ここ数日でいきなり世界的緊急事態の様相となった新変異株のオミクロン株。
タイでの対応を見てみる。
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アフリカ8ヶ国からのタイ入国禁止ならびにアフリカ全域からのサンドボックス停止
まず、11月27日にタイ政府は、変異株「オミクロン」流入防止のため、タイ政府はアフリカ8ヶ国からのタイ入国措置を講ずると発表した。
あわせて、アフリカ全域からのサンドボックス制度を利用したタイ入国も停止する。
タイ入国禁止8ヶ国
ボツワナ、エスワティニ、レソト、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、南アフリカ、ジンバブエ
・11月28日から11月30日23時59分までにタイ到着の場合は入国可能だが、入国許可証の種類に関係なく、14日間の強制隔離が必要
・12月1日以降、8ヶ国からのタイ入国はすべて禁止。取得済みのタイランドパスは失効する。
・現在、8ヶ国からのタイランドパス申請はすべて却下
8ヶ国以外のアフリカ諸国からの旅行者は、すでに入国許可を得ている場合は、12月14日までタイに入国できる。
12月15日以降は、一律で14日間の強制隔離が必要。
これは、アフリカ全域からのサンドボックス制度でのタイ入国停止を意味する。
タイランドパスでは、緊急告知を掲載。
12月15日よりあとの到着分は申請受付停止中で12月1日再開予定。
(これは後述するATK検査への変更にも関係している。)
11月27日付けの緊急告知
・アフリカ8ヶ国からの旅行者へのタイランドパス発行は一時停止とする
・他のアフリカ諸国からの旅行者へのタイランドパス発行は14日間AQ隔離に限定する
・上記カテゴリーから帰国するタイ国籍者はタイ大使館に連絡すること
タイ隔離免除入国(Test & Go)では、63ヶ国が対象。この中にアフリカ諸国は含まれていない。
サンドボックス制度は全世界の国が対象だったが、アフリカ諸国からのサンドボックス申請は一時停止。
入国禁止対象8ヶ国以外のアフリカからのタイ入国者は14日間の強制隔離が必要となる。
8ヶ国からのタイ国籍者のタイ帰国は認められる。
タイではいまだオミクロン株検出されず
月曜日のCCSA会見によれば、11月1日から11月27日までに、アフリカ南部12ヶ国からは1,007人がサンドボックス制度を利用してタイに入国した。
これらの入国者から検査陽性者は出ていないという。
現時点では、アフリカからの旅行者の間でのオミクロン株の兆候はないとしている。
タイ到着後の検査方式変更は延期か?
先週金曜日のCCSA本会議にて、隔離免除入国(Test & Go)でのタイ到着後の検査方式をPCRからATKに変更することが決定された。ホテルでの1泊待機も不要となる。開始は12月16日とする。
関連記事:タイ隔離免除入国でのPCR検査はATKに変更、ホテル宿泊不要に
が、オミクロン株流入を排除するには、ATKよりPCR検査のほうが効果的であるとして、タイ保健省がATKへの変更決定を延期するかどうか検討している。
月曜日のCCSA会見でも、再変更の可能性があると発表した。
状況を評価するには2-3週間は必要だと。
まだ正式決定はしていないが、どうやら12月16日のATK方式への変更は延期となる気配が濃厚となってきた。
延期となった場合は、これまでどおりPCR検査を受けて、結果が判明するまでは事前予約したホテルで1泊待機となるだろう。
正式発表待ちだ。
日本からのタイ入国は?
日本からのタイ入国には、現時点では影響なし。
これまでどおりワクチン接種済み者は隔離免除(Test & Go)でタイに入国できる。
PCRからATKへの検査方式がどうなるかは不透明だが、12月15日までは現行の入国ルールが適用となる。
隔離無しタイ入国は引き続き可能だ。
ただ、事態はあまりにも流動的。
明日以降のことは誰にもわからない。
刻一刻と状況は変化するので、常に最新の公的情報をチェックすることをおすすめする。
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