12月1日再開に向けて準備を進めていたタイの娯楽施設だが、先だってのCCSA本会議にて来年1月15日までの閉鎖継続が決定した。
首相は12月1日を目標にしていたが、あえなく延期となった。
バーなどの娯楽施設再開に関して、昨日11月19日のCCSA会見で言及された。
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娯楽施設再開にはSHA＋登録を
CCSA会見英語版での内容は以下のとおり。
「娯楽施設は感染リスクのため、2022年1月中旬まで営業再開は延期となった。充分な安全性を確保するため、徹底的な評価と分析が必要。それゆえ、すべての事業者は再開に向けた準備のために、SHA＋に登録することを推奨する。」
12月1日再開には準備が整っていない。感染リスクが高いままだ。だから再開は間に合わない。
さらなる準備が必要。
そのために、娯楽施設の事業者は、SHA＋に登録し、承認を受けておけ。
ということになる。
バンコクでは、レストラン店内アルコール提供には、SHA認証が条件となっている。
SHA+ではない。
SHA+はSHAよりもさらに厳しい条件が付けられている。
SHA：Amazing Thailand 安全衛生基準を満たしていること
SHA+：SHA認証を受けた上で、従業員の70％以上が完全なワクチン接種を終えていること
レストラン店内飲酒には、SHA
バーの営業再開には、SHA＋
という図式となる。
むろん、SHA＋認証を受けていることがナイトライフ娯楽施設の再開条件となるかは、現時点では確定していない。
が、娯楽施設にはSHA以上の厳しい認証制度が導入されると考えるのが自然だろう。
ゴーゴーやバービアでは、SHA＋認証は必須となりそうな雰囲気だ。
でも待てよ。
ナイトライフ施設は、今年の4月10日以来7ヶ月以上閉鎖されたままだ。ずっと営業していないのに、どうやってSHA認証受ければいいのだろうか。
SHA＋はスタッフの70％以上のワクチン接種が必須条件。肝心のスタッフは仕事ができず、ほとんどが田舎に帰ってしまっている。かりに営業再開できるとなっても、次に誰が働くかもわからない。
でもスタッフが固まらないことには、SHA＋承認申請もできない。
もはや無理ゲー状態である。
12月1日ナイトライフ再開という首相の意向を受けて、再開準備にために田舎からバンコクやパタヤへスタッフを呼び戻した施設は少なくない。
特に大型のディスコやパブなどがそうだ。
パタヤではDifferの経営者が政府の方針にクレームをつけていた。
当たり前だ。
再開のために、金をかけて施設の整備を行い、スタッフに賃金を払おうかという矢先に、1ヶ月半の延期決定である。せっかく田舎からパタヤにやってきた人たちは、職もなく、宙に浮くことになった。
コラートのタワンデーンという有名パブの経営者も政府への不満を口にしていた。
大規模店ほどの資金力があれば、まだ持ちこたえることができなくもないだろうし、SHA＋認証のための段取りもつけられるかもしれない。
でも、中小規模の施設ではお手上げだ。
もはやそんな余裕は残っていない。
なんとか苦労の末にSHA＋認証を勝ち取ったとしよう。
さあ1月16日にナイトライフ再開だとなった時に、やっぱりSHA＋認証は不要で全店通常どおりにオープン可能となるかもしれない。SHA＋認証が無駄骨となる。
もしくは、SHA＋だけでは充分ではなく、さらに厳しい認証が必要と言い出すことも充分ありうる。
ちなみに、３つ目のSHAが登場したばかりである。
SHA Extra Plus（SHA++）というもので、SHA PLUS承認を受けた上で、PCR検査実施の病院と提携していることが条件となる。タイ隔離無し入国での1泊隔離ホテルはSHA Extra Plusを予約する必要がある（ただし、これまでのタイランドパス申請方法に変わりはない）。
関連記事：タイ隔離無し入国Test&Go情報アップデート。SHA Extra Plusホテル予約に。
ナイトライフ再開には、4つ目のSHAが求められるかもしれない。
SHA Super Extra Plus（SHA+++）とかなんとか。
ここまで来ると、政府はナイトライフ娯楽施設を本気で再開させる気などないのではないか。そんな気がしてきた。
まとめ
ナイトライフ娯楽施設の再開要件について、現時点で正式決定していることは何もない。
本当に来年1月16日に再開できるのかも決定していない。
あくまで1月15日までの閉鎖継続が決まったという段階だ。閉鎖継続の決定が覆る可能性もある。
年末年始に間に合うよう、タイお得意の土壇場ちゃぶ台ひっくり返しで、全部営業再開オッケーとなる可能性も残されている。
いったいどういうふうに落とし所を見つけるつもりなのか。結論が出るのはまだ先だ。
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