読者の方から、パタヤでスリ被害にあったと連絡をいただいた。
日本円を見せてほしいと言われて、素直に見せてあげると、財布の中の現金をすられたとのことだ。
注意喚起しておきます。
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日本円見せて詐欺
バンコクでは有名な日本円見せて詐欺。
日本人フレンドリーな態度で話しかけてきて、日本円の札が見たいから、ちょっと見せてくれないかと言葉巧みに誘導。財布の中身を見せると、こちらの意識をそらした隙に数枚の札を抜き取るという手口だ。
バンコクでは昔からよくある。
わたしも、7,8年前にナナ近くのスクンビット通りで実際に遭遇したことがある。
夜、ソイ偶数側の暗い道を歩いていると、いきなり中東風の男に英語で話しかけられた。
「あなたは日本人ですか? 私は以前日本に住んでいました。日本が懐かしいです。ひさしぶりに日本のお金が見たいから、見せてくれませんか?」
たしかこのような言い方だったと記憶している。英語はなめらかで聞き取りやすかった。
このときは日本円見せて詐欺のことは知らなかったが、あまりにも怪しいんですぐにその場を立ち去った。
この詐欺&スリ手法は今でも健在のようで、ネット上では被害報告や目撃情報が上げられている。
ナナからアソークにかけてのスクンビット通り上に多いようだが、他にも有名なデパートにも出没しているとのこと。
パタヤに日本円見せて詐欺師出没
日本円見せて詐欺は、てっきり、バンコクだけの話だと思っていた。
が、ついにパタヤにも出現。
これは初耳でびっくりした。
読者の方が被害にあったのは、セントラルフェスティバル(通称センタン)内。
1階にある某アパレルショップで商品を探していると、中近東風の男に声をかけられたそうだ。
四隅にセロハンテープを貼った1万円札を見せてきて、「日本円をコレクションしている。あなたの日本円を見せてくれないか?」と。
それで、ついつい手持ちの日本円を渡してしまった。
自分ではきちんと取り戻したつもりでいても、あとになってから数えてみると、1万円札数枚とついでに1000バーツ札まできっちり抜かれていたとのこと。
誘い方はいろいろなバリエーションがあるようだが、手口は同じ。
財布や札を見せると、マジシャンのように器用に札だけをその場でばれない程度に抜き取る。
すぐさまその場を離れて姿をくらます。
あとで財布の中身をよくよくチェックすると、数枚ほどなくなっている。
対処法
とにかく無視。ひたすら無視。
相手にしないこと。
海外では、妙に親しげに話しかけて来る人間、それも日本人フレンドリーな態度を装っている人間には最大限の注意を払えが鉄則。というか相手をしてはいけないレベル。
もちろん本当に日本のことが好きでとても親切にしてくれる人も実際にいるのだけど、悲しいかな、これがいまだに現実。身と財産を守るためには、怪しい人間はスルーしないといけない。難しいところだ。
日本円見せて詐欺は、明らかに日本人をターゲットとしている。
いや、ひょっとして、各国の通貨を揃えていて、こちらが日本人とわかると日本円を見せてくるのかもしれない。韓国人だとわかるとウォン札となる。
いずれにせよ、ひたすら無視すればいい。
今回はセントラルフェスティバルだったが、ターミナル21あたりにも出没しそうな気がする。
その他のパタヤの治安注意点
ソンテウ内でのスリには注意。
以前ほどではないが、いまだにソンテウ内でのスリは行われているようだ。
ポケットの中の財布とスマホには常に意識を持っておくこと。
また、ビーチロード付近で多いのが、レディボーイによる抱きつきスリ。
バンコクのスクンビットでも同様。
一人ないし複数のレディボーイがいきなり抱きついてきて、こちらが動揺したすきに財布やスマホを抜き取る手口だ。
ひどい場合は、半ば強盗のように装飾品をもぎとっていくこともある。
まとめ
パタヤは最高に楽しいところだ。
基本的に治安はそれほど悪くない。
南国特有の開放感から気も緩みがちだが、スリと詐欺に気をつけておけば、ほとんど心配はいらない。
それにしても、日本円見せて詐欺がパタヤにも出没か。
迷惑な話だが、それだけパタヤにも日本人が増えてきたということの現れなのか。
ゴールデンウィークの日本人狙いのため、一時的にバンコクからパタヤへ詐欺師たちが移動しているのかもしれない。
くれぐれも詐欺とスリにはご注意のほどを。
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