タイではエンデミックへ向けた動きが加速してきた。
7月1日にパンデミックをエンデミック(風土病)と宣言する計画を立てている。
タイはパンデミック最終段階を進んでおり、いよいよ終わりが近づいてきた。
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空港や公共の場での検温終了へ
タイ保健省は、空港でのサーモスキャンによる乗客の検温を終了するよう、CCSAに提案するという。
これまで外国からの感染流入防止対策として、入国前に体温を計測してスクリーニングを実施してきた。
これは感染の症状として発熱が主なものだったためだ。
が、ワクチン接種者の大半は感染しても無症状もしくは軽症で、検温の有効性は低くなった。
また発熱は解熱剤によって隠すこともできる。
検温によって感染拡大を防止できるという科学的な裏付けはない。
もはや空港でのサーモスキャンは必要ないだろう。
そこで空港での検温スクリーニングは終了するよう提案。
この検温終了措置は、公共の場所にも適用されるという。
すでにパンデミックの最終段階に進んでおり、近くエンデミック化宣言されるであろうと保健省。
2020年3月中旬、パンデミック前夜というタイミングでタイに入国した。
その際は、ドンムアン空港到着時に、別のターミナルビルに連れて行かれて、合計2回の検温を受けた覚えがある。
その後、タイ国内でも至るところで体温計が設置されるようになった。
コンビニやスーパーなどあらゆる施設に入る際には検温が必須だった。
発熱が検知されると入店を拒否される。
CCSAによる承認が必要だが、どうやら検温義務は解除されそうだ。
空港での厳しい検温がなくなる以上、街中での検温も不要となる。
むろんそれぞれの施設で検温を継続することはあるだろうが。
7月1日タイランドパス廃止へ
CCSAの情報告知フェースブックでは、ピパット観光大臣によるタイランドパス廃止提案について取り上げている。
ピパット大臣の提案は、7月1日にタイランドパスを完全廃止するというものだ。
6月1日からはタイ人はタイランドパス登録が不要となったが、外国人はなおも継続。
7月1日には外国人もタイランドパス登録を不要とする。これに伴い、現在の最低1万ドルを補償する医療保険に加入する義務もなくなる。
提案は6月17日のCCSA本会議にて検討される。
ここで承認されれば、外国人観光客はタイに旅行しやすくなり、観光客の誘致に役立つだろう。
同様の内容は、タイ政府広報でも取り上げられている。
タイ政府とCCSAが揃って、ピパット大臣によるタイランドパス廃止提案を正式に情報として公開しているところをみると、内部的にはほぼ決定事項のようにも思えてくる。
むろん、まだ正式決定ではない。
今週金曜日のCCSA本会議での承認を経て、官報掲載をもって正式決定となる。
でも、今の状況と流れを見ると、7月1日のタイランドパス廃止は決まりといってよさそうだ。
金曜日のCCSA本会議では、タイランドパス廃止の他にも、検温廃止、マスク着用義務緩和、娯楽施設営業時間延長、ゾーニング変更と規制緩和などが議題となる見込みだ。
7月1日のエンデミック化宣言に向けて、タイは最終局面に入った。
金曜日のCCSA本会議後の会見に注目しよう。
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