ラオスの麺料理といえば、カオピヤックやカオソーイが有名。
カオピヤックはタイでいうところのクイジャップユアンに近い。ユアンはベトナムの意味だ。
そして、ラオスにはベトナムのフォーもある。カオピアックの名称ではなく、そのままフォーとして売られている。
今回はビエンチャンでフォーを食べてみた。牛肉たっぷりでおいしい。
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ビエンチャンの248フォー
ビエンチャンのリバーサイドエリアにあるヌードルショップだ。
昔はなかったように思う。
2022年に数年ぶりにビエンチャンを訪れた際に見かけて気になっていた。今回初めての利用。
店名は、248フォー。
しっかりした店構えだ。
店頭ではフルーツジュースを販売している。
店内は広くて、清潔。やはりまだ新しい。
壁には、フォー以外にも、春巻きといったベトナム料理の写真が並んでいる。
差し出されたメニューはフォーのみ。
ビーフフォーのスモール39,000キープ
ビーフフォーのビッグが49,000キープ
銀行両替レートでは、39,000キープが約65バーツ。270円くらい。
タイでのクイジャップユアンがおおむね50から60バーツなので、タイよりは高い。
水は4,000キープ。ざっくり6.6バーツ。タイより安いが、小さなボトルなのでラオスのほうが割高感あり。
ビーフフォー
ビーフフォーのスモールをオーダー。
すぐに運ばれてきた。
小サイズだが、普通に大きな丼だ。
付け合せの野菜も多い。もやしは別皿。
さらにタレもついてくる。
テーブルの上には、唐辛子や酢や魚醤などの定番調味料も置いてある。
味付けはお好きにといったスタイルだ。
フォーは、具材たっぷり。
牛肉は中が薄いピンク色をしており、なんだか食欲をそそる。赤身の部分の肉が大半だが、内臓系もちょっと含まれている。
あとはソーセージも入っている。
麺は細い米麺。
タイのクイティアオのセンレックほどの太さだが、食感は少しモチモチしている。でも、クイジャップユアンの麺ほどのモチモチさはない。
この麺の違いが、カオピヤックとフォーの違いといえそう。
スープはクリアスープ系で、やや薄味だ。だしの風味はあるものの、そこまで強くない。
そのままでもおいしくて、普通に飲みやすい味だが、パンチに欠ける。やはり、唐辛子や酢やナンプラーを足して、味を整えてやったほうがいいだろう。
野菜はお好みで、フォーに投入してもいいし、そのままかじって食べてもいい。
なにより、付け合せのタレがうまい。
味噌だ。
どうやって作った味噌なのかはさっぱりわからないが、とにかく味噌。
独特の風味がありつつ、癖は強くない。
この味噌は、本来は野菜のディップ用だと思う。
でも、牛肉につけて食べると、うまさ倍増である。
味噌と牛肉と野菜とスープも加えて一緒に食べると最高だ。
正直、味噌だけで舐めてもいいくらいで、麺はどうでもよくなってくる。
麺よりも牛肉だ。そして味噌だ。
麺のことは忘れて、牛肉と味噌を堪能した。
もちろん、ちゃんと麺も完食した。
スモールでも量は多かった。
満足度高し。
ちなみに、ベトナムでも何度かフォーは食べたことがある。
ベトナムのホーチミンにある有名なQUYNHの牛肉フォー。
ここは、観光地プライスで、牛肉フォーが79,000ドン。470円くらい。
そこまでフォーを食べ比べしたわけではないけれど、ホーチミンよりもビエンチャンの248フォーのほうが好き。
これだけ牛肉が入っていて39,000キープ(65バーツ、270円)は悪くないんじゃないかと思う。
ちなみに、グーグルマップに掲載された写真を見返すと、2020年1月では、20,000キープ。
現在は39,000キープだ。
キープ暴落に伴い、キープでの価格がほぼ2倍になっている。
でも、暴落前のレートでは、1万キープ=40バーツ換算だったので、2万キープは80バーツということになる。
現在のレートは、1万キープ=16.5バーツくらい。39,000キープが65バーツ。
キープ建ての価格は2倍になったが、バーツ換算ではちょっと安くなっている。
まあ、街中の商店での簡易的な換算では、1万キープ=20バーツなので、39,000キープは78バーツとなる。つまり、3年前とほぼ変わらない価格設定というわけだ。
キープが2分の1にまで暴落しても、そっくりそのままキープ暴落による安さを享受できるわけではないってこと。
むしろ円安のせいで、日本人にとってはパンデミック前よりビエンチャンの物価は上昇しているケースもありうる。
地図
営業時間は、午前8時から午後2時半まで。
閉店時間が早いので要注意。
日曜日が定休日のようだ。
すごくわかりやすい場所にある。
リバーサイドのツーリストエリアの中心部といえる。
近くにあるカフェもおすすめ。
関連記事:ビエンチャンのおすすめカフェのSili Cafeでおいしい豚丼とコーヒーを
今回はフォーだが、ラオス式のクイティアオともいうべきカオピアックが食べられる店も多い。
カオピアックは、モチモチした食感の米麺を使っている。
スープは似たようなものだと思う。
ベトナムのフォー、ラオスのカオピヤック、タイのクイジャップユアン。
それぞれ食べ比べてみるとおもしろい。
今のところ、ラオスで食べるフォーが一番好き。パクセーで食べたフォーもおいしかった。
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