先だってのCCSAブリーフィングにて、タイ在住外国人向けのデジタルワクチン接種証明書の取得方法が明らかにされた。
モープロムというアプリーケーションを使った方法だ。
これまでモープロムを使うにはタイ人ID番号が必要だったが、外国人のワクチン接種用のID番号を入力すれば、外国人でも使えるようになった。
1回目のワクチン接種を終えていれば、デジタルでのワクチン接種履歴を表示することが可能。
CCSAによればタイ国内での公的なワクチン接種証明書として通用するとのことだ。
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タイ国内ワクチン接種証明書取得方法
CCSA会見内容をタイ政府広報がまとめている。
非タイ国籍者のためのデジタルワクチン証明書について
(タイ政府広報FBより)
簡単にいえば、Mor Phromというアプリが使えるようになったから、登録するだけであとは自動的に表示できるよという内容だ。
また、4ステップのわかりやすい図解で手順を説明している。
自分でもやってみた。
1.保健省によって発行されたワクチン接種アポイントメントカードに記載された13桁のIDナンバーを見つける
これは初回ワクチン接種時に渡される次回接種予約票のこと。
左上の名前の下に13桁のID番号が記載されている。
ただし、ワクチン接種の時期や会場によっては、この予約票が渡されないことがある。
13桁のID番号が不明な場合は、接種した病院に問い合わせること。
2.モープロムアプリのダウンロードとアカウント作成
アプリはApp StoreかGoogle Playでダウンロード可能。
アプリ名はタイ語表記だが、「mor prom」と検索すればすぐに出てくる(Google Playの場合)。Mor Promptともいうが、同じものだ。
アプリを立ち上げると、ログイン画面となる。下部にあるCreat accountをタップ。
次の画面
ID Cardと書かれた欄に、13桁のID番号を入力する。
OTP(ワンタイムパスワード)の欄には、アポイントメントカードに記載された自分の電話番号を入力する。
どちらも入力して、SUBMITをタップ。
なお、ID番号と電話番号は連動しており、アポイントメントカードに記載された電話番号どおりに入力しないとエラーが出る。
もしアポイントメントカードに記載された電話番号が自分の電話番号でない場合は登録不可。
わたしの場合は、アポイントメントカードに間違った電話番号を記載されていたので、病院に連絡を入れて、本当の番号に修正してもらった。すると、すぐにデータが反映されて、モープロムの登録が可能となった。
OTPが届いたら、送信。
次に、6桁のパスワードを設定する。特に条件はないようだ。数字だけでも通じる。確認のためもう一度同じパスワードを入力する。
3.モープロムに自動ログイン、ワクチン接種履歴が見られる
パスワードを送信すると、自動的にログインされる。
いきなりモープロムのトップ画面となり、自分の名前が表示されるはずだ。
FAKE NEWSというのは注意喚起のもの。
その下に、メニューアイコンが並んでいる。
メニュー右上の注射器のアイコンが、ワクチン接種履歴だ。
4.ワクチン接種履歴と詳細
ワクチン接種履歴には、接種ワクチンの種類、回数、日時、ロット番号、接種場所が表示される。
これは国内旅行に必要な証拠などタイ国内における公的な証拠として提示可能となっている。
右下の「เพิ่มเติม>>」をタップすれば、ワクチン接種証明の詳細が表示される。接種時に病院で計測した血圧値や身長や体重など。2回目の接種予定日も記載されている。
ワクチン接種証明書
メニューにあるワクチン接種証明書をタップすると、この表示。
「完全なワクチン接種を終えてない」とのこと。
2回目接種を終えれば、ここに完全なワクチン接種証明書が表示されることになるのだろう。
デジタルワクチン接種証明書の使いみちは?
1回目のワクチン接種済みであれば、外国人でもモープロムの利用が可能となった。
モープロムのワクチン接種履歴がワクチン接種1回目の公的な証明書として通用することになる。
県によっては入境者にワクチン接種証明書の提示を求めている。
たとえばプーケットではワクチン接種証明書と陰性証明書の提示が必要だ(現在はプーケットへの国内旅行は原則禁止だが、入県資格があってもワクチン接種証明書の提示は必須)。
この際、シノバックは2回接種が必須だが、アストラゼネカとファイザーは1回接種でも認められる。
こういった場面でモープロムのワクチン接種履歴を提示すればワクチン接種証明書として使えることになる。
また、提案段階ではあるが、レストランの店内飲食にはワクチン接種を条件とする規則ができるかもしれない。
フライト国内線搭乗の際にはワクチン接種証明書の提示を求める案も出ている。
早ければ9月開始となる。
この提案が実現されれば、レストラン入店時やフライトチェックイン時にワクチン接種証明書の提示が求められる。
現場での運用がどうなるかは未知数ではあるものの、少なくともCCSAと保健省はモープロムのワクチン接種履歴が公的な証明書として有効であると明言している。
1回目ワクチン接種を終えた人は、モープロムに登録しておくのがベター。
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