファランに見せている。

なお、バービアの仕事をやめて、イサーンの田舎へ帰るならば、送金額は1ヶ月2万バーツとなるそうだ。
子供がある程度大きくなったバービア嬢への送金額としては、おおむね相場か少し安いくらい。
まだ若いバービア嬢を囲うなら、2万5千から3万バーツは必要だろう。これは仕事を辞めさせて田舎へ帰す場合。
一緒にパタヤで過ごすなら、お手当は1ヶ月2万バーツもいらないかも。そのぶん、食事代、買い物代などが余計にかかるけれど。

また、20代前半のゴーゴー嬢を囲うなら、もっと高くなる。
囲われて田舎へ帰ったことのある経験のある複数の元ゴーゴー嬢に話を聞いたところ、おおむね4万から5万バーツといったところ。安くて3万バーツくらい。本当かどうかは別にして10万バーツもらうというゴーゴー嬢もいる。

はたして、送金されたからといって、本当にイサーンの田舎へ引っ込んだままとなり、他に男を作ったりしないかどうかは甚だ怪しい。
送金話がごろごろしているのと同様、田舎へ帰ったふりをして、実はパタヤで働き続けたり、他のタイ男に貢いでいるなんて話はありふれている。

田舎へ帰るバービア嬢

しばらくはバービアで働きながら、月1万バーツの送金を受けてきた友人バービア嬢。
ファランが心配したのか、本人がもうバービアで働くことに飽きてきたのか、ついにイサーンの実家へ帰ることになった。
これで送金額は2万バーツへアップする。

でも、本当にもう働かないのか?
他に男は作らないのか?

そんな疑問を、それとなく彼女に向けてみた。
友達だからこそ聞ける疑問である。

答えは、「もう飽きた」というもの。
タイ語の「ブア」を連発していた。
バービアで毎日酒を呑むのも飽きた。でも、田舎の生活もうんざりする。実家から近所のバーへ出かけるには何十分も移動しなくちゃいけない。
息子は大きくなったから手もかからない。特に田舎ですることもない。仕事もない。

それでも、今はファランの彼氏を大事にしたいと。
だから、彼が次にタイに来るまでは、田舎の実家でのんびり過ごすことに決めたそうだ。
彼女の発する「ブア」には心底気持ちがこもっているように聞こえた。

そうか、寂しくなるな。

彼女がイサーンへ帰る前日の夜、しっぽり飲んだ。
餞別がわりにビールを奢った。

イサーンでも元気でね。
ファランと末永く続くといいね。

ちょっとしんみりした夜だった。

翌日からは、もちろん、バービアに彼女の姿はなかった。

再会

が、1週間後。

バービアを訪れてみると、イサーンに帰ったはずの彼女の姿を発見した。
一瞬、我が目を疑った。
が、紛うこと無き彼女である。

目があった。
彼女は、罰の悪そうな表情を浮かべて、あわてて柱に隠れようとする。

てめえ、イサーンへ帰ったんじゃなかったのかよ。
追いかけて腕を掴んで、詰問。

実家でトラブルがあった。タイ語で「ミーパンハー」とか言っている。
そのパンハーのせいで、家にいられなくなったとか。
で、「マイミーバーン(家がないの~)」と乾いた笑いを浮かべている。

なに、家なき子をきどっているんだ。てめえ、もう四十路前だろうが。

この前、別れ際に奢ってやったビールを返せ~
ちょっとしんみりした感情を返せ~

 

これにて、また友達バービア嬢としての関係があっさりと復活&継続。
まったく、いいおばさんでも、タイの夜の女性の行動と心理はさっぱり理解不能だよ。

詳しいトラブルは知らないけれど、ファランはどう思っていることやら。

でも、結局は、心配になりすぎたファランは、彼女にバービアを買ってあげることにしたらしい。
オーナーママさんとして働くなら田舎へ帰る必要もないだろうし、忙しいから浮気もしづらいだろうし、金銭的に自立していけるはずだと踏んだに違いない。
バービア開店のための資金は全額出してあげて、あとは売上金で彼女が生活できるのならば、これ以上の送金は必要ない。

これまたパタヤではよくある話。というか、パタヤのバービアの大半はこのパターンかもね。
ファランはバービアを買うのが好きだからなあ。

さて、うまくいきますかな。
しばらくは友達として、陰から応援していこう。

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