以前から何度も話題にのぼっているタイ入国料(Entry Fee)の徴収開始がいよいよ本決まりとなりそう。
タイ入国料は、タイに入国する外国人旅行者から300バーツを徴収するというものだ。
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タイ国家観光政策委員会は来年1月に入国するすべての観光客から300バーツの料金を徴収する観光スポーツ症の提案を承認した。
ピパット観光スポーツ大臣の話では、10月に内閣が入国料徴収を承認し、その後官報掲載を経て、3ヶ月以内に有効になる。よって来年早々に実施となる可能性があるとのことだ。
ただ、陸路で入国する観光客から徴収する適切な額についてはなおも調整が必要だという。
陸路で入国する観光客は空路入国者よりも滞在期間が短い傾向があるため、一律の徴収では不公平というのが理由だ。
入国料は、事故で怪我をした外国人観光客の治療費を政府が負担する必要がないよう、外国人観光客のための保険購入にあてられる。
ピパット大臣によれば、パンデミック前までは、負傷した外国人観光客の治療のために政府は毎年3億から4億バーツを費やしていた。
参照:https://www.nationthailand.com/business/econ/40019753
タイ入国料開始については、正式決定が何度も先送りとなってきた。
額については、当初は500バーツとも言われていたが、300バーツに落ち着いた。現在は円安により1200円近くとなってしまうが、提案当初のレートでは約1000円。この設定金額は日本の出国税にならったものだという。
タイ入国料が正式決定となれば、日本から出国するのに1000円、タイに入国するのに1000円、合計2000円となる。
タイ入国料の詳細はまだ決定していない。
タイ人は適用外で、空路入国の外国人は一律で徴収されることになりそうだ。徴収方法は航空券に切り込む形となるとされる。タイの空港到着時に支払うシステムにはならない。
陸路入国についてはなおも検討中。外国人に対して一律で300バーツ徴収するとなると、日常的に陸路国境を往来しているラオス人やマレーシア人やカンボジア人にとっては大きすぎる負担となる。支払い方法も含めて、調整が難しいところ。
10月に内閣決議となれば、来年1月には徴収開始となる。
まだハイシーズンのため、多くの外国人観光客がタイを訪れる。
そうなれば入国料だけでも大きな売上となる。
むろん、入国料徴収開始がさらに延期となる可能性もある。
外国人観光客への心理的影響を考慮して、タイの観光業界からは入国料に反対する声も出ている。
とりあえず今年中の入国料徴収開始はなさそうだ。
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