12月6日、タイ保健省がスペインからのタイ入国者からオミクロン株が検出されたと発表した。
これがタイでは初のケースとなる。
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タイで初のオミクロン株検出
タイ保健省の発表によれば、スペインを出発したアメリカ国籍の旅行者がタイに入国し、到着後の検査で陽性。さらに詳しく検査したところ、オミクロン株が確認された。100%ではないが、99%の確率で間違いないとのこと。
最初の保健省の会見と発表にあやふやな部分があり、到着日時や国籍など一部情報が混乱していたが、その後CCSAがオミクロン株検出に関するタイムラインを発表した。
・35歳、アメリカ国籍、スペイン1年在住、既往症無し
・ジョンソンエンドジョンソンワクチン1回接種
・接触者は、ホテルスタッフ17人、空港職員2人(濃厚接触扱いされず)
11月28日:スペインでPCR検査を受けて陰性。友人とディナーへ。(友人は現在まで症状が出ていない)
11月29日:スペインからドバイへEK142便で移動し、ドバイで9時間滞在。誰とも話さず、常にマスク着用。
11月30日:ドバイからバンコクへEK372便で移動し、夜中に降機して、Test & Go制度でタイ入国。提携病院にてドライブスルー検体採取し、ホテルへ移動。
12月1日:病院よりコロナウイルスに感染していることを通知される
12月3日:確認のため医療科学局に検体が送られ再検査
このような流れでオミクロン株が検出に至った。
Test & Go制度とは、隔離免除入国のこと。到着後にPCR検査を行い、検査結果が出るまではホテルで待機する。
この過程で感染が確認されたわけで、市中感染とはならない。検疫システムによって検出された。
アメリカ人は無症状だが病院にて隔離治療を受けている。
また、同じフライトに乗っていた人たちは、十分な距離をとって座っており、濃厚接触者扱いされていないようだ。また同乗者全員が検査を受けており、変異株は検出されていないとのこと。
日本ではオミクロン株が検出された人と同じフライトに乗っていた人は特例措置として全員が濃厚接触者扱いとなっているが、どうやらタイでは従来のルールに従うもよう。基本は前後2列に座っていた乗客が濃厚接触対象となる。
タイ初のオミクロン株検出を受けて、プラユット首相は広報官を通じて声明を発表。
注意せよ、でもパニックになるなと注意喚起している。
保健当局が実施する厳格な予防措置によって、この変異株の蔓延は制御できると確信していると首相。
どうやら現時点では、タイ入国制限を厳しくすることはなさそう。また国内での規制措置もこのまま維持するようだ。
タイでオミクロン株が確認されたことで、日本側の水際対策が厳しくなる可能性はある。
現在タイからの日本入国では強制隔離措置が取られておらず、14日間の自宅待機が求められている。
タイでのオミクロン株検出により、タイからの入国では最低3日間の強制隔離が必要となるかもしれない。
ただ隔離施設が不足しており、この先、どのような措置が取られるかは不透明。日本政府の発表待ちだ。
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