前回ルアンパバーン(ルアンプラバーン、ルアンプラバン、ルアンパバン)で夜遊びしたのは2012年のこと。
当時は、有名なラオっ娘広場が健在であった。
まあ、あそこは劣悪な環境で、無理して再訪したいとは思えないレベルだったけれど、現在の様子は気になるところ。噂ではすでに壊滅したという。
あれから5年。ルアンパバーンの夜遊びを再調査してみた。
目次
ルアンパバーンの夜遊び調査
調査は二日間。
それぞれ別のトゥクトゥクドライバーに頼んで案内してもらった。
どうも、ドライバーによって得手不得手があるようで、よく知っているドライバーはとことんよく知っている。
ドライバー選定が勝負の分かれ目だ。いくつ店を知っているのか、あらかじめ聞いたほうがよさそう。
最初のドライバーは数軒しか知らなかった。というか、面倒になってあまり案内してくれなかっただけかも。
次のドライバーは、やたらと詳しい上に親切。ひたすら案内してくれた。
どちらも、ナイトマーケット出口付近でたむろしているトゥクトゥクだ。
ゲスウトハウス通りからは徒歩1,2分くらい。近い。
トゥクトゥクをチャーターする場合は、きっちり事前に料金交渉しておくこと。
最初はとにかくふっかけてくる。
1番目のトゥクトゥクの言い値が、往復で10万キープ、400バーツだった。交渉のすえ、200バーツまで下がった。
次のトゥクトゥクもやはり言い値は往復10万キープ。これも同じく往復で5万キープ、つまり200バーツまで下った。
きっちり往復の価格であることを言い含めておくこと。タイ語なら「パイガップ」、英語なら「ゴー アンド バック」とでも言えばいいだろう。
ものすごく粘り強く交渉すれば、150バーツでもいけそうだが、あまり無茶な値引き交渉すると、あまり店をまわってくれなくなるかも。往復で5万キープ、200バーツが妥当なラインか。
では、調査報告レポートです。
地図は最後に載せておきます。
民家偽装置屋(地図A)
旧ラオっ娘広場と同じで、見た目は普通の民家だが、実は置屋というパターン。
細い未舗装の路地を入っていくんで、最初は案内がないとまず発見できない。
路地の途中にまず1軒。
わりとしっかりした造り。
待合室の様子。ビール類も売っている。
しばらく待っていると、ママさんに連れられて女性二人がやって来た。
たぶん20代前半くらい。ラオス的にはそれほど若くない上に、ルックスも並。
料金が違っていて、40万キープと50万キープ。これはドライバーの言い値。
ママさんと直接交渉すると、どちらも30万に下った。バーツ払いだと、1200バーツ。
おそらく、一人で訪れるともう少し下がるだろうが、それでもせいぜい25万キープ、1000バーツってところだろうか。
あまり価値はない。
調査2日目に別のドライバーにもここに連れてこられた。
広場の奥にも掘っ立て小屋みたいな民家が数軒あって、こちらも置屋だった。
中に入ると、こんな感じ。
細いドアがあって、奥へ進むと、女性の部屋が並んでいる。
室内の様子
意外と綺麗。ラオっ娘広場よりかなりマシ。
各部屋を勝手にのぞいていって、品定め可能。
ほとんどの女性たちは、ただ寝ているか、スマフォをいじっているか、飯を食べているかのいずれか。
2軒見回ったが、これといって特筆すべき女性は見当たらなかった。
ブロック塀の積み上げ方を見ると、急ごしらえで建てたような雰囲気だ。ラオっ娘広場が摘発されてから、こっちに移ったのかとも思われる。もう少し店舗が増えると、新ラオっ娘広場となりうるかも。
ラオっ娘広場(地図B)
続いて、トゥクトゥクに連れられた来たのがここ。
だだっ広い空き地のような場所の端に民家が固まっている。
あれ、ここってラオっ娘広場では?
以前は広場に入って正面奥や左手に置屋があったはずだが、今回は入って右手側へ案内された。
まあ、入口が違うだけかもしれない。なにせ暗いんでよくわからない。
本当に普通の民家然とした佇まい。3軒ほどが並んでいる。
中に入ると、居間みたいになっていて、その奥がに小さな部屋がいくつか。
ここでもやはり勝手に入っていって、女性たちを物色する。
もしくは、やり手ババアが部屋から女性たちを呼び出してくる。
まともに営業していたのは2軒かな。
やはりショート30万キープ、1200バーツが言い値。
ヤリ部屋は女性の住居をそのまま利用する。
レベルは往時のラオっ娘広場より劣る印象。
でも完全に壊滅したわけではないのが確認できた。
ドライバーにいろいろ聞いたが、タイ語とラオス語のため完全に理解はできなかった。どうやら摘発を受けて一度は壊滅したが、徐々に復活した模様。いつまたポリスが来るかわからないとも言っていた。
デリバリー(地図C)
これはドライバー次第だろう。
最初のトゥクトゥクドライバーがどこかで電話して、ラオっ娘広場近くの大通り上で待っていると、バイクに乗った二人組がやってきた。
運転しているのがやり手ババアで、後ろに座っている女性を斡旋してくるというスタイル。
単なるおばさんで、どっちがやり手ババアがわからないレベル。瞬殺で拒否。値段も聞いていないが、たぶん30万キープ。
まあ、運次第でしょう。
民家偽装置屋(地図D)
細い山道みたいなところを抜けて、さらに細い路地を入っていくと、数軒の民家偽装置屋があった。
こんなところ、自力では発見不可能。
民家の中にタコ部屋がいくつかあって、その中に住んでいる女性から選ぶ。
内容はラオっ娘広場と似たようなもの。選べません。
すぐ近くに雑貨屋があって、ここも置屋。店先のテーブルに3人ほど座っていた。
ハンノイ(地図E)
レストラン兼飲み屋兼置屋。
看板にはHappy Beer Restaurantと書いてある。
たぶんハンノイと呼ばれるものだ。
地元のラオス人のおっさんが女をテーブルにつけて飲んでいた。
客席奥の一段下ったところが女性たちの待機場所と住居スペース。ショートで遊ぶなら、たぶん彼女たちが寝起きしている部屋を利用するのだろう。
テーブルに8人くらいが座っていて堂々と顔見せ可能。
わりとレベル高い。年齢層は若い印象。
明らかに、これまで見てきた民家偽装置屋よりもレベルは上だ。
しかも置屋の無愛想な対応とは違って、質問したら笑顔で受け答えしてくれる。
きちんとママさんがいて、説明してくれる。全員ラオス人だとか。
ショート30万キープとのこと。
たぶん、ドライバーへのマージンが含まれているはずで、直接来れば25万くらいにはなりそう。
普通に飲み食いするだけでも可能。
実際に遊んだわけではないけれど、ここは来る価値があると思う。
ちょっと中心部から遠いのが難点。おそらく、大通りには他にも似たようなハンノイっぽいレストラン兼飲み屋があると予想。
アパート置屋(地図F)
普通のアパートも置屋として利用されている。
見るからに普通のローカルアパート。
部屋をノックするとドアを開けてくれて、中には女性が待機していた。ここで暮らしているようだ。
同じフロアでいくつかの部屋が営業。
ドライバーの案内がなければ、どの部屋が置屋なのか判別は不可能だ。
民家偽装置屋よりも女性のレベルは上。ドライバーいわく、ショート40万キープとか。さすがに1600バーツの価値はないと思う。
ベトナム人置屋(地図G)
最後に連れて行ってもらったのがベトナム人置屋。
13号線という幹線道路から少し入っていった先にある。たしか、13号線沿いにも看板が出ていたはず。
おそらくこの角を曲がった路地の先
ぼけているが店の様子
店舗前の看板
店名は、CHUC ANH QUAN。表向きはカフェとカラオケとマッサージの店。
ショート1時間で30万キープ。1200バーツ。
色白のベトナム人が10人前後ソファーや店頭に座って待機している。
あまりタイ語もラオス語も通じないが、ベテランは一部通じるし、ママさんが通訳もしてくれる。
年齢は誰に聞いても18歳と答えていた。中には20代も混じっている印象だが、総じて年齢層は低め。いや決して低すぎることはないので過剰の期待は厳禁。顔もスタイルも民家偽装置屋の芋っぽいラオス娘より上等(あくまで個人の見解ね)。
しかも、ママさんを含め、みんなフレンドリーで、居心地がいい。
ついついドライバーにもLAO BEERをおごって、軽い宴会をしてしまった。ビールは1缶1万キープ(40バーツ)。
途中で、数人のベトナム女性が店を出ていった。どうやら、近くのレストランあたりに出張顔見せにいくようだ。
13号線沿いには、中国人向けと思しきレストランや飲み屋やホテルがたくさん並んでいる。
金持ち中国人はこういうエリアに滞在して、飲み食いと女遊びをしているのだと思われる。
今回の調査はここまで。
ドライバーいわく、ショート50万キープの連れ出し置屋もあるそうだ。2000バーツは高いよなあ。
でも、中国人たちは、カネに糸目をつけずロングで連れ出していくという。ロングなら100万キープくらい。つまり4000バーツ。
ドライバーの話なんで確証はないが、ラオスへ遊びに来ている金持ち中国人ならさもありなん。
中国男は女となると平気でカネを出すとドライバーは語っていた。
ラオスは中国経済圏に飲み込まれつつあると実感しつつ、ルアンパバーン夜遊び調査を終えたいと思う。
ルアンパバーン夜遊び地図
ざっと地図を作っておいた。
GPS機能付きのスマフォで位置情報をつかんでおいたけれど、どこまで位置が正確かは不明。
また、ドライバーいわく、摘発を警戒して置屋の場所は変更になることが多いとのこと。
これは2017年5月下旬の調査なんで、6月以降もこの通りの場所で営業を続けているかはわからない。
結局は、現地事情に通じているドライバーに案内させるしかなさそう。かりにこの地図通りの場所で営業していても、細い路地を入った先の完全な民家やアパートだったりするんで、到達はまず不可能。夜はなおさらだ。
トゥクトゥクの案内で場所を把握してからは、レンタルバイクやレンタルサイクルなどで自力移動。こうすれば高いトゥクトゥクのチャーター代を回避できる。また、ドライバーのへのマージンも回避して、ママさんと直接交渉すれば、もう少し安くなるはず。
ハンノイとベトナム置屋は単独訪問可能だ。わりと堂々と営業しているし、ほぼ幹線道路沿いにあって、わかりやすい。
しかも、この二つのレベルが一番高かった。
ルアンパバーンのホテル情報
ルアンパバーン滞在中に宿泊したホテルは3つ。
いずれもダブルベッドの部屋に泊まった。
部屋にはエアコンと扇風機が付いている。
もちろんすべて室内で無料Wi-Fiが使える。
ホシエン ゲストハウス 1 (Hoxieng Guesthouse 1)
ナイトマーケット近くのゲストハウス密集エリアにある。
寝室は狭めながら、特に問題なし。エアコン、扇風機付き。
小さいながら液晶テレビも置いてある。冷蔵庫はない。
浴室は無駄に広い。
シャワーの湯温と水圧はばっちり。
ただし、浴室付近にはアリがよく出現していた。
モジョ ゲストハウス (Mojo Guesthouse)
プーシーの丘の裏手にあるゲストハウス。ここはドミトリーも備えている。
このあたりは欧米人向けのバーが多いが、それ以外はとても静かなエリア。
ゲストハウス向かい側にはスポーツバーがあって、F1やプレミリーグなどを放映している。
ダブルルームで予約したが、トリプルルームに案内された模様。
ダブルベッドとシングルベッドが置いてあった。
部屋は広いが、木造の建物はかなり古い。誰かが歩くたびに、床がぎしぎし音を立てている。
浴室はリノベーション済みのようで、ちょっとペンキの匂いが残っている。
シャワーを浴びるだけなら、まったく気にならない。
ナイトマーケットまでは徒歩10分くらいと立地条件が少し悪くなるが、価格は安い。1泊1300円弱。
ドミトリーなら110バーツ、400円以下だ。
夜はトゥクトゥクがあまり止まっておらず、夜遊びには少々不便かも。安くあげたい人はここ。
ヴィラ ピライラック (Villa Philaylack)
ホシエンゲストハウスと同じく、ナイトマーケット近くのゲストハウス密集エリアの中にある。
近所にレストランも両替所もカフェも何でも揃っている。
ナイトマーケットまでは徒歩5分弱。トゥクトゥクはすぐにつかまえられる。
部屋は決して広くないが、かなり清潔に保たれている。
必要なものはすべて揃っている。エアコン、扇風機、テレビ、冷蔵庫、化粧台、イス、クローゼットなどなど。冷蔵庫があるのは、宿泊した3つのホテルのうち、このヴィラピライラックだけだった。
窓が2箇所あり採光もばっちり。
特に景観はのぞめないが、圧迫感はまったくない。
浴室も3つのうちで一番清潔。
虫はまったく見かけなかった。
シャワーの湯温と水圧も問題なし。
3つのホテルのうちでは、ここが一番おすすめ。
レンタルバイクの貸し出しもバスの手配もやっている。ここに泊まっておけば間違いないと思う。
連れ込みは?
さて、夜遊び派として気になるのが、女性の連れ込みである。
はたして、置屋から連れ出した女性をホテルに連れ込めるかどうかは、実に微妙。
わたしも実際に連れ込んだことはない。
トゥクトゥクの話では、中国人はロングで持ち帰っているそうなので、ホテル連れ込みが不可能というわけでもない。
なんとなくの印象では、普通のホテルやゲストハウスでも、しれっとした顔で連れ込み可能だと思われる。
特にドミトリーを併設していないようなホテルの部屋を二人分で部屋を予約しておけば、問題なさそうな気がする。
夜遅くなれば、レセプションはほぼ無人に近い状態で、暇そうな兄ちゃんが半分居眠りをしているだけ。簡単にスルーできそうだ。
上掲3つのホテルでは、ヴィラピライラックは、奥にも宿泊棟があって、こっちの部屋ならレセプションを通らずに室内まで行ける。まずバレる心配がない。
ただし、室内の注意書きには、「宿泊者以外は、ホテル又はゲストハウスの部屋への立ち入りを禁じます。」という日本語でのルアンパバーン県立観光局の規定が張り出してある。
おそらく、ルアンパバーンのホテルやゲストハウスにすべて共通する規定だろう。
ラオスでは本来連れ込みが制限されている。
自己責任でどうぞ。
ルアンパバーンへの移動方法や両替情報はこちらから。
関連記事:バンコクからルアンパバーンへ。エアアジアFD1030便搭乗記。
関連記事:ラオス・ルアンパバーン空港でのSIMカード購入、両替、市内への移動方法
バンコクから一気にルアンパバーンまで飛行機で移動するのが便利。
両替は空港で済ませるといい。
まとめと感想
ほぼトゥクトゥク頼みなのが、ルアンパバーンの夜遊び。
しかもレベルはそれほど高くないし、値段も決して安くはない。
町全体が世界遺産に指定されており、あまり大っぴらに営業できないのだろう。
ただ、ハンノイらしき飲み屋兼置屋とベトナム人マッサージ置屋は堂々と営業しており、レベルもそこそこ。
あとの民家偽装置屋のレベルは、正直首を傾げたくなるレベル。このあたりは、個人の趣味や嗜好の問題なので、現地で確認のほどを。
がっつり夜遊び目的で行くと肩透かしを喰らうこと必至。朝は托鉢見学、昼間は世界遺産の街並みを楽しんだり、ローカルグルメを食べたりして、夜になってから軽く遊んでみる程度の心づもりで行けば、そこそこ楽しめるかなと。
(地図の無断転載ならびに記事文章のコピーや無断転載は厳禁です。カネと時間をかけて現地調査して、場所もGPSで確認して、手間暇かけて文章も地図も作っています。写真、文章、地図のコピペは著作権侵害の犯罪行為です。)