関空発ハノイ経由バンコク行き(1)
2023年10月最後の週末。約1ヶ月の日本帰国を終えて、タイに戻る。
日本からタイへフライトは、はじめてベトナム航空を使ってみることにした。
関空からハノイを経由してバンコクへ至るルートだ。
このところバンコク行きのLCC直行便も値上がりしており、レガシーキャリアの乗継便のほうが安くなっているほど。
しかも預け荷物は無料だし、機内食も出る。
レガシーキャリアだけど片道購入でも3万円程度だった。LCC乗り継ぎ便に預け荷物料金を加えると変わらないか、それよりも安い。
が、安い運賃につき、ハノイでの乗り継ぎ時間はたっぷり19時間もある。ハノイで1泊してから改めてバンコクへ向かう必要があるスケジュールだ。
ハノイもはじめてだし、いい機会だと、ハノイでトランジット泊してから、バンコクへ行こう。ちょっとした旅行気分を味わえる。
というわけで、まずは関空発ハノイ行きベトナム航空搭乗レポートを。
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目次
ベトナム航空の関空発ハノイ経由バンコク行き
今回購入したのはベトナム航空の関空発ハノイ経由バンコク行きとなる。
VN331 関空発10:30 ハノイ着14:00
ハノイ空港での接続19時間15分
VN611 ハノイ発09:15 バンコク着11:20
関空を10時30分に出発し、最終目的地のバンコクに到着するのは翌日の11時20分。
総所要時間は25時間50分となっている。
なんともすごい所要時間だ。
これぞ格安経由便。
チケットはベトナム航空のホームページより直接購入。
価格は30,790円。
運賃が12,000円で、税金が18,790円という内訳。
燃油費が14,470円となっており、燃油サーチャージがなければなあ。
無料の預け手荷物は、合計2個で総重量が23kgまでとなっている。
機内持ち込み手荷物は、10kgまで。
かなり緩い条件だ。
購入時に座席指定が可能。
非常口席や前方のシートは有料となっている。
窓際座席は無料。
クレジットカードでの支払い手数料は無し。
LCCとは違うね、さすがはフルサービスキャリア。
すべてコミコミで片道30,790円はフルサービスキャリアとしては安いと思う。往復で購入すればさらに安くなるが、片道購入だとどうしても割高になってしまう。
なお、トリップドットコムではベトナム航空直接購入よりわずかに高い価格だった。トリップドットコムのポイント獲得分を考えると、こちらのほうが実際には安くなる。
また、サプライスでの販売価格は31,510円。3000円割引クーポンが適用できれば、28,510円で購入可能だった。が、クーポン配布開始前だったので不可。
ベトナム航空のオンラインチェックイン
ベトナム航空は事前のオンラインチェックインが可能だ。
出発24時間前より受け付けている。
予約コードと姓と出発地を入力すればオッケー。
代理店で予約しても、予約コードないしeチケット番号がわかればオンラインチェックインできるはずだ。
関空発ハノイ行きはもちろん、ハノイ発バンコク行きのフライトもチェックイン可能だった。
新たに座席指定も可能。
オンラインチェックインを完了すると、搭乗券の印刷も可能となる。
関空発ハノイ行きとハノイ発バンコク行きの2枚分の搭乗券が表示される
自分で印刷するか、スマホで画面表示させると、搭乗券として利用することができるそうだ。
当日のチェックイン
まずは関空からハノイへ向かう。
出発予定時刻が午前10時30分。
関空に到着したのが、8時24分。
あと2時間ほどしかない。
ベトナム航空のチェックインカウンターはG。
チェックインカウンターの締切は出発の50分前。
エコノミークラスのレーンはまだまだ並んでいる。
が、オンラインチェックイン・バゲッジドロップ専用レーンがあって、こっちはがらがら。
3,4人待ちの状態だ。
やはりオンラインチェックインは済ませておくべき。
数分待ったところで、ビジネスクラスレーンが無人となり、すぐに回してもらえた。
チェックイン済みなので、あとは簡単。
パスポートを提示するだけでいい。
預け荷物はバンコクまでスルーするか、ハノイのノイバイ空港で一度受け取ることもできる。
ハノイでベトナム入国するかどうかは乗客の自由となっている。まあ、乗り継ぎ時間が19時間もあるので、空港内で待機する人は稀だろうけど。
今回は、ハノイでベトナム入国しつつ、預け荷物はバンコクまでスルーしてもらうことに。
ハノイ1泊分の荷物は機内持ち込みとする。
搭乗券は、関空発ハノイ行きだけでなく、ハノイ発バンコク行きのフライトもあらかじめ印刷してもらえた。搭乗券が2枚ある状態だ。
ハノイ空港空港では、チェックインカウンターに立ち寄ることなく、そのまま搭乗口へ向かうことができるとのこと。
また、関空においても、預け荷物がない場合で、オンラインチェックインしておき、自分で搭乗券を印刷したり、スマホの画面上で搭乗券を表示させれば、わざわざチェックインカウンターに立ち寄ることなく、そのまま搭乗口へ向かうことができると言われた。
ただし搭乗ゲートで呼び出しされて、ドキュメントチェック(つまりパスポートや渡航先のビザなどの確認)は必要になるそうだ。
個人的にはチェックインカウンターでしっかりした紙の搭乗券を印刷してもらったほうがいいとは思う。ベトナムの空港でのイミグレーションでも搭乗券を提示しないといけない。カウンターで発行してもらった紙の搭乗券のほうが手っ取り早い。
オンラインチェックインのレーンは空いているでの時間はかからない。
なお、バンコクへの片道チケットだったためか、帰国用航空券ないしタイ滞在ビザの確認は行っていた。
グランドスタッフに聞くと、最近はベトナム航空の経由便を使ってタイへ行く人が増えてきているとのこと。
往復5万円台でフルサービスキャリアで行けるわけなんで、利用者が増えるのも納得。
チェックインカウンターで手続きが終わったのが、8時39分。
列に並びはじめてから全部で12分で完了した。
オンラインチェックインしていなかったら、あと30分くらいは余計に並んだと思う。
オンラインチェックインは必須ですな。
なんでみんなオンラインチェックインしてないんだろうか。団体枠チケットばかりなのか。
まあほとんどの人がオンラインチェックインしていないおかげで、オンラインチェックイン済みのチェックインカウンターが空いていて好都合だけど。
ANAマイレージ加算
ベトナム航空は、スカイチーム所属だ。
一方、VN331便は、ANAの共同運航便でもある。
ANAはスターアライアンスだが、ベトナム航空とはマイレージ提携を結んでいる。
今回のVN331便に搭乗するとANAマイレージクラブへの加算が可能だ。
普段はユナイテッド航空のマイレージプラスで貯めており、ANAマイレージは会員にすらなっていない。
でもANAマイレージが付与されるとのことで、搭乗前日に慌てて会員登録しておいた。物理カードは不要で、アプリにしておく。
チェックイン時にアプリでANAマイレージ会員番号を提示すると、きちんと入力してもらえた。
後日、アプリで確認すると、きちんとマイレージがついていた。1409マイル。マイレージ加算率は35%のようだ。
もらえるものはもらっておく。
1マイル=2円計算にすると、1409マイルは2800円の価値がある。
マイレージのたまらないLCCより、その分お得になるといえなくもない。
まあANAで本格的にマイレージを貯めていない人にはあまり意味はないけれど。
搭乗口へ急ぐ
チェックイン終了に、2階のすき家で朝食を取ったり、ATMで日本円を少しおろしたり、郵便物を出したりして、保安検査場に向かう。
長蛇の列で30分も並んだ。
関連記事:フライト乗り遅れに注意、関空リムジンバスの混雑と関空保安検査場の長蛇の列
ようやく制限エリアに入ったのが9時47分。
搭乗券に指定されたボーディングタイムは9時50分だ。
時間がない。
免税店でタバコを1カートン購入し、シャトルに飛び乗る。
搭乗ゲートは32番。
サウスウィングにあたる。
タイ航空やエアアジアはノースウィング利用が多いので、サウスウィングに来ることはめったにない。
いろいろ見て回りたいが、なにせ時間がない。
最後に一服だけさせてほしい。喫煙所に急ぐ。
JALのサクララウンジがあった。
ベトナム航空も提携している。ビジネスクラスだと、このサクララウンジが使える。
マイレージはANAと提携して、ラウンジはJALと提携というわけか。
おっと、寿司の販売所だ。
焼肉弁当とビールも売っている。
サウスウィング、おもしろいな。
クレジットカードラウンジの金剛は営業中。
が、もうラウンジに入る余裕はなし。
金剛前にある喫煙所で日本最後の一本を。
ゆっくり味わう暇もなく、急いで搭乗口へ。
おっと、トレイも忘れずに。
10時5分、ゲート32に到着。
搭乗開始時刻は5分遅れの9時55分だった。
すでに搭乗開始となっていたが、まだまだ列が出来ており、特に問題なし。
これから乗るベトナム航空の機体が見える。
はじめて利用する航空会社はやっぱりわくわくする。期待が高まる。
10時11分、ゲート通過。
ファイナルコールの表示だった。
なんともせわしなかった。
VN331搭乗
はじめてのベトナム航空機内へ。
機材は、エアバスA350-900。
3×3×3のシート配列だ。
今回は窓際の席を指定してある。
窓の外に見えるのは、同時刻出発予定のベトナム航空ホーチミン行きの機体だ。
まったく同時刻出発というのがおもしろい。
エコノミーのシートはこんな感じ。
シートピッチは狭くもなく広くもなく、いかにもレガシーキャリアのエコノミーって感じ。
タイ航空やANAのバンコク行きと同じくらい。
枕と毛布は最初から用意されている。
大きめのモニターもある。
モニター下部には、イヤホンジャックとUSBポートあり。
コンセントはシートの下に隠れるようにして設置してある。ちょっとわかりづらい。
ヘッドホンはあとで配布された。
搭乗率は9割ほどか。エコノミークラスはほぼ満席のように見える。
隣の2席はむろん埋まっている。
ちょっと窮屈だけど、こればっかりはしょうがない。
最後の乗客がやってきたのが10時30分過ぎ。
保安検査場の長蛇の列につかまったのかも。早め早めの行動が大事。
機内サービスと機内食
10時42分、タキシング開始。
10時48分、離陸。
乗り心地は上々だ。
やはりタイ航空と同程度だと思う。
LCCのベトジェットと比べると、快適さはやっぱりいい。
一路ハノイを目指す。
現地到着予定は午後1時15分。
機内エンターテイメントは日本語対応。
外国映画は日本語音声のものは少ないようだ。日本語字幕も見当たらず。
日本映画のラインナップあり。
でも、本数はあまり多くない。
機内エンターテイメントは、ANAやTGのほうがいい。
安定飛行に入ってから、機内サービス提供開始。
まず、おつまみとドリンク。
次に機内食。
メニューは2種類あって、わかりやすように見本写真を提示してくれる。英会話不要。
和食の唐揚げ丼と洋食のミートボールスパゲティ。
スパゲッティを選択。
ごろごろしたミートボールがなかなか食べごたえあり。スパゲッティは普通。
生ハムの盛り合わせみたいな惣菜がうまい。
あと、デザートのケーキが一番おいしかった。
食後にはコーヒーをいただく。
すっかり満足。
普段はLCCしか使わない人間なもので、たまにフルサービスキャリアの機内食をいただくと、そのありがたみを実感する。
5時間程度のフライトだから別に食べなくても平気なんだけど、やっぱり機内食はうれしいものだ。あと、いい時間つぶしと気分転換になる。
腹が膨れて、映画を見ていると、眠気に襲われる。
実は昨晩は一睡もしていない。徹夜状態でのフライトだ。
あっさりと眠りに落ちてしまった。
ハノイ・ノイバイ空港到着
目が覚めると、ハノイは目前。
眼下には町並みが広がる。
13時26分(ベトナム時間)、ハノイ・ノイバイ空港にランディング。
日本とベトナムの時差は2時間ある。
離陸から着陸までのフライト所要時間は、4時間38分だった。
これくらいだったら楽勝。
半分以上は寝ていたこともあり、あっという間の到着に感じた。
いいよね、ベトナム航空。
ボーディングブリッジで降機する。
ホーチミン空港でベトジェットを利用する際はいつも沖止めだったので、ボーディングブリッジはありがたい。
が、降機前に機内トイレを利用しておこう。
これまたタイ航空と同じようなトイレの作り。
トイレに寄ったせいで一番最後の降機となった。
13時42分、機外へ。
ベトナム入国
さて、今回のフライトは乗り継ぎ便である。
接続時間が短ければ、このままトランスファーへ向かうことになる。入国せずに、国際線制限エリア内にとどまって乗継便を待つことになる。
今回の接続時間は19時間もある。翌朝の出発だ。このまま空港内にとどまり、空港泊するのはあまりにも無謀。
一度ベトナムに入国して、ハノイ市内に滞在する。
道なりにコンコースを進むと、トランスファーとアライバルエリアにたどり着く。
入国しない場合はトランスファーへ。
入国するならイミグレーションで入国手続きが必要だ。
パスポートコントロールはそこそこ混み合っている。
13時47分に並びはじめる。各レーンで15人待ちくらいかな。
思ったよりもさくさくと進む。
入国審査は何も無し。パスポートと搭乗券を提示するだけ。質問は一切なかった。
トランジット入国の制限はないらしい。
無言のままで手続き完了。
14時6分、イミグレーション通過。
無事にベトナム入国を果たす。
今年2回目のベトナム入国だ。
前回との違いは、ノービザ滞在期間が15日から45日に延長されていること。
スタンプを確認すると、たしかに滞在期間は45日になっている。
いいね、ベトナム。
ま、今回は1泊しかしないけど。
バゲージクレームには人だかりができていた。
13時台は日本からの到着便が多い。
ベトナム航空の福岡発、名古屋発、大阪発、成田発。ベトジェットの成田発もある。
日本路線は人気あるみたい。
イミグレーションの列でも日本人が多かった。
ハノイは日本人多いなあ。
ノイバイ空港で預け荷物受け取りはしないので、このまま税関を抜ける。
税関検査は何もなく、さくっと通過。
到着ロビーに。
あっさりとノイバイ空港でのベトナム入国は完了した。
この旅は、短いようで長い。
次はハノイ1泊トランジット滞在だ。
まとめ
はじめてのベトナム航空は快適だった。
タイ航空とほぼ同じレベルだと思う。
食事や映画などの機内サービスはタイ航空のほうがちょっとだけ上かな。
タイへ行くよりもフライト時間は短くて、なんだかあっという間のフライトだった。
たまにはフルサービスキャリアを使うのもいいものだ。
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