日本の水際対策は急遽前倒しされて、4月28日をもって終了となった。
4月29日午前0時以降の日本入国では、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提出は不要となった。
あとはVisit Japan Webの運用についてだ。
Visit Japan Webは4月29日以降もシステムの運用が続くが、ファストトラックは登録そのものが消滅した。青色画面も何もかもなくなった。
日本人はパスポート一つで帰国できる。
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Visit Japan Webからファストトラックが消滅
水際対策の変更が正式に発表にされたのが4月28日のこと。
Visit Japan Webの取り扱いについては、担当省庁であるデジタル庁からの発表があった。
Visit Japan Webは、4月29日午前0時より、「検疫手続(ファストトラック)」ボタンが削除されるということだった。
ただし、「検疫手続」機能は無くなるが、「入国審査」「税関申告」機能は引き続き利用できるとのこと。
4月28日夜の時点で、Visit Japan Webの検疫手続事前登録(ファストトラック)がすでに登録ができなくなっていた。
従来は、未登録だと赤色画面表示となり、登録済みだと青色画面表示となっていた。
が、そのような赤色青色の画面表示そのものができなくなった。
つまりはファストトラック廃止だ。
まあ水際対策がなくなるのだから、ファストトラックもなくなって当然の話なのだが。
次に、4月29日午前0時を過ぎてから、Visit Japan Webアプリが更新された。
たしかに、検疫手続事前登録(ファストトラック)のボタンが消滅している。
ファストトラックは完全に終了した。
機能が2つだけ残っている。
・入国審査の準備
・税関申告の準備
入国審査については、日本人はそもそも審査不要なので、選択できない。
よって、日本人が利用できる機能は、税関申告のみとなった。
Visit Japan Webの一部機能が継続して利用可能というだけであって、必ずしも登録しないといけないわけではない。
Visit Japan Webでの税関申告は、事前に申告内容を登録しておき、税関自動化化ゲートを通過できるようにするというものだ。
従来の紙に記入したうえで有人税関ブースを通過することもできる。
わざわざVisit Japan Webを利用しなくても問題ない。
税関電子申告を使いたい人以外は、Visit Japan Webは完全放置で大丈夫だ。
帰国者が多くなれば、紙での税関申告が混雑するだろうから、税関電子申告をしておいたほうが列に並ばずに済むかもしれない。
やっておいて損はないけれど、面倒くさい人はスルーしても問題ない。
日本人のVisit Japan Webは実質不要
というわけで、ファストトラックが廃止となったため、検疫に関してのVisit Japan Webはまったく無意味となった。
入国審査は日本人には関係ない。
残るは税関申告のみ。やりたい人だけが任意で登録すればいい。
日本人にとってのVisit Japan Webは終了といっていい。
税関申告だけのためにVisit Japan Webの登録は面倒だという人も多いと思う。昔のやり方のまま、紙で税関申告すればいいと。
これから、日本に帰国予定がある人は、Visit Japan Webは完全無視でも問題ない。
以前のように、パスポートだけを持って帰国すればいい話だ。
ほとんどありえないとは思うが、もし海外の空港での搭乗チェックイン時にVisit Japan Webを見せろと言われても、ファストトラックは表示すらできないのでどうしようもない。
トラブルが起きたら、日本政府の公式文書を見せて、説明するしかない。
あと、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示も当然不要なのだが、これまたチェックイン時に提示を求められる可能性は残る。いきなりの水際対策変更に海外の空港スタッフが追いついていないおそれがある。
これから日本を出国する人でもあっても、念のためにワクチン接種証明書は持参しておいたほうが無難。
まとめ
いろいろややこしくあやふやな立ち位置にあったVisit Japan Webだが、これからの運用方法がデジタル庁の発表と実際にVisit Japan Web画面から明らかとなった。
ファストトラックは終了。入国審査は日本人は不要。税関申告だけ使いたい人が利用すればいい。
日本人は、Visit Japan Webは完全無視のスルーで問題なしだ。
面倒なことは気にせず、パスポート一つで帰国しましょう。
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