バンコクの路上で中東系の男性から親しげに声をかけられて、詐欺被害に合う日本人がまた増えているようだ。
定番の「日本円見せて詐欺」だ。
日本大使館から注意喚起が出されている。
昔からの定番中の定番だが、観光客増加に伴い復活してきた。
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タイの日本円見せて詐欺
以下、在タイ日本国大使館からの告知を引用。
【注意喚起】中東系男性による現金・クレジットカード抜き取り被害について
本年1月以降、バンコク市内において中東系男性から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金・クレジットカードを抜き取られる被害が多発しております。
被害事例
* アソーク駅近くで中東系の男性に英語で声を掛けられ話していると「私たちにはお札にキスをする習慣がある。日本のお札を見せてほしい。」と言われる。お札を見せようとしたところ、財布を強引に掴まれ「ちょっと見るだけ。」と言って中身を確認される。すぐに手を離してくれたが、別れた後不審に思い中身を確認したところ、5万円抜き取られたことに気付く。* トンローのドンキモール近くで中東系の男性に「来週日本に行く予定なので日本のお札を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せようと財布を開いたところ、強引にお札数枚を取り出された。男性はすぐにお札を返してくれたが、後ほど確認したところ、10万円程抜き取られていたことに気付く。
* ホワイクワンのショッピングセンター内で中東系の男性に「タイに観光で来ており、これから両替をする予定だが、タイ通貨を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せ、別れた後に財布を確認したところ、クレジットカード1枚を抜き取られていたことに気付く。
皆様におかれましては、見知らぬ相手から上記の様に話しかけられた際は、相手にすることなく、その場を立ち去る様に心がけてください。なお、今後上記に類似するような被害等に遭われた際には、当館にもご一報願います。
とのこと。
この財布見せて詐欺は、昔からの定番だ。
日本大使館からは定期的に注意喚起がなされている。
「安全の手引き2023」の詐欺事例にも記載あり。
● 事例 4（見せ金詐欺）：親しげに「日本人ですか？今度日本に行きます。円 のレートを教えてください。その前に日本円を見せてください」など英語と日 本語を話しながら、近づいてくる。会話中に財布の中から現金が抜き取ら れる。
注意点：「日本円を見せてください」と言われたら、この詐欺の手口に気をつける。
中東系男性だけでなく、男女カップルのパターンもある。
わたしも10年くらい前に、スクンビット通りのナナとアソークの間の偶数ソイ側の暗い夜道を歩いている時に声をかけられたことがある。
日本円見せてと滑らかな英語で頼まれた。
ほぼ間違いなく詐欺狙いだったと思われる。
この手の詐欺事件は、バンコク以外にも見られる。
パタヤでも起こっている。
関連記事：注意喚起！パタヤに日本円見せて詐欺師出没
読者の方から被害報告が寄せられた。2019年4月のものだ。
2020年のパンデミック以来、観光客が激減してしまい、この手の観光客狙いの詐欺事件はあまり聞かなくなった。
それが昨年のタイ開国以降は、観光客増加に伴い、またもや現金見せて詐欺が復活してきたということらしい。
バンコクでは、ナナ、アソーク、トンローなど日本人が多いエリアは特に要注意。
パタヤでは、セントラルフェスティバル、ターミナル21などのショッピングモール前に出没する可能性あり。
他の都市でもいるかもしれない。
とまあ、これだけ各方面から注意喚起されているのに、いまだに被害者が出続けるのは、中東出身らしき詐欺師の手並みがあまりにも見事なせいなのか、日本人がお人好しなのか。
とにかく、怪しい声掛けは完全スルーするのが一番。
また、海外では人のいるところで財布や現金をポケットやカバンから出すのは、そももそも危険な行為。財布を出すのは会計の時だけにしましょう。
あと、日本大使館によれば、パスポートと財布のスリ事案も増えているとのことだ。
背中のリュックやポーチからパスポートと現金を抜き取られるケースが多い。
タイは総じて治安のいいほうだが、スリと詐欺は決して少ないわけではない。日本でもスリや盗難や詐欺あるわけで、異国に来たならば、日本以上の注意が必要なのは言うまでもない。
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