日本の外務省では、感染症危険情報を国ごとにレベル分けにして発出してきた。
一時期はタイも危険情報レベルが高かったこともあった。
世界的に感染が落ち着いたものの、全世界にレベル1を維持したまま感染症危険情報を発出してきた。
5月8日、ついに全世界の感染症危険情報が解除された。
海外渡航の公的なしがらみはなくなる。
全世界の感染症危険情報解除
外務省の一次情報を見ておく。
新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報の解除
2023年05月08日1 新型コロナウイルスの感染症危険情報について、世界の感染状況が総じて改善してきており、5日、世界保健機構(WHO)も「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を解除したこと等を踏まえ、8日付けで、全世界に発出しているレベル1(十分注意してください)を解除します。
2 今回見直しを行った新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報とは別途、サル痘にかかる感染症危険情報や治安情勢に関する安全対策の目安である危険情報も発出しておりますので、海外渡航の際には渡航先のこれらの情報も併せて確認いただきますようお願いいたします。
3 外務省としては引き続き、海外安全ホームページやメールを通じて海外渡航者及び現地在留邦人に対して適時適切な情報発信・注意喚起を行っていきます。
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C023.html
というわけで、新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報は完全解除された。
コロナの危険情報のために海外渡航を見合わせたり躊躇する理由はなくなった。
ただし、国やエリアによっては、別の感染症危険情報が出ていることがある。
サル痘にかかるに感染症危険情報は全世界でレベル1(十分に注意してください)が発出されたままだ。
タイでは、サル痘以外の感染症危険情報は出ていない。
海外渡航は完全自由
今回の感染症危険情報解除は、世界保健機関による緊急事態宣言の解除が直接的な理由のようだ。
と同時に、5月8日に日本はコロナの感染症の指定を2類から5類への引き下げた。
タイミングを合わせて、感染症危険情報も解除された形だ。
日本の水際対策は4月29日に前倒しで撤廃され、5月8日からは空港検疫体制も元に戻った。
ワクチン接種証明書も陰性証明書も何もいらない。パスポート一つで帰国できる。
日本はパンデミック前に戻った、というかポストパンデミックに入った。
これにて、ことコロナに関しては海外渡航の公的なしがらみは一切なくなった。
日本の水際対策は完全撤廃され、国内では5類への引き下げが実施され、そして全世界の感染症危険情報が解除された。
政府による制限はなくなった。あとはすべて自己責任。
海外旅行は自由だ。