パタヤカン(セントラルパタヤロード)沿いに、日本カラオケ屋が3軒密集するようになった。
以前からあったのがERIKO(エリコ)、その次にSAKURA(サクラ)ができた。たぶん、2,3ヶ月前のこと。それから、つい最近Cupid(キューピッド)が新規オープン。
エリコとキューピッドはほぼ隣り合わせ。少しだけ離れてサクラ。
ほぼ3軒が並んでいるといっていい。
この狭い範囲になぜか大集結。
たまたま近くに食事に行った帰り、ちょっと立寄って調査してきた。
バンコクのタニヤならともかく、パタヤの日本人カラオケなんて興味ないパタヤ好きの人が大半かもしれませんが、意外とおもしろかった。
パタヤカン日本カラオケ通り
勝手に日本カラオケ通りと命名しておく。
セカンドロードとパタヤカンの交差点をサードロード方面へ進んだところ。ソイブッカオとパタヤカンの交差点近く、道路の北側に並んでいる。
いずれも日本語の看板があるし、近くに行けばすぐにわかる。
ビーチ側から順に紹介。
キューピッド(CUPID LOUNGE & KARAOKE)
一番新しい店舗。建物は少し前に完成していたが、オープンしたのはつい最近だ。
オーナーはタイ人とのこと。
店頭でカラオケ嬢たちが待機している。平日夜で6,7人ほど座っていた。あとは接客中とのこと。
店内はかなり広い。
右手にバーカウンター、左手にずらりとソファー席が並ぶ。
内装もやや高級感あり。
エリコ(ERIKO KARAOKE)
名前だけで言うなら、パタヤでは老舗のカラオケ屋か。
でも、現在のオーナーは、タイ人。エリコさんはいません。
大きな建物だが、2階は深夜食堂という日本食レストラン。1階奥がカラオケ屋となっている。
中はけっこう広い。柱のないフロアーにソファーが広々と配置されている。仕切りがなにもないので、場内全体が見渡せる構造。
カラオケ嬢たちは1階手前のスペースで待機している。
平日夜で7人ほど。
他に店内で接客中が3名。
ちなみに、以前は1階にチェンマイ料理レストラン「トゥンチェンマイ」があったが現在は閉店。
サードロードに2号店があって、そちらは営業している。おいしいカオソーイが食べたい人はサードロードのほうへ。
さくら(SAKURA KARAOKE)
3店舗の中では一番小さい。
ここもボスはタイ人とのこと。
店頭の椅子にすわって、カラオケ嬢たちが待機。
平日夜で総勢7名ほど。週末は10人体制になるそうだ。
店内は、ソファー席が3セットとカウンター少々。こぢんまりとした作りだ。
壁にモニターあり。
店内でカラオケ可能。JOYSOUNDのリモコンがあって、日本語の通信カラオケ対応だ。すごいね。
おそらく、他の2店舗でも同様に日本のカラオケが使えるはず。
まさに日本カラオケ屋。
各店とも営業時間は午後7時から深夜1時までが基本のようだ。
基本料金システム
基本料金はどこも同じ。セット料金となっていて、1時間飲み放題で800バーツ。ビールと焼酎など。あと、カラオケ歌い放題もついてくる。ぽっきり価格で自分で飲むだけなら追加料金はかからない。
カラオケ嬢を横につけて一緒に飲むには、むろん別料金がかかる。
レディドリンクは店によって違うようだ。
サクラでは、ビールのLDが1杯120B。他も同じらしい。
キューピッドはビールが150B、他が200Bと言われた。
エリコは150Bみたい(ちょっと失念)。
また、事前にママさんと交渉しておけば、セット料金の最初の1杯レディドリンクが無料となることがある。このあたりは、タニヤのカラオケ屋と同じでしょうね。その時の客入り状況に合わせて、融通はきかせてくれるはず。
なお、飲放題のセット以外も可能。ただし、テーブルチャージがかかる。
サクラは、テーブルチャージが一人200B、ビールが1杯120B。つまり最低料金は320バーツとなる。ひょっとしてソフトドリンクはもっと安いかも。
キューピッドは、テーブルチャージ200Bで、ビールは200Bと言われた。
エリコは、こちらの意思があまり伝わらなかったようで、飲み放題のセットだけと言われた。
カラオケ嬢と日本語通用率
それぞれの店頭にカラオケ嬢が待機している。
キューピッドとエリコは同じくらいの人数。サクラがやや少なめ。
ママさんは3店いずれとも日本語が通じる。
エリコの新しいママさんは、元GOLDやニンジャのママさんである。こんなところへ移籍していたのね。
カラオケ嬢たちの日本語通用率は、残念ながらというか当然というべきか、かなり低め。
年齢の高いベテランの方々はそれなりに話せる。タニヤから流れてきた人も多そう。
イサーンから出てきたばかりの20歳前後の若いカラオケ嬢もいるが、もちろん日本語不可。たぶん英語も苦手だろう。
まあ、これはタニヤでも同じこと。しばらくすると日本語を覚えていくはずだ。タイ語が少し話せる人なら、擦れていない新人が狙い目かもしれない。
平日は客も少なく、出勤嬢も少ない。
週末は、駐在員や長期出張者でにぎわうという。
カラオケ嬢が足りなくなると、ママさんいわく、アルバイトを抱えており、電話一本で調達できるそうな。
日本語で「アルバイト」と言われるのがおもしろい。元はドイツ語なのに。たぶんタイ語ではサイラーイ。フリーランスのことだ。
それぞれの店で別々のアルバイトを抱えているか、それとも同じなのかは不明。なんとなく共通しているような気もする。
ちなみに、以前知り合ったバービア嬢は、バービアと日本カラオケの両方でサイラーイとして働いていると言っていた。カラオケが忙しくなるとママさんから電話がかかってくるそうな。でも、普段はバービアのほうが稼げるとか何とかぼやいていた。
連れ出しシステム
さて、気になる連れ出しシステムだ。つまりペイバーのこと。
もちろん連れ出し可能。ブンブン可能。当然のことだが、中には拒否権を発動するケースもありうる。
連れ出しシステムは3店とも同じと言われた。
バーファイン込みでショート2500、ロング3500だ。
詳しくは聞いていないが、先払いだろうか。
バーファイン代も含めての額なので、バービアとゴーゴーバーの間といったところか。とりわけロングはお得な感じ。
ウォーキングストリートのゴーゴーバーなら、早い時間帯のロングでの連れ出しはバーファイン1500、チップ4000から5000かかるので、トータル6000バーツほど。人気店のバカラは、バーファイン800にロング5000の合計5800。
バービアは、バーファイン300から500、ロング1500から2500で、トータル1800から3000でおさまる。
ちなみに、本家本元というべきタニヤでは、バーファイン800にショート2500、ロング3500が相場だろうか。つまり、バーファイン分だけ、パタヤのカラオケのほうが安いということになる。
日本人客が多い時期は、連続ペイバーされて出勤数が減るとかなんとか。ゴールデンウィークはそれはそれは忙しかったそうな。
ちなみに、わたしが訪れたのは平日夜9時頃。3店合わせての客は2組だけだった。
選びたい放題です。選べるカラオケ嬢がいるかは別問題だけど。
地図
ソイブッカオから余裕の徒歩圏内。
持ち帰りも楽々です。
このパタヤカンカラオケ通りは、日本カラオケだけでなくて、日本料理レストランの激戦区でもある。
エリコ2階の「深夜食堂」
キューピッドのすぐ隣に「真心(まごころ)」
その道路向かいに「泰一(たいち)」
三軒が固まっている。
さらに、日本語でタイ語を教えてくれるタイ語学校「TLS リゾートインターン留学 language school」まである。
なんだか急激に日本人通りと化しているが、このままうまく共存共栄していけばいいですな。
その他のパタヤ日本カラオケ
パタヤの日本カラオケをまともに調べたのは、これが初めてといっていい。
以前、ちょっとだけソイ3の胡蝶蘭をのぞいたことがあるくらい。
この方面にはまったく詳しくないが、パタヤには他にも日本カラオケがある。
わたしの知る限り、以下の5店舗。
・胡蝶蘭
・二輪草
・スイカ
・Uスタイル
・キャンディー
いずれもノースパタヤ(パタヤヌア)エリアにある。
サードロードにあった「蘭」は、オーナーチェンジして中国人向けカラオケ屋に鞍替えしている。
正直なところ、これ以上、日本カラオケを積極的に攻めてみるつもりはないけど、訪れてみると意外と楽しかった。
わざわざパタヤで日本カラオケでもないとは思うんだが、客はそれなりにいるそうだ。駐在員や出張者には需要があるらしい。
タニヤと比べるのも野暮な話だが、明らかにカラオケ嬢たちの平均年齢はパタヤのほうが高くて容姿レベルは低い。
個人的にはイサーンから出稼ぎに来たばかりのタイ語オンリーの新人嬢を狙いたい。
って、結局は、バービアやゴーゴーバーでの狙いと変わらないわけで、それならわざわざ日本カラオケでもないよなあと思ってしまうのだった。
以上、パタヤカン日本カラオケ通り調査報告を終わります。
カラオケ素人による聞き取り調査なので、万が一間違っていてもご容赦のほどを。現地へ行けば、日本語の話せるママさんが懇切丁寧に教えてくれます。