2024年4月、タイのセター首相(当時)がF1グループのステファノ・ドメニカリと会談を持ち、タイでのF1レース開催に意欲を見せた。
レース開催候補地として最初に挙げられたのが、バンコクのラチャダムヌン地区だ。王宮やワット・ポーがある旧市街地となる。
次にセター首相が訪れたのがパタヤ。パタヤのプラタムナック地区をレース開催候補地として視察した。
それからしばらく動きがなかったが、今度はチャトゥチャック地区を行動サーキットとする提案がなされた。
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チャトゥチャック地区でF1開催を
昨年末のこと、チャトゥチャック地区をレース開催候補地とする報道がされた。
これを受けて、タイスポーツ庁の長官は、政府機関として2027年にバンコクのチャトゥチャック地区での市街地レースとしてF1を開催する実現可能性について検討しているとコメントした。
ウィバワディ・ランシット通り沿いにコースを設定し、チャトゥチャック地区内にある3つの公園(チャトゥチャック公園、クイーンシリキット公園、ワチラベンチャタート公園)を通る全長6kmのコースを想定しているという。
F1開催地として全国5箇所が提案されている。
ラヨーンのウタパオ空港エリア、ラチャダムヌン通り、チャトゥチャック地区、ファランポーン駅周辺、ムアントンタニ周辺。
このうち、チャトゥチャック地区では、ウィバワディ・ランシット通り沿いの建物の多くが政府機関の監督下にあるため、レース開催時のルートや障害に関して協議が行われたとのこと。
政府の委員会では、チャトゥチャック地区がもっとも適していると判断した。
FIA(世界自動車連盟)に提案を行い、FIAが現地調査のために役員を派遣する。もし承認されれば、タイはF1開催に立候補し、2027年の開催を目指すとのことこだ。
F1レース開催により、30万人の観光客を呼び込み、120億バーツの収益をもららす可能性があるとしている。
参考:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2942971/panel-backs-bangkoks-chatuchak-area-for-f1-event
F1レースをチャトゥチャックで開催するという話は、タイのローカルでも話題になった。
チャトゥチャック公園の地図
このエリアをF1マシンが疾走するわけだ。
メインコースとなる予定がウィバワディ・ランシット通りで、チャトゥチャック公園の東側を南北に走る主要道路だ。北に進むとドンムアン空港とランシットへ通じる。
チャトゥチャック公園近くには、有名なラップラオ交差点がある。
タイのSNSでは、F1ドライバーはラップラオ交差点の5差路で道に迷うことになるだろうなんて冗談がささやかれていた。
真剣な意見としては、道路の再舗装や電線の整理などインフラ整備を進めてほしいといった意見が挙げられていた。
あの道でF1レースが開催できるとは正直思えないのだが、さていかに。
F1ファンとしてはバンコクかパタヤでレース開催してほしいとは願う。
どこで開催するにしても、2027年は間に合わないんじゃないかなあ。
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